2006年3月16日(木) |
白谷雲水峡 |
一度は訪れたいと考えていた屋久島への旅をを実現した。
1993年に世界自然遺産に登録された屋久島は、周囲130kmほどのほぼ円形の島で、その小さな島に九州最高峰の宮之浦岳(1935m)を始めとして1000mを越す山が46峰も有り、「洋上のアルプス」とも呼ばれている。
また、この地形がおりなす気候には亜熱帯から亜寒帯まで含まれ、九州から北海道の気候が一つの島で見られる。この島の神秘的な森には日本の植物の7割以上が見られ、さらに固有種は40種観察されている。
初日は、移動性の低気圧が過ぎ去った直後の木漏れ日あふれる白谷雲水峡へと歩を進めた。早速、白谷川の清流に迎えられ重なり合った巨岩、切り立った渓谷、もののけ姫の苔むした森を身近にに味わいながら楠川歩道コースを3時間ほど散策した。
屋久島の森を歩いているとその荘厳さに涙が出るほどの感動に包まれる。
写真右上:飛流おとし
写真右下:もののけ姫の森 |
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2006年3月17日(金) |
縄文杉を訪ねて |
作家の林芙美子が、小説「浮雲」で月に35日雨(年間最大雨量:6295mm)の降るところと記しているように非常に多くの降雨のある地域であるが、この日は年に数回しか見れないほどの快晴に恵まれ自分の運の強さに感謝しながら朝5時に満天の星空の元バスで宿を出発した。荒川登山口で朝食を済ませ7時40分、往復22km、所要時間10時間のトレッキングを開始した。ガイドさんの案内で、小杉谷小学校後を経由し大株歩道入り口までトロッコ軌道を歩く。(小杉谷はヤク杉伐採のために置かれた営林署跡地で最大時540名強の人口を要していた。小杉谷小校歌の第二節:ああ三代に香る杉有り万年易わらぬ花の江河あり われら生まれて故郷を愛す この杉この園この村この家 久遠のいとなみ故郷を愛す)
大株歩道入り口からは急坂な木の階段を樹齢1000年を超える屋久杉を見ながら登坂する。約1時間30分程度で縄文杉に辿り着く。
縄文杉は、樹齢7200年(科学的方法では2170年)、樹高30m、根廻り43mの世界最古の植物とも言われている。途中、巨大な屋久杉を何本も見てきたためか大きな感動はなかったが、後世に残したいと祈るばかりであった。余談ではあるが、WBCで日本が決勝ラウンドに行けるというニュースが入り大いに沸いた。
写真右上:縄文杉
写真右下:卒業記念にお父様を屋久島に招待された横尾さん |
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2006年3月18日(土) |
ヤクスギランド・千尋の滝・大川の滝 |
午前中は屋久島の原生的な森林を手軽に鑑賞できるヤクスギランドの散策と樹齢3000年といわれる紀元杉を訪ねた。昨日の快晴と異なって小雨降るなかの散策であったがかえって幻想的で幽玄の世界に浸る事が出来た。
林内はヤクスギと土埋木が自然のまま残され、樹齢2000年前後の巨木や藩政時代の切り株、試し切り後を見ながら森林浴を楽しむことも出来た。
午後は、花崗岩を削って落ちる落差約60mの千尋の滝、粘板岩の崖を落ちる落差88mの大川の滝(日本名爆100選の一つ)を見学した。
当日は、雨で水嵩が増していて特に千尋の滝はV字型の花崗岩の中央を流れる滝のスケールの大きさに圧倒されツアー客全員が感嘆の声を上げていた。また、滝の左手に見える千人が手を広げた程の大きさのある壁は200m×400mの花崗岩の世界最大の一枚岩で、幾筋もの水が流れ落ち滝を何倍も印象深いものにしてくれた。
写真右上:千尋の滝
写真右下:大川の滝 |
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