悠久の大自然を求めて(知床と日本最東端の旅)
    

北海道の大自然を求めて道東を旅した。生憎、曇りがちの三日間であったが昨年初秋に旅した大雪山系とは違った大地の広さと自然の豊かさが感じられる旅になった。
珍しい草花との出会い、親子ずれのタンチョウ鶴・オジロワシ・蝦夷鹿、キタキツネとの出会いもこの旅に花を添えてくれた。
また、今回は季節はずれの感はあるものの北海の海の幸を満喫できた旅でもあった。 

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2006年6月8日(木)
釧路湿原から納沙布岬までの旅

T日目の行程
釧路空港→釧路湿原→厚岸【かき、サンマ、ホタテの炭焼昼食】→厚岸水鳥観察館→琵琶瀬展望台→霧多布湿原→東根室駅→納沙布岬→北方原生花園→根室【タラバガニフルコースの夕食】
 釧路空港を網走バス交通に乗って釧路湿原に向かう。広さ2万1千ヘクタール日本最大の湿原の展望に期待を寄せていたが、生憎の曇り空で湿原全体を展望することが出来なかったのは残念である。厚岸水鳥観察館ではタンチョウのつがいが子育てをしている風景を見ることが出来感激した。また、子育て中のオジロワシが優雅に飛行しているのを観察できた。
 琵琶瀬展望台は霧で展望効かず。霧多布湿原ではクロユリを始め幾つかの湿原の花を観察し、日本最東端の納沙布岬に向かう。この時期の日の出は3時40分だそうで東に来た実感がわく。
納沙布岬は曇りで歯舞群島、国後島を見ることは出来なかった。又、北方原生花園は馬の放牧のため湿原の中にはいることが出来ず残念だった。
 下の写真:左は納沙布岬、中央は四島の架け橋のモニュメ、右は広大な草原
    

釧路湿原

タンチョウ鶴のつがい
2006年6月9日(金)
知床の旅
2日目の行程
根室→春国袋→白鳥台→トドワラ(野付半島→知床峠)→尾袋沼【北海島エビ昼食】→知床峠→知床五湖→オシンコシンの滝→川湯温泉【鮭フルコースの夕食】
 早い朝食を済ませ、数千年の時をかけ堆積した3列に延びる細長い砂丘の春国袋を車窓から眺めながら、北方四島の返還を祈る叫びの像が在る別海町で休憩を取る。
 次に、海流によって運ばれてきた砂が堆積して出来た延長24kmにも及ぶ『砂嘴』野付半島に向かう。野付半島には、トドマツが立ち枯れ、白骨化して出来た「トドワラ」、同じくミズナラの「ナラワラ」の珍しい風景を見ることが出来る。また、ここではクロユリの群生などの草花を見ることが出来た。
 野付半島を後に今回の最大の旅の目的である知床に向かう。知床峠は、生憎の霧で視界5m残念ながら雄大なパノラマは見ることが出来なかった。次の機会に楽しみを残しておこう。峠を下ると霧が晴れ、羅臼側とウトロ側の天候の違いに驚く。知床五湖は前日と翌日には熊が出没し散策不能だったようだが当日は一湖と二湖が散策でき湖面に映る雪を戴いた知床連邦の眺めを満喫した。
 オホーツク海を右に眺めながら、日本名瀑百選の一つであるオシンコシンの滝(途中から流れが二筋になることから双美の滝とも言われ、落差80m、幅30mで豪快にオホーツク海に流れ落ちる。)を見て、距離30km、地平線にまで延びる直線道路を走って2日目の宿、川湯温泉に向かう。

下の写真:左から地平線まで延びる30kmの直線道路(斜里から川湯への道)、オシンコシンの滝、知床二湖に浮かぶ知床連邦
 
トドワラ(野付半島)
知床一湖(羅臼岳)
叫びの像
2006年6月10日(土)
川湯・摩周湖の旅
3日目の行程
川湯温泉・硫黄岳散策→多和平→摩周湖→オホーツク海岸列車→小清水原生花園→網走【ズワイ・タラバ・毛ガニの海鮮昼食】→女満別空港
 早朝4時に起床し、昨日から3回目の温泉(川湯温泉は硫黄山に源を発する硫黄泉で身体に優しく、私の気に入った温泉の一つになった)に入浴し、5時30分からエゾイソツツジ、ハイマツ、白樺、蝦夷松などが楽しめる硫黄山の庵を散策した。8時ホテル出発、360°の展望が広がる日本一広い牧場(多和平、この日はガスで視界効かず)、を経由し摩周湖へ。さすが霧のむせぶ摩周湖、右下の写真のように霧の中に浮かんでいた。斜里駅に戻りオホーツク海を右に見ながら原生花園駅へ、小清水原生花園は眺めるだけで最後の昼食場所へ、ここで3種類の蟹料理を食べお腹も満足して空港へ向かう
。途中、アメリカオレゴン州に似た風景の『感動の道』を経由し女満別空港へ、3日間の旅行を終えた 写真下:左からガイドの菅野彩さん、川湯温泉の白樺林、多和平
硫黄岳のイソツツジの群生
霧の摩周湖
  今回のバス旅行は、豊富な知識と豊かな表現力で説明していただいた網走バス交通の菅野彩さんのお陰で充実した楽しい旅行になりました。このページを借りて御礼申し上げます。有り難う御座いました。またの再会を祈って。

知床周辺に咲く野山の花

クロユリ オオバナノエンレイソウ エゾイヌフグリ エゾイソツツジ センダイハギ ハクサンチドリ