雲上のお花畑・中央アルプス千畳敷カールハイキング

高山植物の花々へリンク

前ページへ

2006年8月17日(木)
雲上のお花畑・千畳敷ハイキング
 かねてよりの懸案であった中央アルプスの最高峰木曾駒ヶ岳(2956m)の8合目に広がる千畳敷カールを散策した。
 中央アルプスは長野県南部の伊那谷と木曾谷の境を南北に連なり、中・古生層を貫く伊那川花崗岩と木曽駒花崗閃緑岩とによって形成されている。山の北部や山腹には木曽駒花崗岩が突入したときの熱変成によって出来たホルンフエルス等が露出している。(写真右上:宝剣岳・2931m)
 また、標高2650mには氷河期に氷河によってえぐりとられて形成された巨大な千畳敷カールが広がっている。遊歩道を散策すると冷ややかな大気の中クルマユリ、コイワカガミ、イワツメクサ、、チングルマ、シナノキンバイなどの高山植物が可憐に咲き競っている。(写真右中)  高山植物の数は約200種と言われ今回は約40種の高山植物の写真が撮れた。
 千畳敷カールからは北岳を始め南アルプスの峰嶺を望むことが出来る。今回はガスがかかっていたため雲間から見える程度だった(写真右下)が快晴の日に来れば素晴らしいパノラマ写真を撮ることが出来るだろう。
 次回は雪を抱いた南アルプスのパノラマ、紅葉した千畳敷カール、宝剣だけの稜線までの登山を目的に再訪したいものである。

     ガスのかかった宝剣岳と中岳(剣ヶ池より)
宝剣岳
高山植物の群生
駒ヶ根市・南アルプス