入間川って?

現在の入間川は、外秩父山地の妻坂峠付近を源流として、飯能市で関東平野に入りその流れを
緩くしながら小畔川(こあぜ)、越辺川(おっぺ)と合わせて、川越市で荒川と合流する。



江戸時代、東京湾にそそいでいた入間川の流路を荒川の流路にする河川工事が行われ、入間川は
荒川の支流となった。

入間川の水運
秩父山地の山々は、杉、檜が生い茂り、良材を産出する地域として古くから知られていた。
この地方で伐採された木材は筏に組み、川へ流して運ばれたが、名栗から江戸まで普通4〜5日を
要したそうだ。こうして運ばれた木材は、江戸の西の方の川から運ぶ木材ということから「西川材」
と呼ぶようになった。
※ 西川材は一般に、入間川や高麗川筋から産出される木材をさす。
現在は川に木材を流すことはないが、木材の産地として古くからの製材所が多数点在する。

化石の発掘
入間川沿いでは古い地層が表出していて、狭山市笹井〜入間市と飯能市の境の間で、アケボノゾウ
の化石や足跡化石群が発見されている。

入間川の流域面積と長さ比較
流域面積(km2) 長さ(km)
入間川 721 67
荒 川 2,940 173
信濃川 11,900 367
利根川 16,840 322
ナイル川 2,978,000 6,700



参考文献

歴史の道調査報告書 第九集 入間川の水運
入間市史 通史編
川の水 we love rivers