2008
隗の会・3月の俳句

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     隗作品抄             大山雅由選

賀状受くそのひと言を諾へり       小山洋子

 

年玉や弗の紙幣の裏表          帆刈 郁

 

なぞりけり初湯の中の運命線        佐藤陽子

 

焚きこめしどんどのぬくみ抱き帰る    須賀智子


春立つや青き地球に人類(ひと)は癌       大上葉子

 

能面をかたづけてゐる寒さかな      土門栄子

 

戦待つ兜のごとく山眠る        かんたけを

 

敗蓮に水輪がひとつ訃の知らせ      山田悠子

 

赤松に寄りて一人や山眠る       飯島千枝子

 

半盲の紙はみだすも筆始        和田久美子

 

寒禽と朝の陽だまり分かちをり     十羽野荒人

 

弾き初や一つ覚えの浜千鳥        荒井和子



撃ちつけて火花散らせる喧嘩独楽     山本力也

 

寒明けのちぢめし足の爪を切る      斎藤八重

 

こんな夜は膝抱き寝る雪女郎       星 美子

 

眉月に寒星ひとつ寄り添ひて      丘 舜風子

 

愚禿とは怖れ多しや鬼やらひ       内山玲子

 

里言葉ゆるりと使ふ大旦         早川まさ

 

馬小屋の柵に日差や春隣         石井敏子

 

若者のさそひ巧みに手毬唄        長場方子