2012
隗の会・11_12月の俳句

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    隗作品抄             大山雅由選     

 

長き夜の昭和をおもふよわりかな     長井 清

 

牛追ひの大声響く秋夕焼         内田研二

 

魚偏のつかぬ魚食ふ九月尽        きょうたけを

 

あはだち草身から出た錆もてあまし    細見逍子

 

穴惑見てより少し気弱なる        榎 和歌

 

日盛や自力で立てぬぬひぐるみ      金田典子

 

呼鈴や跳ねたる鮎が玄関に        河井良三

 

ハトロン紙知らぬ店員文化の日      和田久美子

 

大曼荼羅描ききつたる秋の蜘蛛      篠原悠子

 

熔岩原や金剛杖の影涼し         飯島千枝子

 

涼風や巣立ちの小鳥膝の上        佐山 勲

 

賑やかに闇に人をり流星         清原伸江

 

呼びにくるまでは蜻蛉とあるばかり    岩田 桂

 

旅ひと夜町に別れの遠花火        上田公子

みちのくの海に向ひて門火焚く      森井和子

 

よろづ神おろがみ食すや越の早稲     小山洋子

 

老境をゆさぶる山の大花火        髙崎啓子

 

桃好きの子は遠くして雲仰ぐ       丘 舜風子

 

蓑虫や誰とも話したくなくて       平山みどり

 

流灯の名残つきなき流れかな       吉澤銚子