2013
隗の会・9月の俳句

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隗作品抄

故郷へ届け白雲朴の花        髙﨑啓子

 

明易や木綿のシャツの肌ざはり    岩本晴子

 

更衣白きに秘するものありて     細見逍子

 

ゆく末をなんじやもんじやの花に問ふ 須賀智子

 

授業中どこか遠い目梅雨明け後    川戸直美

 

青胡桃岩波文庫手にとらず      板谷文木

 

あぢさゐの森に入りて小人めき    山口文美

 

ちやんばらのまくなぎ相手きりもなや 平野和士

 

実家といふものすでになし豆ご飯   飯島千枝子

 

昼顔や十七人の住む島に       永島正勝

 

身の憂きを波に任せる海月かな     遠藤 忍

 

比叡よりの水すずやかに朴の散る   篠原悠子

 

夏空へ吹けサキソフォンうなひ髪   玉井信子

 

麦秋や塩を効かせて魚を焼く     きょうたけを

 

あぢさゐの藍極まりて妻帰る     佐山 勲

 

去年までは夫の領分草を引く     小川マキ

 

梅雨晴間島の男の黒光り       村井幸子

 

牡丹咲く二十七花や一株に      鴫谷良雄

 

たいそうなことできなくて金魚玉   水本ゆき代

 

奥阿賀の朱き小鉢に木の芽和     岡本京子