カウンセリングについて
私のカウンセラーとしての仕事は15年以上前から認知症の方の介護をしながら一緒に生活している家族の皆様との対話からはじまりました。
当時はまだ認知症という言葉もなく、患者さんの存在を隣の家の人にも隠しながら生活している人たちも少なくありませんでした。
家族へのカウンセリングというと、家族の多くは御自身が病気ではありませんので、カウンセリングなど不要だ言い張る方もおられました。しかし、介護という責任の重い役目を担っている状況のなかで心に溜まっているストレスや憤り、不安や恐れを同じ境遇にいる方々と一緒にグループの中で発言できるようになることは大事な経験だと思っています。
悩みやストレスを「言語化する」ことで、問題を客観化し、自覚し、情報を分かち合い、悩みを共有しあえるなら、現状をいくらか楽に見ることができるようになる場合が多いのです。「アールブリュ」関連での私の役割のひとつは、介護をしているご家族の方々の相談役として話を聞かせていただくことです。
「心療内科」の中では「対話」という形でクライアントと丁寧に話し合いを重ね、クライアントが心を開き、ご自分なりの解決方法を見つけ出せるためのお手伝いをさせていただいています。一対一での対話形式です。話をすることに慣れていない方もおられますが、心配はいりません。無理強いや詮索はありません。沈黙もOKです。私は、あなたの人生における答は持っていませんし、決めつけることもできません。聞かせていただくことが私の役目です。
どうぞ、今のあなたそのままでお出かけください。あなたの存在そのものが、とても重要であり、貴重なのですから。
予約が必要ですが、時間は一回一時間ほど取ってあります。
あなたの心にも表情にも笑顔が戻りますようにと願いつつ、寄り添う心でお話を聞かせていただいています。
どうぞ、お大事に。
関根一夫
木村クリニック
362-0806 埼玉県北足立郡伊奈町小室10051-1
電話 048-723-8884