テーマは「マイボック」です。
マイとはドイツ語で五月の意味で、ドイツで5月に飲まれる季節ビール。
ボックは特にアルコールの強いビールを指すドイツの言葉で、アルコール度6%以上が一般的です。原料を普通のビールと同じ量使っても通常の7割程度しか出来ない、ぎゅっと凝縮したようなコクのあるビールのことだそうです。
今回から会場が移りまして、お気に入りのアイリッシュパブと同じビル内の会場です。わ〜い2次会はアイリッシュ音楽流れるパブで!なんて企んでいましたが、ボックの前に敢え無く撃沈。下戸にはボックは強敵すぎました・・・。
画像左より
■デッドガイエール(アメリカAlc.6.5%)
その名のとおり骸骨(デッドガイ)が樽の上に体育座りしているラベル。ビールのラベルは楽しいですv
工場独自のイーストを使った麦芽風味豊かなビール。
ボックはアルコールが強いせいか、意外に甘みを強く感じます。こちらは香りも甘かった。騙されて飲む〜。
■モンヒスホーフ ボック(ドイツAlc.6.6%)
バイエルン北部にあるクルンバッハで修道士が14世紀から造っていたビール。教会と酒はやはり切り離せないのですな。
現在は大手メーカー「エク」で醸造されています。
黒ビールとまではいかないけれど濃い色のビール。飲みやすくて他に比べ甘みは無いです。
■アインガー セレブラトア(Alc.6.7%)
より濃厚なドッペルボック。セレブラトアとはお祝いの意味だそうです。
黒ビールのスタウトのようにコクがあり、こちらは冷えていないほうが味わいあります。
■エッゲンベルガー ウアボック(Alc.9.6%)
エッゲンベルク古城の醸造所で造られています。アルコール度9.6%ですよ!
9ヶ月も熟成して造られるそうで、ビールのコニャックとして世界的に有名なビールだそうです。なにー!そこの説明読んでなかったよ、もういいかげん酔っ払ってたからね!せっかくのビールのコニャックをありがたく味あわなかったじゃありませんか・・・。
アルコールが強烈な分甘みも強く感じました。香りも甘くチョコレートっぽいの。そしてこちらは他に比べ色がとても淡いのにコクが強かったです。
でもって、ボックには牡山羊(ボック)が描かれていることが多いのですが、コレは強精のシンボルだそうで・・・。でももともとの由来はボックという地名から来ているんですよ〜。
04/05/18(飲んだのは5/13)
「閣下、御加減はいかがでしょうか」
「良くないな。眩暈が酷い上に頭全体が腫れぼったい様に重い。熱が上がったかもしれん」
「実は八十七連隊の推薦で医師が一人参っておるのですが、閣下」
「ほう?」
「ヒューム氏と言う方です」
「何!?」
「なんでも、画期的解熱療法の第一人者だとグラハム将軍のお墨付きですが」
「(画期的!馬鹿者ーーー!それは冷水浴療法の事ではないか!)」 ←情報ツウ
「閣下!いかがなさいました!すぐにその医師を呼びますか!?」
「い、いや!待て!その前に他に何か知らせが来ていただろう(時間稼ぎをしなければ)」
「は、至急便ではありませんが・・・。」
「いいから、知らせろ」
「サウスエセックス連隊ローフォード中佐を通じてシャープ大尉からです。ビールが届いています。強壮に効くとメモが付いておりました。」
「おお!そちらが先だ!持って来い。兵の気持ちを無駄にしてはいかんからな!」
「はあ」
−−−こうしてウェリントン将軍はボックビールを飲み気力で自ら悪性の流感を治した−−−
「将軍さまからメッセージすか?」
「ああ」
君は二度私の命を救った。感謝を込めて A・W
1812年5月吉日
「?何か手柄たてたんすか、サー?」
「さあ・・・(中元には少々早かったが、この間のビールが好印象だったのか?)
ふむ。ハーパー、昇進のためにはな、細かい気配りが大事なんだぞ。覚えておけよ」
「アイ、サー」
(国籍不明のまま終了)
史実ノート
1811年3月スペイン・バルロッサにおいて、グラハム将軍率いる英国陸軍第八十七連隊と交戦し負傷したフランス軍第八連隊の歩兵将校フランソワ・ヴィゴ・ルション大佐は、英国軍の捕虜として手厚い待遇を受けていた。しかし被弾した足の傷が化膿し破傷風となり、生命の危機にさらされていた。
治療にあたったヒューム氏の言葉はこうである。
「助かるただ一つの道は、冷水浴を施すしかない」
やり方は次のとおり。
「大きなたらいに水を入れて夜ベランダに出して冷やす。中庭に私を連れて行って壁際に立たせる。従卒が私を支えていた。ベランダから頭上にこの冷水を何杯も浴びせかける。ひどい悪寒が走り、この治療が終わるとへとへとだった」
以上、S57年中央公論社発行
フランソワ・ヴィゴ・ルション著
瀧川好庸 訳
「ナポレオン戦線従軍記」を資料としました。これホント。
ヒューム氏は後にウェリントン公のおかかえ医師になった。だがそれはまた別の話。
陸軍式荒療治を乗り越え、サー・アーサー・ウェルズリーと英国陸軍の精鋭はふたたび進軍を始めるだろう。
04/06/24