・パンダ蝶尾について
・蝶尾各種

 80年代以降、随分と多くの金魚が日本に輸入されてきたが、ピンポンパールと共に瞬く間に人気種となったのがこの蝶尾である。特にパンダ蝶尾はその特異な体色と可愛らしい体型、見事な尾鰭が話題を呼んで、一時はTVや雑誌にも幾度となく取り上げられるほどの爆発的な人気を誇ったものである。しかし、品種としての固定率があまり良いとは言えない為か、それとも日本と中国の水質の違いの為か、輸入された直後は綺麗なパンダの模様だったものが徐々に色褪せてきて、遂にはただの白蝶尾になってしまう個体が多く、徐々にその人気は萎んでしまった。蝶尾にはパンダ蝶尾以外にも多くのカラーバリエーションがあって、価格の割りに体型が整っている個体が多く、体質的にも丈夫で親しみやすい品種といえる。パンダ蝶尾も、中国の養魚場では以前よりも黒と白がはっきり色分けされた個体の出現率が上がってきているようなので、今後より一層上質の個体が輸入されることを期待したいところである。

土佐錦魚の飼育には自信がないという方でも、蝶尾ならば気軽に上見飼育を楽しめるのではないだろうか。少々高価ではあるが睡蓮鉢等で飼育してみると、今までとは違った楽しみ方が出来るかも知れない。

数ある蝶尾の中でもダントツの人気を誇ったパンダ蝶尾。色彩的な安定感に不安があるとはいえ、魅力的な品種であることに変わりはない。泳ぐ時適度に絞り、止まるとアゲハ蝶のように開く尾鰭が実に美しい。

あまり見かけない変わった色彩を持つ蝶尾。見飽きない個体である。

キャリコ蝶尾。当初は更紗蝶尾や黒蝶尾に比べてやや入手が難しかったが、最近は手頃な価格の魚も出回るようになった。

土佐錦魚を彷彿とさせるような見事な蝶尾。

尾形は蝶尾と呼ぶには物足りないが、日本人には思いもつかないような配色の魚である。