・四泡について

 画像が悪くて申し訳ないが、四泡という名の通り水泡が4つある水泡眼である。画像の個体は昨年、金魚すくい用の金魚の発送をする際に偶然見つけたもので、現在も飼育中である。この品種は、中国の金魚養殖家の田さんという方が30年にも渡る苦心の末に作出されたもので、画像で見る限り、頬についている2つの水泡と共に顎についている2つの水泡もゆらゆらと揺れるほどに大きく、それは見事なものであったが、残念なことにまだ日本には輸入はされていないようである。HPに書かれていた田さんの話によると、四泡は顎の水泡にゴミが溜まるので毎日掃除するとの事である。私は最初、何故ゴミが溜まるのか分からなかったのだが、実際に飼育してみてその理由が良く分かった。顎の水泡は頬の水泡と違って、口の開閉の度に水泡に隙間が出来、そこにゴミが溜まるのである。小さな石などが入ってしまうと水泡を傷つける原因になるし、取り出すのも一苦労なので、この品種を飼育する場合は清潔な水で飼育し、底砂等は全く敷かない方が良いようだ。

白い出目金で顎の下の水泡が顕著な魚。固定されている品種かどうかは不明だが、日本人には想像もつかないような組み合わせの品種である。(王鴻媛等編著 2000年発行「中国金魚図鑑」より)