太陽神 ヘリオス





● 太陽の神 ●


ヘリオスは太陽神で、月の女神セレネと曙の女神エオスという兄弟神がいます。

ヘリオスは、毎朝、曙エオスに先導され、四頭の馬がひく炎の馬車にのり、東の宮殿から天空をを横切り、西の宮殿まで駆け抜けます。
そして、西の宮殿で休息をとり、十分休息を取ると、ヘパイトスがヘリオスの為に作ってくれた黄金の渡し船に馬車と一緒に乗り込み潮にのって東の宮殿まで帰ります。

こうして、太陽は毎日、東からあがり西へと沈んでいくのです。





● 太陽の息子と炎の馬車 ●

パエトンは自分が太陽の息子であると友達に打ち明けると、友達はパエトンの言うことを信じてくれず、「パエトン、何を馬鹿なことを言っているんだ」と笑われてしまいました。

パエトンは友達に笑われたことで、自分の父親が本当に太陽神なのか信じられなくなってしまい、母に詰め寄りました。

「僕の父は本当に太陽神なのですか?」

パエトンの母は詰め寄るパエトンにそんなに気になるのなら太陽神の元に行き、自分で尋ねて来るようにいいました。
どうしても、ホントに太陽神が父なのか気になるパエトンは太陽神の居る東の宮殿に父を訪ねていきました。


太陽神は息子が自分を訪ねてきた事をよろこび、パエトンに「何でも望みを叶えてあげよう」と、パエトンに言いました。
自分の父が本当に太陽神だったことも証明でき、父からの申し出に調子に乗ってしまったパエトンは太陽神の炎の馬車を操縦することを望みました。

そのパエトンの望みに父ヘリオスは驚きました。
「パエトン、炎の馬車は操縦が難しく、私以外にはたとえゼウス様だって操縦はできないよ。危ないから他の願いにしておくれ」
しかし、きかん気のパエトンは望みを変えません。
ヘリオスは一生懸命危ないから辞めるようにとパエトンにいいますが、最後には折れてパエトンの望みを叶えてやることにしました。



しかし、やはりパエトンは炎の馬車を操縦することが出来ず、高く飛びすぎては人々を凍えさせ、大地に近づきすぎては野山を焼き世界中を恐怖に陥れていまいました。

そして、この事に怒ったゼウスによってパエトンは稲妻を落とされ墜落して死んでしまいました。

息子の死を嘆き悲しんだヘリオスは悲しみの余り丸一日姿を見せず、そのためその日は太陽が上がりませんでした。








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