桐咲了酒(きりさきりょうき)
五月十五日生。ものかき稼業。

一昔前、マンガ的感覚で読めることを売りにした某ヤングアダルト小説誌でデビュー。
しかし個人的な考えからしばらく執筆を辞退している内、案の定、同誌が廃刊。

その後、月刊「ファンロード」(編集・銀英社/販売・当時ラポート、現・大都社) 誌の企画連載などを
こなしつつも、気乗りする仕事にめぐり合えずモチベーションを失ったまま日々を過ごすが、
近年、 福本清三先生の著書(文庫は こちら)に感銘を受け、レーベルのスタンスに合わせつつ、
その中で腕を振るう方法もありかと思い立つ。
(まあそれでも流石に「枠」自体が読者をなめきっているようなところは論外ですがね)
今後は、とりあえず縁のある各レーベルのカラーにそった仕事をこなしつつ、
地道に作風の枠を広げていこうと思っている。

ちなみに以前の筆名は、読みは同じで「霧咲遼樹」の表記。
当時、「きりさきりょうき」の読みを、ワープロで適当に変換した漢字を当ててみたものの、
いざ手書きする段になって、画数が多くてすごく面倒くさいことに気づく。
そこで、久々の仕事において、全体的に画数の少ない「桐咲了酒」へと表記を変えてみる。
ちなみに、ちょっと平手神酒を気取ったりもしている。
で、以降、旧名義は二度と使う気はなかったところが、今回、徳間さんでの刊行時、編集さんに、
普通、人名で「酒」を「き」なんて読めないのと、やはり旧名義の方が通りがいいということで、
結局、旧名義を復活させることになる。
もっとも桐咲名義は、これはこれで気に入っているので、今後は適当に使い分けるつもりでいる。

時代劇好き。きっかけは、小学生の頃、一大ブームを巻き起こしていた「必殺」シリーズ。
ただ、当時のコミカルで破天荒な「仕事人」シリーズはそれなりに楽しんでいたものの、本格的にはまったのは、
同じ頃に関西で頻繁に再放送していた70年代の初期シリーズ(いわゆる前期作)の深いドラマ性。
そんなわけで仕事人ブームが下火になった後も、地道に前期作の再放送をチェックし続け、
またそこから派生して正統派から珍作まで各種の時代劇、時代小説を愛好するようになり、今日にいたる。
近年、必殺シリーズはもちろん、マニアックな作品をCSやDVDで思う存分見られるようになり、
時代の恩恵をしみじみかみしめている今日この頃。

このあたりのヒントから、おおよその作者の年代を推察してやってください。

ちなみに、一介の趣味人としての活動では「切り裂き猟奇」の雅号を使うこともあり。

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