〜1点の遠さ〜

野球の勝ち負けの中で、1点差負けほど悔しい負けはありません。

0対1だろうと、15対16だろうと負けは負けなんです。

特に0対1の試合は、スコアだけを見ると非常に惜しい、いい試合だと言えるかもしれませんが、実は完敗なのです。

「軟式野球で1点を取る難しさ」を熟知している人であればお分かりいただけると思いますが、たかが1点なのですがなかなか簡単には取れません。

相手の投手がずば抜けた好投手であればあるほど、連打は期待できません。

2アウト2塁からのタイムリーというのも、ほとんど期待できません。

そこでヒットが出たら、それこそラッキーと思うしかありません。

では、どうやって1点を取るのか?

当たり前のことですが、四球や失策をうまくからめ、サインプレーで動くしかありません。

しかし、そのサインプレーを確実に決めてくるチームほど恐いチームはないですね。

サインプレーというのは武器です。

うまく使えば確実に相手にダメージを与えることが出来ますが、使い方を間違うと自爆ということになります。

ですから、「サインの見落とし」なんてものは、とんでもないことなのです。


スクイズの場面で、バッターがサインを見落としたとします。

3塁ランナーは楽にアウトにされ、守る側としては、アウトカウントは増えるは3塁ランナーはいなくなるはの、願ったり叶ったりの状態になります。

攻める側は、流れが変わるというよりそんなことをやっていたら、一生流れは来ませんし絶対に勝てません。

1点差ゲームの勝ち負けは、そんなところに出てきます。

1試合にワンチャンスしかなかったら、そのワンチャンスをものにしないと点は取れません。

たかが1点、されど1点。

「ノーヒットで1点が取れるチーム」それが私の理想です。