Book Review

本好きの友達が多いというのもいいもんです。
自分の好きなジャンル以外の本に出会えたりもしますから。
で、友達から借りて気に入ると自分でも買ってしまったりします。
書籍、CD、DVDなどは、金にいとめはつけません!

日本(3) 日本(4)
椰子・椰子/川上弘美/
新潮文庫/★★★★☆

初めて読んだ川上弘美。
挿絵も可愛くて童話仕立て。
「子供をたたんで箪笥にしまい…」ていうような表現が(ホラーではない!)なんだかほんわか楽しいのです。
犠牲/柳田邦男/
文春文庫/★★★★☆

実の息子との闘病日記。壮絶。
脳死を考えるきっかけとなった一冊。この他、「犠牲への手紙」などシリーズものがありますが、まだ読んでいません。
神様/川上弘美/
中公文庫/★★★★☆

くまに誘われて散歩にでる。
ってな冒頭にもうメロメロ。
大人のための童話です。
他にもファンタジックな小話がたくさん収録されています。
脳治療革命の朝/柳田邦男/
文春文庫/★★★☆☆

そんな柳田邦男が、他の様々な脳の病気を克服した人々を取材した集大成がこれ。かなり専門的なルポになっているので読み応えあり。ありすぎて実は最後まで読んでいないことに、これを書き始めてから気づいた…。
物語が始まる/川上弘美/
中公文庫/★★★☆☆

椰子・椰子と神様にはまって、川上弘美はほとんど読んでみたのですが、面白く読めたのはここまで。この3冊まででした。すいません、飽きました。
脳を鍛える/立花隆/
新潮文庫/★★★★☆

立花隆が東大で講義した内容がそのまま載っている。脳みそにとっても興味あるので、東大行ったらこんな講義が聴けるのね…とうらやましくなった一冊。でも、立花隆は、東大生の低レベル化に嘆き悲しんでいた…。
妊娠カレンダー
小川洋子
No Image
妊娠カレンダー/小川洋子/
★★★★☆

友人さくみ嬢の勧めで読みました。
なんとも食べ物の描写がリアル…というか、グロテスク!私、グレープフルーツ大好きなんですけど…食べるのちょっと怖くなりました。
海馬/池谷祐二・糸井重里/
新潮文庫/★★★★☆

「脳を鍛える」が難しすぎる人にはこれをお勧め。30歳以上を生きていくのに、勇気が出ますぜ!でも、はっきり言って、糸井邪魔。ヤツの台詞はかなり鼻につくので、ヤツのコメントは読み飛ばしていいと思う…。
孤高の人(上下)/新田次郎/
新潮文庫/★★★★★

山岳の経験は全くないのですが、もうダイレクトに頭の中で映像化可能!シブ知だが凄い!最初に読んだのは高校くらいだったかと思いますが、たまに読み返すとその度に自分の感情も複雑になります。憧れたり、敬遠したり…。
孤独とは違う、孤高。それは神の領域です。
ボクの音楽武者修行/小沢征爾/
新潮文庫/★★★☆☆

ちょっと時代が古いが、音楽と一緒にいろんな国へも旅したような気分になる一冊。小沢征爾の指揮はまだ聞きに行ったことがないんだよなあ。それよりも、最近俳優で頑張っている息子がいい味出してんですよ〜。出番終わっちゃったけど、NHK義経で木曾義仲やってたでショ。義仲憑いてましたよ、あれ。あと、篤姫で西郷どん。ぴったりっす。濃さが。って話題ずれました。
神々の山嶺(上下)/夢枕獏/
集英社文庫/★★★☆☆

山岳モノ、好きみたいです、私。
でも〜、孤高の人とどうしても比べてしまって…。勢いのある二冊ではありましたが。
星にとどく樹/舘野泉/
求龍堂/★★★★☆

学生時代、図書館で出会った一冊。
数年前、偶然に本屋で見つけて即購入。舘野泉は世界を旅するピアニスト。その世界の旅を写真入りで紹介。
近年大病をして、右手が動かなくなってしまったのはショックでした。リハビリを重ねて、最近は左手だけのコンサート活動を行っています。
マークスの山(上下)/高村薫/
講談社文庫/★★★★☆

文庫化を待ってみました。どうしても中井貴一のイメージが…。
映画は見てませんが、当時のCMの印象がとても強いです。
ハラハラドキドキして一気に読めました。マークスの存在がとても哀れ。
音楽の話をしよう/なかにし礼/
新潮文庫/★★★☆☆

偉大な音楽家の素顔が分かりやすく書いてあって面白い。なかにし礼って「赤い月」とか「兄弟」のイメージが強いけど、本職って作詞家だか作曲家なんだっけか…。小説は後からなの?
秋の花/北村薫/
創元推理文庫/★★★☆☆

同期山哲氏の勧めで読みました。
推理小説は普段読みません。なぜなら、推理出来ないから。これも推理出来なかったのですが、シリーズの中では一番印象強い一冊。あの高校生が死んだ真実は…。
オーケストラの職人たち/岩城宏之
文春文庫/★★★★☆

指揮者自ら、裏方の仕事を体験しながら、知られざるオーケストラの裏の世界を紹介。ハープ運ぶのってそんなに大変だったんですね…。
ターン/北村薫/
新潮文庫/★★★☆☆

登場人物が1人だけの世界なので、読んでいても静寂な感じがします。
他に、スッキップ、リセットとシリーズ化しますが、やはり一番印象深い一冊。
絵本と童話のユング心理学/
中山康裕/
ちくま学芸文庫/★★★★★

絵本とユングの心理学を絡めて楽しく分析。作者の娘が小学生の時に作文に書いたという「異説かさじぞう」が現実的で笑えました。ユング心理学に興味あるけど難しくて…という人の為の入門書としてかなりお勧め!
沈まぬ太陽(全5巻)/山崎豊子/
新潮文庫/★★★★★

山崎豊子作品で最もスキな作品。
白い巨塔もいいけどね。やっぱりこっち。
涙なしには読めません。特に3巻の御巣鷹山編。これだけ読んでもいいカモ。主人公なんか出てきません。日航機墜落事故現場をリアルに再現、被害者たちも実名です。ショッキングです。個人的には1,2巻アフリカ編がスキです。
自分を知るための哲学入門/
竹田青嗣/ちくま学芸文庫/
★★★☆☆
いろんな本を読んでいると、避けて通れなくなってくるのが哲学。ソクラテスとかニーチェとか…。んで、ヤツらが出てきたらこれを開くと、分かりやすく書いてあるので、とてもお役立ちな一冊。もっとも、会社で難しい会計のプログラム組むより哲学的精神世界に浸っていた方がスキなので苦痛にはならない(笑)

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