インキピオー1 BUBBLE BACK
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バブルバックは、ロレックスが世界で初めて開発した完全防水自動巻腕時計の事です。正式名称を「オイスタ−パーぺチュアル」と言います。
しかし自動巻ローターを収めるために膨らんだ裏蓋がまるで泡のようだったため、いつしかバブルバックと呼ばれるようになりました。
1933年の製造開始から生産を終了するまで22年間、ロレックスは数限りないバブルバックを市場に送り出しました。そのバリエーションは専門家ですら把握しきれないほど多彩です。
画像を提供して下さったMさんに説明していただきますと :−
ケースはバブルバックカバードで黒文字盤にはレイルロードリングの縁取りがあり、スモールセコンドで長針はわかりやすいように長めです。
裏蓋はバブルバックに似せた膨らみがありますがムーブメントは勿論ETAの手巻きです。ベルトは古い時代のエクステンションタイプでCOBRAの黒革ベルトが付属。
(Bubble Backがお気に入りの私にF導師はこのインキピオー1の スモール・セカンドを買うべきか、はたまたインキピオー6のサイエンティフィック・ダイアルを買うべきか色々と悩ませて下さいます。)
バブルバックの1もいいですね。スモール・セコンドだったんだなぁ。バブルバックは店頭でちょっとだけ触れたことしかないのですが、独特の装着感があっていいですよ。6のサイエンティフィック・ダイアルもいいし、スモール・セコンドの方も捨てがたいし、これは迷いますね。
バブルバックの意味を知らなかった愚かな私は「バブルとはロレックスにぴったりですな」と思っていましたがその名称の由来を知るにつれバブルバックという名前の持つ歴史とその本当の意味の重さに呆然としてしまいました。脱帽です、失礼しました。アンティーク・ロレックスの多くはこのバブルバックのようで値段は付け放題という気がしないでもありません。これこそバブルと悪い語呂合わせで笑い飛ばす気持ちにすらなりません。英国ではホンの数万円でいたるところで転がっていた時もあったと アラブの人に聞きましたがそういう夢の時代もあったのでしょうか。
昔、昔の話です。まだ駆け出しの社会人であった私は、社内でのクジ運悪くイラン・イラク戦争の真っ最中に戦火のテヘランに滞在しておりました。その折りホテルの近辺で少々クタビレタ感じでしたが品性卑しからぬ紳士が私にロレックスの時計をUS$400で買ってくれないか、と近づいて来ました。(今から思うと金バリの分厚い時計でしたので多分BUBBLE BACKではなかったかと?。 その時のレートで約10万円でした。)お金と興味が無かった上にコピーを疑った私は断りましたが今回のこの企画でバブルバックを知るにつれ「あの時買っときゃプレ値で売れた」と溜息をついてしまった私が恥ずかしい。
私はこのインキピオー1は持っていません。画像はMさんにご提供いただきました。有り難うございました。
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