インキピオー6 BUBBLE BACK
INCIPIO6 BUBBLE BACK 時計は永久であるという思想はオイスターケースで代弁されます。パーペチュアルもただ単に楽であるからという発想だけでなく、ゼンマイを巻く行為からくるリューズ、つまり時計で最も脆い箇所の負担をさける思いやりがパーペチュアル機構を成功させた要因であるといえます。
オイスターケースとパーペチュアルが見事結実したのが、このバブルバックです。30年代中期から50年代後期までムーブメントを殆ど変更することなく、このロレックスは長く生産されました
厳密に見れば同じモデルがひとつとしてない、と言われる程少量多種がバブルがバブルである所以であります。
画像を提供して下さったMさんに説明していただきますと :−
赤いセンターセコンドでブルースチール長短針、文字盤はレトロ調のサーモンピンクです。
ケースから飛び出たリューズはバブルバック風の裏蓋が特徴です。ムーブメントはETAの手巻きです。
茶色の皮ベルトが一段と雰囲気を出しておりステンレスケースのバブルバックは、当時、金無垢よりも貴重品でした。
(Bubble Backタイプのインキピオー6がどうしても欲しい私の問いかけに)
それから、あのバブルバックも、ありがちなユニーク・ダイアル
じゃなくてサイエンティフィック・ダイアルってところが、嬉しいですよね。きっと、入手できると思いますよ。(導師に励まされたのか、はたまた煽動されたのか、兎にも角にも私は只今せっせとお金を拾い集めている最中です)。
アンティックなバブルバックは少量多種、これはどのバブルバックだろうかと色々と参考雑誌に目を通しましてやっと見つけだすことが出来ました。
レトロっぽい雰囲気はゆっくりとした時の流れを感じさせますがバブルバックが発売された当時は世界恐慌から第二次世界大戦へと続く激動の時代でした。世紀末の今日と類似するところがあるのかも知れません。
このバブルバックモデルのインキピオーの企画者はバブルバックとインキピオーの持つ時代背景の類似性をも併せて問いたかったのではないかと思うのは私の買いかぶりでしょうか。(おそらく買いかぶりでしょう)。
私はこの#6も持っていませんが、これはとってもオシャレな時計でしょうね。茶系統のスーツにこの時計をはめて、飲み会でOLのお姉さんと仲良くなって、それから・・・・妄想は限りなく広がります。つまらぬオチで又々申し訳ない。
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