an aphrodisiac
音源により6種のバージョンが存在します。
1.アルバム「LA VIE EN ROSE」収録バージョン
2.デビューシングル「DARLIN'」カップリングのExtended version
3.「DARLIN'」のボーナストラックで、ビデオ「INCARNATION OF EROTICISM」と共通の1989/10/28日比谷野音ライブバージョン
4.ビデオ「ZETA」の1989/1/19東京インクスティック芝浦ライブバージョンは、1989/10/28日比谷野音ライブバージョンにかなり近いです。
5.10000本限定ビデオ「an aphrodisiac」版。
6.そしてこのラストライブバージョンで音源として残っているのは全部です。
他にもTV放映されたものでは、また少し違うアレンジやフレーズでした。私は「DARLIN'」のカップリングのExtended versionが一番好きです。音源用リミックス色が強くて、ふと、リミックスマニアYUKIHIROを思い出します。ライブでは一曲目でも最後でもOKで、はじけられる曲です。KYOはのたうち回って叫んじゃってるし。
CRIME&PUNISHMENT
暗い。シンプルな8ビートなんだけど、物凄く暗い。ボウイが暗かったらこんな曲になります、みたいな。前奏部分のイントロと呼ばれる部分はほとんど無くて、すぐに歌が入るんだけど「そう、叶わない恋はその手で揉み消した」だもんなあ。最初から最後まで重苦しい感じで雰囲気づくりはバッチリです。この曲は歌を聞かせることに主眼を置いて作ったのでしょうか?ギターとベースが歌メロに近いフレーズを弾いているし、リズム隊に歌だけってところもありますね。いきなりですがここで問題。普通はギターソロが入る間奏部分ですが、今回の主役は誰でしょう。私はベースっぽい気がするんですけど、ドラムも頑張ってるし、ギターもへんてこなことしてるんだよな。皆さんはどう思いますか。
INCARNATION OF EROTICISM
次のDEAR SECRET LOVERも同じなんですが、ベースが少し長めのひとまとまりのフレーズを繰り返し弾いて基本を作って、他のパートで色を出していくというパターン。明るめなバンドではそこそこ見かけるパターンではありますが、暗い曲でやるのは珍しいと思います。ボーカルなんですが、AメロBメロをトーンを押さえながら音域をせまくして機械的な冷たい感じをだして、途中急にガッとテンションあげたりしているあたり、頭を使った計算した曲ですね。歌詞が英語なんですけど超エロエロらしいです。
DEAR SECRET LOVER
ベースを聞きましょう。私はベースを少しかじったんですけど、スコアを買った時に一番弾きたかったのがこの曲です。ラストでCIPHERがギターをハウリングさせてます。本人は「気分でやる」なんて言っていたけど、ローディーさんがハウリングを聞いてCIPHERの今日の気分が分かるとか言ったらすごいですよね。まさにプロって感じです。
EVERYTHING IS NOTHING
前奏部分に演歌みたいな一言紹介を入れるとしたら「メタルな曲をパンクにアレンジしてみました。」といいます。リズムを楽しむ曲ですね。楽器隊は演奏していて楽しいでしょう。キメの部分が多いですが、テンポが遅いので誤魔化しが効かないところ。こういうところでバンドの一体感って測れますよね。決してリズムが正確ではなくとも、各パートがピシャッと合うといいですよね。
YOUR FUNERAL,MY TRIAL
ラストライブ2の方は計算して作ったような曲が多いですねぇ。ボーカル「素顔の心」のところで、声が思いっきり裏返っちゃってるのが笑えます。本当にライブ音源そのままなんですね。EVERYTHING IS NOTHINGとこの曲は、アーティストの意向ということで、歌詞カードに歌詞が載っていませんが、歌詞を知りたい人はスコアを見ましょう。デランジェに限らず、CDのブックレットに歌詞が載ってなかったり、放送禁止用語でピー音処理されていても、スコアにはしっかり載っていることがあるのでチェックしてみるといいです。YOUR FUNERAL,MY TRIALは歌詞と実際の歌で違う部分があるので断り書きがありますが、ほんの一部だけですね。
1999-Shy boy story-
代表曲のひとつ。「デジャブのようにNIGHT&DAY」とか「BOY」とかキザなロック野郎が誰でも書くようなありきたりの歌詞が嫌ですが、こういう曲はノリが良ければ全てよしとします。ドカンと派手に激しく始まる割には、メロディアスに終わっていくのがお気に入り。ベースがロックではあまり使わない3弦の8フレットあたりを動いているのもお気に入り。
LA VIE EN ROSE
1stアルバム最初の曲であり、2ndアルバム最後の曲。「HEADLONG CRAZY」や「I LOVE YOU」のように、CIPHERの一度作り上げた曲への愛着の強さが、この時からでています。歌詞カードは日本語と英語が半々で、しかもシャッフルされてて読みにくいったらありゃしませんが、歌で聞くとノープロブレム。薔薇色の人生っていうから明るい内容かと思いきや、やっぱり暗い。薔薇の似合う怪しくスマートな夜でも水面下ではドロドロとした気持ちが渦巻いてるよってなところでしょうか。
LULLABAY1990
シンプルなミディアムテンポ曲。ボーカルがしゃがれ声を自粛して綺麗に歌おうとしてるのはライブ版では唯一。ギターが楽譜にならないような変なフレーズを弾いて無いのも唯一。ベースがメロディーらしいメロディーを弾いてるのも唯一。ドラムが最後まで大人しいのも唯一。ライブ版はシングル版よりもすっきりしてて好きです。なんかKATZEみたいな曲ですね。KATZEの「STAY FREE」は名曲です。絶対おすすめ。
MOON AND THE MEMORIES
最初この曲を聞いたときは、本当に戸惑いましたね。「何これ?マーチ?行進曲?パンクバンドが?っていうか、ジャンル以前にバンドがこんな曲を?ふざけてんの?吹奏楽部みたいじゃん」ってもう、疑問符の嵐。ライブ版ではアグレッシブで速くなっているのでそんなに感じないのですが、BASILISKの方では特に戸惑いましたね。まあ、でも慣れたら直ぐに大好きになっちゃいましたけどね。楽曲的にもギターはフランジャーみたいのでギュウーンてしてるし、ベースはソロあるし、ドラムは俺が主役だといわんばかりのスネアのロールとタムの嵐、ボーカルは客との掛け合いとバンドモノとして申し分ないです。ツアー中のメニューラスト曲は全会場この曲だったそうです。この曲の主役はドラムってことでビデオに収録されている野音では、ドラム台がせり上がってます。一日目はSEELA も一緒で4.5メートル、二日目はカメラマンと一緒で、TETSU推定6メートルも上がったそうです。かなりグラグラしてて見てる方が恐いですよね。一回TETSUが動いてすごいグラッとしてるし。TETSUがビビってるのが、あからさまにわかる。ドラムを上げる機械は、ツアーラストの大阪会場では大きすぎて会場に入りきらずに断念しました。
初期のデランジェのライブは、客を突き放すようなものだったそうです。笑顔なんて決して見せなくて、ステージでは孤高の存在でした。それがだんだん壁が取り払われていってメンバーが笑顔も見せるようになり、ついには自分達からファンに向かって手を差し伸べるこの曲が生まれました。KYOはBASILISK発売2日後の渋谷公会堂でのライブで「この曲の一体感にすごい感動した」と言っていたし、実際ツアー後のインタビューでは「すましているのが格好良いんじゃないんだよってことを客が俺に教えてくれたし、俺達も客に教えられたんじゃないかと思う。」と言っていた。この曲によって精神面での新境地を開拓した彼等が、その後どのようなアクションを見せるか楽しみだったのに、まさか解散とは。