心理カウンセリングの実際:Q&A





1、Q:カウンセリングは何回ぐらい受ければいいのでしょうか

A:まずは3〜5回の短期カウンセリングをお勧めしています。多くの心の「問題」はむしろこの短期カウンセリングの過程で解決・解消する方が多いようです。ただし、カウンセリングの来談者には例えば思春期青年期的な心の成長というテーマを抱えて来談される方も多いので、そういう方に対しては話し合いながらニーズに応えて中長期的なカウンセリングに移行する場合もあります。


2、Q:カウンセリングの間隔(どの程度の間隔をおいて受けたらいいのでしょうか)

A:一週間から一ヶ月程度の間隔の中で、「お好きなペース」でいいと思います。できれば、最初は比較的短い間隔で、慣れるにしたがい間隔をおいてというのがいいでしょう。


3、Q:心理カウンセリングの方法にはどのようなものがあるのでしょうか

A:一口に心理カウンセリングと言っても実はさまざまな方法があります。実際には、来談者の抱える心の問題に応じて、さまざまな対応法から選んだり組み合わせたりします。
 主なものには、次のような方法があります。

@認知行動療法
  例えば、ある人間関係がストレスになり悩んでいる場合。問題の関係についての見方(認知)と、実際の場面における行動の仕方の 二つが、悩んでいる人にとっては自分自身で何とか変えられる要素ということになります。
 この二つの要素に何らかの良い変化を作り出していくための心理的サポートが認知行動療法です。

A短期療法・家族療法
  短期療法および家族療法は、いずれも社会学の影響を受けています。
  心の問題への対処は、例えばクルマの修理ほどにはわかりやすくありません。クルマなら悪い部品を交換すれば元どおりになります が(「修理モデル」によるアプローチ)、心の問題には、個人や社会における価値観やものの考え方といった「物語的な要素」や、集 団・地域社会における人々の関係のあり方など、個人の心を単に「治す」「修正する」「修理する」だけでは済まされない要素も多分 に絡んでいるからです。
  社会学の影響を受けた心理療法は、既存の心理療法とは少し違った観点から対処し、結果として問題状況の解消をはかろうとします。   

B芸術療法
  来談される方には、しばしば、絵を描いて頂いています。描画法は、問題状況を知るための心理テストとしての意味合いを持つとと もに、絵を描きそれについて語るという行為そのものが心理療法でもあります。

Cリラクゼーション・トレーニング
  ストレスへの対処法のひとつとして、簡単にできてしかも効果的なリラックス法をいくつかご教示することがあります。呼吸法、自律訓練法などが主なもので、さらにイメージを用いた催眠療法なども必要に応じて行なうことがあります。



4、Q:カウンセリングの効果について教えてください

A:さまざまな心理療法の効果については、その心理療法の種類や心の問題の種類にもよりますが、主要なものについてはある程度
は科学的に実証されていると言って良いと思います。
また、その効果は、当然実施する人(心理療法家、カウンセラー等)によっても多少変わってきます。
もちろん、心理療法は万能ではありません。しかし、一つの目安としては7割程度の成功率を確保することは重要だと思います。また、たとえ成功には至らなかった場合でも、現状維持にとどめ失敗をしないという意味での安全性を確保するということも重要だと思います。
平成15年度本相談室では、3回以上の継続事例について、成功率は約7割でした。


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