人のしぐさを時々見てみると、別にまねをしているわけでもないのに、
同じようなしぐさをしていることがよくある。
あごに手を当てていたり、鼻をなでていたり、腕を組んでいたり、
ひざに手を置いていたり、ひじを立てていたり・・・・・
しかも、お互いに相手のしぐさを見ていないにもかかわらず、
同じしぐさをしているということが、意外とよくある。
どこかの実験であったが、 2人の人がお互いのことが見えないような状態にして、両者の脳波を測定していくと、 相手のことがわからないにもかかわらず、脳波が同じ時間に同じような反応をすることが 見られるらしい。
また、ぼくが中学生ぐらいの頃のことだが、 授業中、先生が生徒の誰かに問題を答えさせようと 名簿をながめていたり、誰に答えさせようか何番の人に答えさせようか考えていたりしているときに、 ぼくはその問題に答えたい場合には自分の名前や出席番号を思い浮かべ、 答えたくない場合には自分以外の出席番号を思い浮かべていた。 そうすると、答えたいときに指名されたり、答えたくないときに指名されなかったりする。
「思うこと」も、音や電波と同じように、周りに広がり影響を与え合っているのかも知れない。