大同小異



 霊界についての大同小異

 果たして霊界は存在するのだろうか?
 ここでは、それを考えてみよう!とは思っていない。 私にとって、霊界が存在するのかしないのか、 また存在するとしてもどんな世界なのか、 わからないことなのである。

 「・・・霊界に関して、いろんな人が大同小異、同じことを言っている・・・」 と、誰かが言っていたように記憶してる。
 ところが、私にとって、この「大同小異」が問題になる。 霊界について、いろんな人がいろんなことを言っているからだ。

 守護霊とは・・・、霊界は・・・魂とは・・・
 世界のいろんな霊能者と呼ばれる人々が様々なことを言っている。 いろんな本を何冊か読んだが、言っていることは細かい点でバラバラ。大同小異。

 バラバラの理由として考えられることは、



 私は、非常に信じやすい性格の反面、非常に疑い深い性格でもある。

 友達に誘われて、ある霊能者の話を聞きに行った。その話す内容から、
『こんな話、今まで聞いたことがない。 本物かどうか、質問攻めにしてみようか。理攻めにしてみようか。 本物かどうか試してみたい。』
と思ったことがあった。 友達は「霊能者に失礼だ!」と怒った。

 本屋で、ある人が昔書いた本の中に、予言が書いてあるのを見つけた。 「199×年に〜が起こる」 という、すでに過去となってしまった年についての予言であった。
『こんなこと起きなかったぞ。当たってないじゃないか。インチキだ!』
 この人の宗教団体はその後、金銭問題を起こした。

 本屋で、超能力の修行についての本を読んで、 書かれている内容に疑問を持った。 上級の世界の霊が、修行の足を引っ張るという。 『それって、地獄の世界の話じゃないのかなぁ?』
 この著者はその後、地下鉄で毒薬をまくというとんでもない大事件を起こした。

 本屋で、有名な人の霊 が著者らの手を借りてメッセージを書くという内容の本を見つけた。 『すごい!!』と思い、次から次へと読んだ。 ところが、ある人の霊が登場する本を読んで、がっかりした。 いいかげんなことしか書いてなかった。 『あぁ、これは本人(霊)が書いたものではない!』
 私はこの著者の本をすべて捨てた。 数年後、本屋の片隅で、この著者の本についての数々の矛盾を指摘する本を見た。



 世の中には偽物と思われるものも多い。本物と思われるものも多い。 しかし本物と思われるものでさえも、その内容は大同小異「わからないものは わからない」としか私には言いようがない。 科学的な解明・立証が進むことを願いつつ・・・

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