方法について



 明らかにすべき、4つの方法

・現象・状況を明らかにする。  (どんな問題があるのか?)
・原因・過程を明らかにする。  (どうしてそうなるのか?)
・願望・理想を明らかにする。 (どうなるのがよいか?)
・方法・対策を明らかにする。 (どうすればいいのか?)



 実行すべき、8つの方法

・正しく見る
・正しく思う
・正しく言う
・正しく行動する
・正しく習慣づける
・気をつける・心がける
・正しく願望・目標を持つ
・おちつく

 2つの指針

・ふりかえってみる
・両極端に偏らず、バランスをとる



 よ〜く考えて、ものごとを正しく見る
 自分だったらどう思うか、相手の気持ちになって、考えて見る。
 自分の立場から離れて、他人の立場で、物事や自分を見る。
 人の振る舞いはよく見えるが、自分の振る舞いは見えにくい。
 先入観や偏見・常識にとらわれず、白紙の状態で、真相を見る。
 いろんな視点から物事を考えて見る。
 より広い視野で物事や自分を見てみる。
 一見したイメージだけで判断せず、何度か時間を置いて見てみる。
 直接・間接の原因、自分の原因・環境的原因等、原因は何か、考えてみる。
 結果としてどうなるか、考えて見る。
 原因は1つだけとは限らない。答えも1つだけとは限らない。
 物事を外見や印象などで判断することがよくあるが、 偏った見方をせず、表面だけで物事を判断せずに、 おちついてよく考えて物事を正しく観ることが大切だ。


 正しく思う・言う・行動する
 自分の思うこと、話すこと、行動は、結果として自分に戻ってくる。
 正しい心、ことば、行為は、人を幸せにして、自分をも幸せにする。
 思いやりの心で、語り、行動すれば、人を幸せにできる。
 そして忘れた頃に自分にもめぐってくる。
 恨みを持って行動すれば、心は恨みという苦しい状態につつまれ、 反対に恨みを買い、さらにお互いの恨みが増大していく。
 怒りは理性を失わせる。
 感謝の言葉は相手に生きがいを与える。
 うらんだりねたんだりそしったりすることのないようにして、 思いやりの気持ちを持ち、物事に対する正しい考え方を持って行動する。

 喧嘩腰のことばは、相手の心に怒りの気持ちを起こさせ、あらあらしいことばで返ってくる。
 思いやりの言葉は、相手の心にも思いやりの気持ちを起こさせる。
 嘘をつけば、信用されなくなる。
 正直ならば、信頼が増す。
 バネを押せば跳ね返ってくるように、自分に返ってくる。

 思いやり
 人類皆平等
 正直
 優しさ・赦す
 怒らない・愚痴らない・足るを知る


 正しく習慣づける、癖を変える
 悪い点を修正して、良い点をのばそう。
 人には、習慣による傾向性というものがある。
 いつも繰り返しおこなっていることは、すんなりとできるが、それを変えようとすると、苦痛を伴う。
 最初は苦痛を伴うが、耐えて繰り返していくと、だんだん楽にできるようになる。
 おこなっていないことも、最初は苦痛を伴うが、繰り返していくうちに、すんなりとできるようになる。
 不要な傾向性を消して、必要な傾向性を身に付けよう。
 また、短所と思えることでも、使い方によっては長所として発揮できることもある。
 自分を見つめ、自分の心・言葉・おこないを正して、勇気と忍耐を持って変えていこう。


 気をつけ、心がける
 正しく見る心構えで、正しく思う、話す、おこなう。
 自分の行為について観察して気をつけ、
 自分の会話について観察して気をつけ、
 自分の心について観察して気をつけ、
 自分の感受について観察して気をつけ、
 様々な物事や現象について観察して気をつける。
 気をつけ、心がけ、勇気を出して、正す。


 正しい願望・目標を持つ
 正しい目的・目標・願望をイメージして実現していく。
 正しい目的や願望は、良い結果を生む。 誤った欲望を持つと、欲望の虜となる。
 千里の道も1歩から。大きな事も、1つ1つ進めることによって、実現できる。 肯定的に、前向きに、進もう。


 おちつく
 精神統一。精神集中。
 あわてたりだらけたりすると、正しい認識・判断・行動はできない。
 おちつくと、正しい認識・判断・行動ができる。
 チョット待てよと、立ち止まってよく考えてみる。
 長い時間でも短い時間でも、深呼吸をしておちついて、よ〜く考えよう。


 ふりかえる
 長い時間でも短い時間でも、 自分の行為や考え・気持ちをふりかえって、欠点を探し出そう。 そしていろんな観点から見つめ追求して、誤りがあれば修正していこう。
どんなことがあったか、どんな問題があるか、原因は何か、 どう変えるとよいか、これからはどうするとよいか、考えてみよう。
 でも、落ち込んだり、よく考えずに思想や常識の枠内に無理にあてはめてしまうようなことは、正しく見ることにはならない。避けるべきだ。 感情のみの反省や知識のみでおこなう反省は、形式的な空回りの反省になってしまう。
 ふりかえって、物事を見つめ、自分を見つめ、欠点を修正して長所に変え、長所を伸ばしていくことにより、 理想の自分に近づいていく。


 両極端に偏らず、バランスをとる
 だらけていても、緊張しすぎていても、良い結果は出ない。
 仕事を頑張らず怠けていれば客が減る。 仕事を重視しすぎて体を酷使すれば体を壊してしまう。
 起源を探求しなければ、時代によって捻じ曲がったものしか見えない。 起源を求めて原理主義に走ると、本来の探求の目的を見失ってしまい、誤った探求方法や考え方や行動に陥ってしまう。
 極端な考えに走らず、バランスのとれた最適な解を探そう。




 人は、快と苦に左右されやすい。
 まず、対象となるものを見たり聞いたりすることにより、感覚器官や脳の反応等で感覚(快・苦)を受ける。
 またさらに、対象に対する考え方やイメージ、印象、体験や成長過程の知識等で、 それを良いもの(好き)・悪いもの(嫌い)と判断して、快・苦を受ける。
 また、好きなものに対する欲求・嫌いなものに対する嫌悪が起こり、 欲求が叶わないことや嫌悪を避けられないことからも、快・苦を受ける。

 走ることを例にとると、走ると体内の血行が良くなり、体が軽くなって、心地よいと感じる。 しかし無理をすると、疲労物質が体内にたまり、苦痛を感じる。
 また、走るのが好きな人は、それ以前の走ることに対する楽しい経験から、走るということに対して喜びを感じ、 走るのが嫌いな人は、それ以前の走ることに対するつらい経験から、走るということに対して苦痛を感じる。
 そしてさらに、走るときには、好きな人は喜びを感じ、嫌いな人は走らされる苦痛を感じる。

 快適・苦痛というものは、感覚器官などからも生じ、またその時の体調などにも左右され、 さらに考え方・イメージなどの思うこと(価値観)からも同様に生じ、 さらに欲求・嫌悪の満足や不満からも生じる。 欲求・嫌悪は行動に影響を与え、そして行動による結果を生じ、結果からも快・苦を生じる。
 目の前の快・苦や、イメージ・印象・価値観に惑わされず、 真相を見つめ、正しい考え方・正しい気持ちを持ち、正しく行動する必要がある。


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