2003年、NHKから韓国のテレビドラマ「겨울연가」(冬の恋歌)(日本名:冬のソナタ)が放映されるや、大きな反響を生んだ。このドラマは、2002年、韓国KBSが制作し、韓国内で放映し人気を博したテレビドラマである。
NHKでは、反響の大きさに呼応して、2004年になって更に2度もこのドラマを放映し、日本における”韓国ブーム”の確立のきっかけとなった。これが、”韓流”の出発点である、といってよい。

”韓流”というのは、言葉を替えると、「韓国の大衆文化・芸能の流行」と言ってもよい。
映画、ドラマ、音楽、俳優など、大衆文化のジャンルのコンテンツの流行である。
なぜ、このように韓国の大衆芸能・文化が、日本で爆発的な流行を見せることになったのかは、必ずしも、はっきりしないが、流れを作ったのは、中年以降の女性たちが主体である。
現実とは違った世界に見えるものに対する憧憬が主婦層に受けた、と考えられる。

しかし、”韓流”は、ドラマから、音楽の世界に広がりを見せてきた。
そして、やがて、化粧品やファッションにまでシナジー効果が広がるにつれ、若者たちの間にも、”韓流”が芽生えてきた。
だが、ブームには、衰退もある。
”冬ソナ”に始まった韓国のテレビドラマは、その後続けて、2~3の新しいドラマにつないだが、まもなく、見飽きてしまって、衰退の道を歩み始める。
ドラマが、どれも同じで、多様性に欠けることに加え、俳優や女優たちが一律みな同じキャラクターであることが、飽きられる原因であろう。

”韓流”にのって、韓国製品の購買力も高まった時代があったが、最近は、冷え込んでいるという。
日韓をとりまくさまざまな事象が複雑に絡み合って、流行は作り上げられていく。
作られるのも早いが、消えるのも早い。
韓国に限らず、そういうものであろう。

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