韓国の南西部に位置するのが全羅南道（전라만도）。５市１７郡からなり、韓国全土の約１２％を占め、そこに約２００万人の人が住んでいる。
務安郡に道庁がある。
その全羅南道（전라만도）の西端、海に接する形で、木浦市（목포시）がある。
ソウルからも釜山からも、交通の便がよくないので、日本からのツアーは少ないが、ここに儒達山（유달산）という大きな公園がある。
ここでは、その儒達山（유달산）のスライド写真をいくつかご紹介したい。

儒達山（유달산）は、蘆嶺山脈（노령산맥）の末端にあって、多島海（다도해）へとつながる朝鮮半島の南西端に位置し、標高２２８ｍの山である。昔から、霊魂が、あの世に行く前に、しばらく休んでいくところだと考えられ、霊達山（영달산）と呼ばれてきた。
この山には、待鶴楼（대학루）、儒仙閣（유선각）、達仙閣（달성각）など５つの亭閣があるほか、山の下には、李 蘭影（이난영）の歌で有名な「木浦の涙」（목포의 눈물）の歌碑などがある。
また、山の一番高いところは、「一等岩」（일등바위）、その次が「二等岩」（이등바위）と呼ばれて、人が死ぬと霊魂はまず「一等岩」（일등바위）で審判を受け、その後「二等岩」（이등바위）で休息する、と言い伝えられている。
更に、歴史的な遺産として、壬辰倭乱 ( 文禄の役 ) （임진왜란）に際し、舜臣将軍（이순신 장군）の説話が残されている露積峰（노적봉）をはじめ、午砲台（오포대）なども、一見に値する。

儒達山（유달산）の頂上である「一等岩」（일등바위）からは、木浦市の全景は無論のこと、木浦港など、絶景を楽しむことができる。

スライドの写真は、松延紀昭氏から提供を受けたもので、氏が２００７年１１月に韓国旅行に際して、ここ木浦市を訪れて撮影されたものである。原画は、高精細の写真であるが、ここでは、縮小して、解像度を落としてあることをご容赦いただきたい。