真桑瓜(まくわうり)・・・なつかしい感じの名前だ。韓国語で참외(チャーメ)と言う。
韓国の夏を代表する果物である。
日本でも2000年も昔から栽培され、好まれてきた。
実に多種の品種があるらしい。
そのため、交配による品種改良を重ねて、辿り着いたのがメロンなのである。 そのメロンと真桑瓜を更に交配改良して生まれたのがプリンスメロンだという。そして、このプリンスメロンの誕生と共に、プリンスメロンの人気が急上昇し、日本における真桑瓜の栽培は一気に激減の道を辿ることになってしまった。
現在では、日本のスーパーなどに行っても、真桑瓜を見かけることは、ほとんどなくなってしまったので、韓国食材のお店で買うしかないが、すごく高価である。
韓国では、この交配を逆用して、糖度の高い、おいしい참외(チャーメ)を誕生させた。
この韓国の真桑瓜참외(チャーメ)は、何ともおいしい果物である。
プリンスメロンと比較すると、甘さや柔らかさで違和感があるものの、何と言っても真桑瓜である。
韓国では、スイカと並ぶ、夏の果物の王様である。
価格も安いので、庶民の代表的果物である。
一度、韓国で食べてみる価値がある。

過日、韓国旅行の際、韓国の友人から、この참외(チャーメ)をお土産にいただいた。
帰国して、しばらく熟すのを待って、冷やして食べる味と触感は、”韓国”である。



(2012/12/19)