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420年・・今芽生えた理性
   

韓国人は、常に、自分たちが、世界で一番でなければならないし、また、そう信じている。
もし、そうでないことがわかると、例の、「自尊心が傷つけられた」というセリフが出てくる。
本当に、韓国が、あらゆる部分で、世界最高であり、世界一である、と信じているのかどうか、それは定かではない。だが、マスコミなどを通じて、常に、そのような作られた情報に接してきている。
恐らくは、学校の教育の現場でも、そのように、教えられているのではないか、と想像する。

しかし、忘れてはいけないことがある。
そのような錯覚が、結局は、自らを萎縮させている、ということである。
二番目なら、一番になろうという努力をする、三番目なら、二番目になろうとする努力をする。
しかし、一番目だという誤った自意識は、何の努力ももたらさない。
それが、こんにちの、韓国の姿ではなかろうか・・・。

最近、韓国のマスコミが、そういう警鐘をならして、問題提起している文に接して、真に喜ばしく思い、ここに、あえて、とりあげたものである。
韓国の代表的な新聞、「東亜日報」の2012年4月9日版「オピニオン」のコラムに、すばらしい提言があった。
以下に、その全文を掲載して、その意を是としたいものである。

올해는 임진년이다. 60년 단위로 순환하는 갑자를 기준으로 일곱 갑자(420년) 전 임진왜란(조일전쟁)이 발발했다. 1592년 4월 13일이다. 조선은 당시 왜라고 부르던 일본의 침공으로 전쟁발발 20일 만에 도성 한양을 잃고 7년간 전라도와 평안도 일부 지역을 제외한 전 국토를 유린당했다. 임진왜란은 한국인들에게 트라우마를 형성했다. 작은 섬나라라고 얕봤던 일본에 큰코다쳤다고 생각했기 때문이다.

문제는 임란 전이건 후이건 유독 일본에 대해선 얕보는 의식이 크게 바뀌지 않았다는 점이다. 오늘날 한국인들은 당시 선조들이 일본의 국력과 정세를 제대로 파악하지 못해 전란을 미연에 막지 못한 것을 따갑게 비판한다. 일본이 한국보다 영토도 넓고 인구도 많다는 점을 잘 알고 있다. 하지만 경제대국으로서 일본에 대한 인식은 메이지유신 이후로 국한된다. 과거의 일본에 대해선 한국에 문물이 한참 뒤처졌던 소국이라는 발상에서 쉬이 벗어나지 못한다.

이는 착각이다. 임진왜란 당시 일본은 이미 군사상 세계 최강국이었다. 당시 일본이 보유한 조총은 50만 자루였다. 유럽 대륙이 보유한 전체 총기를 능가하는 수였다. 오랜 전국시대를 거치면서 전투력 강한 정규군이 30만 명에 이르렀다. 임진왜란 당시 조선에 투입된 병력은 그 절반인 15만 명이었다. 반면 조선의 정규군은 5만6만 명밖에 안됐다. 당시 조선의 인구는 1000만도 채 안됐지만 일본은 그 배를 웃도는 2000만에 육박했다. 일본 인구가 한국을 따라잡은 것은 통일신라시대였다.

한일 격차는 임란 이후 더 벌어진다. 도쿠가와 막부가 들어선 뒤 일본의 수도가 된 에도(지금의 도쿄)는 18세기 인구 100만의 세계 최대 도시였다. 당시 청의 수도 베이징과 프랑스 파리의 인구가 50만, 영국 런던의 인구가 80만이었다. 한양 인구는 30만에 불과했다. 일본은 이때 이미 가부키를 통해 세계 최초로 회전무대를 발명했고, 소바와 스시 같은 세계 최초의 패스트푸드를 만들었다. 일본이 근대화의 모범생이 된 배경엔 이런 국력이 숨어 있었다. 우리가 상처받은 자존심을 달래는 것도 좋지만 실제 이하로 일본을 폄하하는 일도 삼갈 때가 됐다.

(동아일보 2012-4-9)


要点だけを、日本語に翻訳しておく。

今年、2012年の六十干支は”壬辰(みずのえ たつ)”。7循前の1592年は、豊臣秀吉の文禄・慶長の役が勃発した年である。韓国では、임진왜란(壬辰倭乱)という。 韓国人にとって、あの忌まわしい闘いから420年が過ぎ去った。韓国人にとっては、”トラウマ”となった事件だ。
小さな島国、と見くびっていた日本に、「してやられた」からである。

問題は、壬辰倭乱の前でも後でも、日本を見くびる意識に大きな変化がなかった、という点である。
明治維新までは、日本に対して、文物で韓国に後れをとった小国という意識から容易に抜け出すことはできなかった。

実は、この意識は、錯覚であった。壬辰倭乱のとき、日本はすでに軍事上、世界最強国だった。
当時、日本が保有していた火縄銃は、ヨーロッパ大陸が保有する全銃器を凌駕する数量である。戦闘力を備えた正規軍の数も韓国軍の5~6倍にのぼる。

日韓の格差は壬辰倭乱後さらに広がる。
徳川幕府になって日本の首都となった江戸(今の東京)は、18世紀には人口100万の世界最大都市となった。当時、清の首都の北京、フランス・パリ、英・ロンドン、そして漢陽の人口を、いずれも凌ぐものである。
日本は、この時すでに歌舞伎の舞台を通じて、世界初の回転舞台を発明し、「そば」や「すし」といった世界初のファーストフードを作った。
日本が近代化の模範生になった背景には、このような国力が隠れていたのである。
韓国が傷ついた自尊心を慰めることもよいが、実態以下に日本を軽視し、蔑むことを慎む時がきたのだ。

韓国人に一番足りたいのは、「謙虚な気持ち」である。
「自尊心」などというものは捨てて、国民皆が「謙虚心」を身につけたら、韓国は、強い国になるであろう。
しかし、これは容易でないことも事実である。
若い世代から、一歩ずつ、意識を改めて、やがて、国家として、新しい意識の下で、文字通り世界一の国を築いていく努力を、していくことができれば、すばらしいことである。
そのとき、韓国は、すべてにおいて世界一、という意識から、解き放たれるであろうと信じている。
そして、真の世界一に向かって、進んでいくことができるのではなかろうか・・・。