청계천  (清渓川) | |
|
30年ぶりに蘇ったソウルの流れは、市民の憩いの場所だ。
|
|
この間まで、高速道路だった。ソウルの中心部を東西に流れる清渓川は、2005年10月、復活した。
川の両側には、遊歩道があり、清らかな流れを見ながら、散策を楽しむことができる。
地下鉄5号線の광화문(光化門)を降りて、5番出口を出て1分・・・そこが、청계천の出発点、청계광장(清渓広場)である。勢いよく流れる滝があって、毎日、膨大な量の水を流して、この川を維持している。
全長、約6km,ゆっくりと散策して、3時間ほどのコースである。川の両側には遊歩道があり、飛び石を伝って行き来できるし、橋もあり、壁画もあり、噴水や滝もあり、実に変化に富んだ道である。随所に、川辺と地上とをつなぐ階段もあり、疲れたら、地上で休むこともできる。
流れに沿って、ゆっくりと楽しみながら、歩くのがよい。また、絶好のデートコースでもある。 しかし、恋人だけだけではなく、若いクループの仲間たち、家族連れの人たちの姿も多い。一人で歩くのも、また趣がある。癒される空間である。 右の写真のような飛び石を使って、右岸、左岸を行ったり来たりしている人たちの姿もあって、楽しそうである。 광통교(広通橋)の下にある石の彫刻は、見事であり、一見に価する。
見事なのは、こればかりではない。장통교(長通橋)付近の壁画は、まさに、一級芸術である。(写真、下)川の全域に亘って見られるこのような数々を、すべて紹介することは、できない。実際に、自らの足で、辿ってみるのが、一番であろう。 単純に、新しく生まれ変わった清渓川に、ソウルの今日を見るだけではなく、歴史の数々を辿ることができる魅力を忘れてはならない。
あらかじめ、そういう予備知識をもって、再度、この流れを辿れば、また違ったソウル、あるいは、違った韓国が見えてくるに違いないと思う。30年の眠りから覚めた청계천という見方ではなくて、もっと、スパンの広い年月の流れを思い描きながら、歩いていたいものである。 川辺には、ウォーターカーテンもある。流れ落ちる水で、カーテンを作って、行く人に、幻想的な水の芸術を見せてくれる。 夜間に歩くと、ライトアップされた水の芸術が、あちこちに見られるそうである。
川辺を降りると、全体の案内地図をくれる。韓国語で書かれたものではあるが、散策するには、欠かすことのできない地図である。また、청계천を紹介したいろいろな資料もあるので、とにかく、あらかじめ十分に調べた上で、歩いて見ることを、お奨めしたい。そして、実際に、自分の目で確かめてから、改めて辿ってみると、いろいろなものが見えてくるのではないだろうか・・・・。
随所に、川辺と地上とをつなぐ階段がある。(写真、右)疲れたら、無理をしないで、地上にあがり、コーヒーやお茶で喉を潤してから、再び降りて歩けばよい。川辺では、飲食はできない。 ソウルの中心部でありながら、地上の喧騒をすっかり忘れさせてくれる。 ここに高速道路が通っていた、という実感もしない。 そういう空間である。 | |
|   |   |
  | |