秋季リーグ戦&選抜トーナメント記

文責 籾山 将

オーダー決め


戦力は全体的にレベルアップしているものの、メンバーは春と変わらず、今期も主力として奈

良、山田、渡辺、岡、レギュラーとして中島、菊池、あとは準レギュラーを並べて14人で挑むこと

にした。春はオーダーが上手く行ったので、レギュラーの位置は春と同様にした。準レギュラーでは栗本が急成長していたので最も出番の多そうな渡辺と山田の間に配置し、籾山はオーダーなどに集中するため、あまり出番のなさそうな菊池と岡の間に配置した。以上のような経緯で上から川島、阿部、渡辺、栗本、山田、山本、中島、鈴木、奈良、友安、菊池、籾山、岡、三輪となった。


1日目


1日目は前回5位の明治、B1から2位昇級の神奈川とである。残留争いで勝ち残るには神奈川

には絶対負けられず、少しでも上を目指すためには明治にも勝ちたいところだ。


1戦目 対明治大学


初戦ということなので明治は全力を出してくるはずである。明治の主力は斉藤氏、町田氏、前田

氏である。明治の過去のオーダーから7将を中心に35将に主力を持ってくるケースが多かったためこちらは1246将に主力をおくことにした。オーダーは渡辺、山田、中島、奈良、菊池、岡、三輪とした。ところがオーダー交換を終えてみると明治は斉藤氏と町田氏が出ていなかった。


当たりは渡辺―羽染、山田―菅原、中島―小暮、奈良―前田、菊池―三上、岡―岡村、三輪―小澤となった(以下、当たりでは敬称略)12346将は有利、57将は厳しい感じである。奈良が主将対決に敗れたもののそのほかの対戦は戦前の予想通りで辛くも43勝ちとなった。

 では中島の将棋を見ていただく。図では▲1三歩〜▲1二銀と攻めるのもあるが・・・

以下、▲6三銀 △6五歩 ▲4六歩 △8六歩 ▲同 銀  △8四角

▲7四銀成 △6六角 ▲7七銀 △2五銀 ▲同 歩  △8六歩

▲同 歩 △8五歩 ▲8三銀

と進んだ。△2四銀と受けられたので前出の攻め筋ではなく、角を目標にした。▲4六歩のあと、△4五歩と角をさばかれると難しいと思われるが、最終手▲8三銀でごての攻めが完全に切れてしまった。以下は圧勝(中島談)

 

 

2戦目 対神奈川大学


神奈川の情報はあまり無く、こちらが注意しなければならないのは吉野氏くらいであった。その吉野氏は4将で出てきそうだったが、どうずれるかわからなかったので吉野氏以外には負けないように準レギュラー最強の栗本を出すことにした。当たりは渡辺―岩井、栗本―森竹、山田―斉藤、中島―吉野、奈良―山本、菊池―寺島、岡―斉藤雄となった。4将が厳しく、それ以外はよくわからないが有利なのではないかと思っていた。菊池の相手は割と強かったらしく負けてしまったが、中島が金星を挙げ、結果は6−1勝ちとなった。


では中島の将棋を見ていただく。右四間に対して低く構えて図の局面。

以下、△5五銀 ▲6五銀 △7五歩 ▲6八金寄 △8六歩 ▲同 歩

△同 飛 ▲8七歩 △8四飛 ▲5六歩 △7三桂 ▲5四銀

△同 飛 ▲5五角 △同 飛 ▲同 歩 △同 角

と進んで次図となり、詰めろ桂取りで優勢になった。△7五歩に▲同 歩は△8六歩〜△3六飛でよい。また、▲6八金寄ですぐに▲5六歩は△1三角で困る。以下は攻めが相当おかしく、よれよれだったが何とか勝ちきった。

次に準レギュラー栗本の将棋である。図はまだ難しそうだが・・・


以下、△2五銀 ▲8六角 △3五桂 ▲4八飛 △1七香  ▲4五歩

5五銀 ▲4四歩 △同 銀 ▲4五歩 △5五銀  ▲5九金引

8九龍 ▲4二角成 △同 金 ▲5五銀 △同 角  ▲4六銀

△3三角 ▲3五銀 △同 歩 ▲3四桂打 △1九香成

と進んだ。直前の▲2六桂が疑問手で△同 角となったところで次に△2六銀が生じている。

△1九香成以下は詰めろで以下寄せきった。