１日目

１戦目　対東京大学

東大は目立った１年は入っていないものの、これまで２期連続で完封されており、

相変わらずの超強豪校である。初戦ということで敵オーダーも予想できないので、

レギュラーと準レギュラーの中で一番強いと思われる川島を出すことにした。

　

当たりは、

川島―牧野、渡辺―池田、山田―小林、中島―鈴木、奈良―石橋、菊池―山内、岡―重野

となった。（以下も左側が東工大、敬称略）。

当たり的に楽なところなど、あるはずもないが渡辺、奈良、岡は五分で戦えそうだ。

しかし、うまくは運べず、完封ペースで山田―小林戦が残った。

ここではその戦いを紹介する。

力戦形に持ち込まれるが、うまく対応して上図では優勢である。

ここからどう決めるかだが・・・

△９六歩、▲同歩、△同香、▲７九銀

△９七歩、▲同香、△同香成、▲９八歩

△８八成香、▲同銀、△７七角、▲同　銀

△７九金、▲２三角、△８九金

と進んで、上図となった。穴熊には端が急所。

手順中の△同香が好手。

対して▲同香には▲９七歩、△９八歩、▲７九金で必死。

東大戦で主力を相手に一矢を報いる形となった。

２戦目　対明治大学

明治は４枚看板の最後の一人、伊藤氏が卒業し、戦力ダウンが激しい。

注意すべきは町田氏、斎藤氏、前田氏である。４番手の三上氏に勝てればチームは勝てると思っていた。

７将で岡―前田となりそうだが、去年同じ対戦で勝っているためここは勝負でよい。

６将は一橋の古賀氏に勝っている１年の羽染氏が出てきそうだがここも菊池で勝負。

大、副を渡辺、山田としておけば、三上氏はどちらかに当たり、この二つは有利。

あとはどう出しても斎藤氏、町田氏のところは苦しいが、

準レギュラー同士の勝負なら勝てるだろうと栗本を投入した。

当たりは、

渡辺―小澤、山田―三上、栗本―町田、中島―岡村、奈良―斉藤、菊池―羽染、岡―前田

となった。

渡辺、中島、山田は有利。奈良、菊池、岡は互角といった感じだが、

予想を裏切り、中島が圧勝したほか、山田が苦しい将棋を逆転した。

が、他のレギュラー陣が全て取られて２−５負けになってしまった。

ここでは中島の将棋を見ていただく。

中島はここまでＡ級で１０連敗とまったく覇気がなかった(仕方ない相手もいたが)。

振り穴に対して得意の銀冠に組んで下図を迎える。ここでは優勢である。

△同歩、▲同桂、△７四飛、▲５三桂成
△同金、▲７六飛、△同飛、▲同銀
△７九飛、▲７一飛、△２六歩、▲同　歩
△２七歩、▲１六銀、△２八歩成

と進んだ。△同歩では△７七歩成の方がわかりやすく

反省点も残るが大勢に影響はない。

△２七歩に対する▲１六銀は秒読みに終われて指してしまった。

以下は寄せきり、嬉しいＡ級初勝利となった。