3日目

 

早稲田戦は苦しいが、この日に当たる一橋大学には勝ちうると思っていた。

 

6回戦 早稲田大学(春2位)

 

この大学は非常に層が厚く準レギュラー陣もレギュラーとそこまで遜色ない。今季はオーダーでも色々な人を出している。相手のオーダーが読めないので明治戦で勝利した中山を出した。

当たりは

松本―岡本、村田―菊地、栗本―漢那、鎌田―杉村、小川―玉村、中山―安藤、菊池―佐藤

となった。

大、副、四、六は苦しく、三、五、七がどうか。

では栗本の将棋を見ていただこう。(後手が栗本)

第17図は後手の栗本が△6六角と飛車を取ったところ。ここで▲2五桂なら先手勝勢だったが、▲4三角△2二玉▲3二金△1二玉▲3三金△同桂▲3四角成△2四金となると詰めろがかからなくなってしまった。

栗本が今年の新人王の漢那氏にきわどく勝利して、3度目の1−6負けとなった。上位校はやはり強い。

 

 

7回戦 一橋大学(春5位)

 

一橋大学にはアマ強豪伊藤大悟氏が入学し、戦力は十分。ここは主力の伊藤氏と古賀氏をかわし、井口氏は栗本で勝負すれば勝負形だと思った。今回は松本の代わりに各務を起用した。

当たりは

各務―古賀、村田―中村、栗本―網代、友安―伊藤、鎌田―木内、小川―堀田、菊池―芹澤

となった。

井口氏は出場してこなかった。副、三、六有利、七もたぶん有利、五はやや苦しく、大、四はかなり苦しい。

ではまず、副将村田の将棋を見ていただこう。(後手が村田)

第19図は先手が3四歩と伸ばしたところ。ここからの村田の手順が冴えていた。△8五歩▲同銀△8八歩▲7七桂△4二飛と進んで後手好調。先手玉は銀を渡すと詰んでしまう。まだ難しいところもあったが勢い良く押し切った。

次に五将鎌田の将棋を見ていただこう。(先手が鎌田)

第21図は後手が3三金とあがったところ。ここから▲7二歩△同飛▲5四歩△5二歩▲3五歩△6二飛▲2四歩△同歩▲2二歩(第22図)と筋良くすすめ、先手が優勢に。しかし終盤に攻め急ぎがでて、惜しくも逆転されてしまった。

村田と栗本が勝利したものの、勝てると見込んでいた小川と菊池が負けてしまい、さらに他も負けて2−5だった。

 

 

総括

 

結局、勝点0、勝数11、8位で降級となった。栗本は健闘していたものの、チーム全体的に見ると勝ち星が少なかったので完全に実力不足の結果だろう。十分反省して来期に生かしてもらいたい。

やはりA級はレベルが高い。それを改めて思い知らされた。また、今季のレギュラーの中で今年卒業する人はいないので、来期は今の戦力以上になると思われる。来期こそは春1位昇級、秋残留を目指すのでぜひ期待して応援して下さい。