3R 神奈川大戦

残留争いのライバル校の1つ。1日目終了時にオーダーはほぼ読みきれていたが、しかし戦力がやや足りない、という感触だったため、2日目には2006年春にレギュラーを務めていた森を助っ人として呼ぶことにした。森の投入で村田を6将に上げることができて勝負形になった。

当たりは

神門−本間、松原−篠原、栗本−大西、押田−城尾、小川−岩井、村田−三宅、森−稲葉

となった。松原、森は有利で栗本、押田は不利。神門、小川、村田が勝負所である。

 

まずは神門の将棋を。

先手玉に詰めろがかかっているので▲6八金と受けたが、これによって4三の地点で清算したときに王手飛車のラインが残ってしまった。本譜もそれがたたって、後手玉を攻めきれず、負けてしまった。図では代わりに▲7八角と先手を取って受けて詰めろを消し、▲4三歩成を間に合わせる方がよかっただろう。

 

次に小川の将棋。

 

銀冠対四間飛車穴熊の戦いとなった。ここで、▲4六飛としたがこれが悪手で、以下△6六銀▲同飛△6五金打とされて苦しくなった。図では▲6五金△同金▲5四銀と指せば有利に戦えたと思う。

 

松原、村田、森が勝ったが、神門、栗本、押田、小川が負けて、悔しい3−4負けとなった。勝負とみられていた大将戦だったが、実は相手が急成長中で厳しかったという話もあった。

 

 

 4R 一橋大戦

残留争いのライバル校の1つ、その2。神大に負けた以上、ここに勝たないと残留は厳しい。オーダーは固定で勝負した。

当たりは

神門−和泉、松原−沢登、栗本−後藤、押田−島村、小川−伊藤、村田−関、森−武井

となった。

小川は厳しく、他はやや有利もあるが勝負である。

 

神門、村田、森が勝ったものの、松原、栗本、押田、小川が負け、またも3−4負けだった。

 

 

 5R 埼玉大戦

珍しく残留争いに巻き込まれたが、近年の埼玉大は慶應などと勝負になる強豪校である。

またもオーダーは固定。

当たりは

神門−磨矢、松原−小川、栗本−松浦、押田−白浜、小川−萬代、村田−斉藤、森−山我

となった。

栗本は有利、松原はやや有利、神門と押田と村田は厳しく、他は勝負と見ていた。

 

小川と松原の将棋を見てもらおう。

まずは小川の将棋。

左図から▲1八香△1四歩▲2五桂△2三金▲1四香△同金▲1五歩と進んで右図となってうまく攻めをつないだ。右図で△同金は▲2四角△1四金▲4二角成で攻めきれる。

本譜は右図以下、しっかり指しまわして勝利した。

 

次に松原の将棋。

相矢倉の終盤戦。図では△6七銀▲同金寄△同歩成▲同金△7五香車以下の詰みがあった。松原はこれを逃してここで△6七歩成としてしまい、負けてしまった。

 

栗本、小川が勝ったが、他は負けて2−5負けとなり5連敗を喫してしまった。