4日目
3日目に挽回したが、競争相手に比べて東工大の残りの対戦相手は強敵揃いであり、
入替え戦なしの残留を決めるのは容易ではなさそうであった。
第13戦はオール早稲田。
山田敦幹氏(朝日アマ名人)を中心に実力者を揃えたチームである。
過去の対戦ではいずれも敗れているがこの日も苦戦で2‐5負け。松本が吉沢氏(アマ竜王)を破って気を吐いた。
第14戦は翔風館TLS。
昨年まで3連覇しており、遠藤正樹氏、桐山隆氏、古賀一郎氏といったアマ名人クラスを揃えた超強豪チームである。
2年前に後一歩のところまで追い詰めたこともあるのだが、昨年は0−7負け。
今年も力の差を見せつけられ、水野が嘉野氏(赤旗名人)を破ったのみの1−6負けであった。
最終戦は蒲田大嘉。
石井豊氏(支部名人)、鈴木貴幸氏(学生名人)らを擁するチームである。
これに勝てば入替え戦なしの残留の目もあったので、変則オーダーで勝ちに行ったが、
松本、樋口、水野が勝ったもののもう一つが取れずに3−4負け。
11位で入替え戦に回ることになった。今季の残留争いも熾烈で、勝ち点6が東工大も含めた5チームで、
そのうち勝ち数の多かったスーパーゴールドが8位で残留を決めた。
東工大は昨年に続きもう一つの勝ち点が取れずに入替え戦となった。
入替え戦の相手はリコー2。
過去2年の入替え戦では2部リーグのチームに快勝しており、やはり1部のチームに比べると戦いやすいというのが実感であった。
が、今季は少々事情が違った。リコー2は谷川氏(谷川九段の実兄)他、1部リーグで指していたメンバーが結構いて、
対戦のあたり具合をみてもいい勝負という感じであった。
案の定、松本、樋口が勝つも、山崎、吉崎が敗れて2−2という接戦の展開となる。谷川氏相手に優位に立っていた水野だが、
終盤決め手を逃して逆転されてしまう。しかし、最後に谷川氏が詰みを逃して再逆転勝ち。内村は千日手指し直しの末、
苦しい将棋を時間切れ勝ち。広瀬も逆転勝ちし、5−2ながら薄氷を踏むような勝利であった。
こうして辛くも残留を果たし、来季は4期連続の1部リーグでの戦いとなる。
厳しい戦いとなるだろうが、少しでも上を目指したいものである。
ここ数年筆者と同年代のOBで参加が難しくなってきたものが多く、メンバーが手薄となっているので、今後は若手OBの加入に期待したい。
最後になりましたが、現役の皆さんA級昇級おめでとう。それからミラクル東工大チームの2部リーグ昇級もお見事でした。
来季以降もお互い頑張りましょう。