製品レポート

このコーナーはメーカー及び代理店の協力により新製品や興味のある製品をお借りして当店のディスプレーにて試聴するコーナーです。私自身が感じた事を独断と偏見でそのままコメントして行きます、システム構築の際、グレードUPの参考になれば…と思います。


※試聴する際の機器はアンプ試聴の場合H/Uはアルパイン7990J、SPはダイアトーンSA-3かディナウディオ160WとMD100。SP試聴の場合7990JとチェレストラVA210です

イートンMA125.2
小型機モデルながら、、奏でるサウンドはなかなかのものです。あまりに、コンパクトなんでただのICアンプなのかな?なんて思いながら(音はトランスを使わないICアンプとは明らかに違うのでどうなのかな?と思っていました)蓋をはぐってみると、電源がしっかり組み込んであります、しかも、出力段がシングル!!(最近多い、パラレル構成ではありません)70Wという高出力です。シングルで70Wも取り出せるなんて、時代も進歩したもんです。小柄ながら新鮮なサウンドを聴かせてくれる中級機でしょう。小さいので各チャンネルにモノラルで使えばハイエンドにも対応できると思います。

  私の手がでかい(それもあると思いますが)訳ではないですよ!ほんとコンパクトです
ミュゼ1502
ミュゼの最高峰モデル1502!価格も2chモデルの中でも高い方ですからどんな感じで鳴らしてくれるのかな〜と興味津々での試聴でした。試聴した後の感想は一言で言うと「素晴らしい!!」この一言です。演奏の各楽器の質感、駆け引きの間合いも1級品でしょう!パイプオルガンの空気が管の中を抜けて音になっていく様子も上手く表現します、今まで出会ったアンプの中でもトップランクです!このアンプとともにカーオーディオ道を突き詰めてみたいと思わせた数少ないアンプです。オーケストラやオペラ、JAZZ等、そうだ!ビギンや井上陽水(個人的に聴いてみたい)なんかもバッチリ世界に入って聴かせてくれる高級機でしょう!!お薦めです!
イメージダイナミクスXS6.5
久しぶりのスピーカーの試聴です。以前のイメージダイナミクスのイメージだと乾いた音が特徴的だったような気がするのですが今回のモデルはどんななっているのか?おおっ!ジェームズカーターのバリトンサックスがブリブリ鳴ってくれます、前モデルより潤いもあります!コーン紙が変ったせいでしょうかスピードもあがっているとおもいます。試聴では同軸で聴きましたが脱着式になっていてセパレートにも出来る構造になっています。好みと車の形状に合わせてセッティングできますので音作りの幅が広がりますね。濃く音楽を聴きたい人にも対応できると思いますが幅広いジャンルをそつなく聞かせてくれる中級気だと思います。

※2月10日くらいまでお店で試聴できます!是非聴きにきてください!
RAMハイブリッドアンプ
新しいブランドの真空管と半導体のハイブリッドアンプです。なかなか実の詰まった音がします。回路は確認しませんでしたが電源が良くできているのでしょう、ウッドベースも胴鳴りがしっかりついてきます。再生レンジはもの凄く広いというわけではないですが十分に確保されています。音を綺麗に聴かすというよりは音楽のぬくもりとでもいうのでしょうか?温度感が感じられます。好みが分かれるところですがJAZZのライブ録音のソフトをボリュームを思いっきりあげて聴きたいですね。ソロパートを濃く聴きたい人向けの高級機でしょう。
DLS RA20
DLSのリファレンスモデルということで上のモデルと比較してしまうとかなり辛いんだろうなと思いながらの試聴でした。しかし、基本的な思想は同じなのでしょうかビッグバンドでも下の音が遅れることなく出てきます、侮るなかれですね!価格的には中高級機に位置するのですが音のバランスは高級機の思想をそのまま受け継いでいるようです。全体的に音楽を綺麗に聴かせてくれます、電子ベースはリズム良く追従してくるしまとまり感はこのクラスでも上位の実力があると思います。ボリュームを上げていったときに音量感が比例していかない感じがありますが(NFBが多めにかかっているとなりやすい)普段聴く音量でセッティングすれば問題ないでしょう!イージーリスニングな音楽を気持ち良く聴かせてくれる中級機でしょう!
  内部写真を撮って見ました。左の写真はドライバーの先が示しているところがファイナル段のデカップコンデンサーです、1個の石に1個装備されています。多分ここが中低域の追従性をUPしている回路構成だと思います、今まで見てきた中ではこういう風になっているのは見かけたことが記憶が無いくらいですね。右の写真はPWM電源部シンプルに見えますがなかなかポイントを抑えていると思います(私的見解です)、製品作りは実装が難しいですからね。
チェレストラVA210
無帰還アンプということでかなり興味しんしんでの試聴でした、「どんな音なんだろう?」CDソフトを入れて音だ出た瞬間「へっ」今まで聴いてきたアンプとは種類が違うなり方です!綺麗な音が出るわけでもない、パンチが効いた音が出るわけではない!そう、普通の活き活きとした間の素晴らしい音!いや、音楽と言ったほうが正解でしょう、「おしゃれなJAZZトリオ」のピアノとベースとギターのライブ会場での3人の距離感が見事です!ホームのアンプでもなかなかこんな風に鳴らせるアンプは少ないでしょう。ある意味カーオーディオでこの価格で販売されている事が不思議な感じがします。倍音がすーっと消え去るときに妙にキャラクターが強いという方がいましたが私には感じ取れませんでした(違う店で聴いたらしい)、何処かにピーク、ディップが出ているセッティングではなかったんでしょうか?それとも、DCサーボがかかっているみたいなのでその回路の音でしょうかね?(ふたを開けて回路を確認しました)という感じです。音楽の熱を感じながらその世界に浸りたい方向けの高級機でしょう!お勧めです!!
2007.3.30
マクロム EXTシリーズPA


この時の試聴はフォーカルのポリグラスでした
マクロムの新しいPAシリーズでまだ価格未定の商品のテストでした。電源と増幅部が別体のケースで構成されていてなにやら本格的な雰囲気が漂っています、A級とAB級動作が切り替えられるスイッチがあって好みで使い分けられる構造でした。さて音のほうですがAB級で聴いてみるとレンジがあまり広くないが瞬間のエネルギーは凄くあります、別電源の効果が良く現れていると思います。空間ノイズもかなり少ないです。音色は現代的というかキャラクターが強い方でしょう。打ち込み系の音楽なんかはパンパン鳴らしこんでくれるのでいいと思います。しかし、素材感を重要視する人には少しキャラクターが強いかなと思います。音楽をスピード感豊かに楽しみたい方向けの高級機でしょう!
アコースティックハーモニー
電源ケーブル
ケーブルのヒアリングテストは久しぶりなのでワクワクしながらデモ機のアンプに結線しました。ケーブルのテストのときはだいたい最初はレンジが狭くなったり高域が出にくかったりするのが普通なのですが、最初から音場の雰囲気が静かです。鳴らしこんでいくうちに深みも出てきます。楽器やボーカルのフォーカスもピントが合ってくる感じです。信号に対して電流がよく流れていくようになっているのでしょう、電源ケーブルでシステムのグレードが1ランク上がった音が楽しめる面白いアイテムだと思います。デメリットとしてはテフロン皮膜を使っているからなのか芯線が硬いのか曲げにくいのが難点です。端末処理の仕方でも他のケーブルより敏感のようです。ここは好みで処理の仕方を変えるのも音作りの醍醐味かと思います。価格は素材を考えると仕方ないのかもしれません、お勧めの一品です!
ブレイムス キャパシター
HQ-12.6F

このてのキャパシター関係はあまりいい思い出がなくお客様にもすすめていなかったのであまりテストも気が進まなかったのですがメーカーのS君がなかば強引に接続しての試聴となりました。鳴った瞬間耳を疑いました!「なんじゃこりゃ」今までのキャパシターとはまるで違います、空間のノイジーな感じが静かになりベースも輪郭がはっきりして太くなりました。大好きなマイルスのトランペットも吹けが良くなりました。エンジンルームのバッテリー用もあるとの事でしたのでこれは使えます!送り出しと受け側のインピーダンスが合わせられるのもいいですね!新しい電源強化品の登場ですね、もちろんサブバッテリー用のレギュレーターもあるということで予算がある方はそちらをセットした方がいいでしょう。
ARC AUDIO
FD2100
ARCオーディオは初めて聴くのでどの様な感じなのかワクワクしながらの試聴でした。最初音場の周りが薄く感じましたがものの数分たったころから厚みが増してきました、声の実体感も出てるしギターもしっかりと弦を弾く感じも出ています。丁度試聴している時、A○誌で評論している○先生とA社のN氏が来店(イベントジャッジの為ついでに寄っていきました)、試聴しているアンプを見るや「このアンプは価格の割にはもの凄くよく出来ているし、音もいいよね!」先にA○試聴室で聴いていたそうです。感想はほぼ私と同じ意見でした。なんとも贅沢な製品レポートになってしまいました、しかし、スピーカーを駆動する力は79800円とは思えない出来です!最近この価格帯のモデルが充実してきているような気がします。オールラウンドにこなせると思いますがJAZZ,フュージョン、もしくはソロのパート等がいい感じに聴けると思います。
オーディソン THESIS HV venti
鳴らし始めはどうなのかな?と思ったのですがTEMPGOODのランプが点灯し始めた頃から急激に雰囲気が変わってきました。なんとクラプトンとBBKINGが目の前で歌っているかのような錯覚におちいります、距離感も十分です。能率の低いスピーカーも楽に鳴らしきります。価格を考えると当たり前かもしれませんがなかなかこういうアンプは無いのではないでしょうか?オールラウンドに鳴らせるハイエンド機でしょう!(個人的にウッドコーンの3ウエイをこのアンプ、パッシブネットワークで鳴らしてみたい、チェロがどの様に目の前に現れるのか?想像しただけでぞくぞくします)予算に余裕があるならオススメしたい一品です。
イートン
4CH
以前聞いた6CHモデルとは随分違う感じがします。電源の余裕度が違うのでしょかレンジは若干狭い感じはしますが各楽器間の奥行き感が良く出ています。ライブCDを聴いたときに平面的ではなく間がいい感じに聴けました。ライブも楽しく聴ける中級機だと思います。
オージソン
個性豊かなサウンドです。素直に聞くというよりは、ひとつなにか特徴を出したいと言うお客様にはぴったりではないでしょうか。「この楽器だけよく鳴ってくれればいい」と強く思わせる音です、個性的な音作りをしたい人向けの初中級機だと思います。ツイーターとミッドが離れてセットしてあるシステムに合わせると面白いと思います。
フォーカル
FP2.150
79800円という価格からは信じられないノイズの少なさです、電源が高級機レベルまでクオリティーをあげているのではないでしょうか、奥行き感がよくでています。ノラジョーンズの声がしっとりと迫ってきます、入門者がステップUPしていくには間違いの無い中級機だと思います。オールラウンド向きでしょう。
ジェネシス
音がやや重めですが車を走らせながら聴くには丁度いいのではないかと思います。一つ一つの楽器やボーカル等存在感が有りますし素直な出方をしています。(適度な重さがそう感じさせるのかもしれません)組み合わせるアンプ等にもよりますがほぼジャンルを問わずに聴かせてくれるのではないでしょうか、オールラウンドタイプの高級機だと思います。(付属のネットワークを使う場合実車に取り付けるときはこれもミッドとツイーターは離さないほうがいいでしょうネットワークがその様に設計されているみたいで試聴したエンクロージャーでの距離が限界ぎりぎりのようです、もちろん専用設計のネットワークを製作すればOKです)
JVC ウッドコーン2ウエイ
素材が木と言うこともあるせいかやはりギターやバイオリン等の響きが豊かです。当店の8.5Cmとは比べ物にならないくらいの中低域の量感です。ウッドベースの胴鳴りもSWを追加したシステムに引けはとりません。私的見解ですが癖が多少ありますので好みがはっきり分かれるのではと思います、JAZZ、クラシック、民謡等アコースティックな音楽に合う高級機でしょう。個人的には8.5Cmを加えた3ウエイをセッティングしてみたいですね、そして、思いっきりボリュームを上げてチェロやストラディバリウスを聴きたい!想像しただけでぞくぞくします。(試聴しているときにウッドベースのソロの演奏中テーブルの上に置いてある犬の置物がベースのリズムに合わせてお辞儀をしているかのように動いているのです!凄いエネルギーですね)
 ※ 付属のネットワークを使う場合試聴したエンクロージャーでのミッドとツイーターの距離が離す限界ではと思います。マルチ駆動の場合は個々にセッティング出来るので位相スタートをどこにするかを決定すればいいと思います。
アルパインDLS-Z256W
サブウーハーの試聴ということでアンプとスピーカーも一緒にお借りしての試聴になりました。まず2ウエイ機を試聴してからSWを追加してどの様に変わるかをレポートすることにしました。

SWを追加した瞬間量感が減少して低域が減った感覚に陥りますが実はローエンドまでしっかりと伸びているのがわかります。もっとも顕著に現れるのが演奏の空間の空気がスッキリ静かになることです。印象に残ったのはボーカルの声の質感も豊かになりフォーカスもハッキリしてきて低い声高い声とバランスよくなってきます、本来のSWの意味を実感させてくれる高級機でしょう。
イートンPA4506 6ch
【オールラウンド向き】
レンジは広くは感じませんが中低域の押し出しはグッとくるものがあります。かといって前モデルのようにその部分が目立つと言うわけではなく声の密度感もあり楽器と楽器の間の空気も静かです。ジャンル問わずに平均的に鳴らすオールラウンドタイプ、幅広くいろんな音楽を聴く人向けの中級機だと思います。
マクロムM1A4150 4ch
【ソロ・パート向き】
一つ一つの音色に華やかさがあり綺麗に聞かせてくれます。ピアノなんかも倍音がスーッと伸びてきてピアニシモ、フォルテシモまで無難に聴かせてくれます。若干混成音楽の時に濁る感じが有りどちらかと言うとソロのパートを好んで聴く人向けの中級機だと思います。
ミュゼ502真空管ハイブリッド2ch

【ジャズ・クラシック向き】
若干音色は甘めな感じがします。しかし、高域情報量が多く一つ一つの楽器の正確性というよりは音楽の雰囲気を良く出してくれます。楽器と楽器の間の空気感も熱を感じますしテナーサックスもバランスよくエネルギーが乗ってくれます。ジャズ、クラシック向けの高級機だと思います。(真空管の事は良く分かりませんが多分電圧増幅段においてトランジスター特有の負性抵抗性が存在しない事が高域情報量の多さに繋がっているのではないかと思います。今度ミュゼのフル真空管なんてのが出たら面白いんじゃないかなと個人的に思っています)