このコーナーは市販されていない部品(製品)の製作や純正システムの改造などちょっとコアな事を紹介して行こうかなと思っているページです。お客様から依頼されて実際にシステムとして成り立った事だけ書いていこうと思います。編集ベタですので分かりにくかったらゴメンナサイ。また、突然ページを止めてしまうこともあるかもしれませんのでご了承ください
※日産マイクラスマートルーフ
純正のキーレスエントリーが反応が悪く変えたいんだけれども、どうせならスマートルーフも一緒に遠隔で開閉が出来る様にならないかという相談があり、チャレンジしてみました。エンジンがかかっている状態なら社外のリモコンで操作出きる物があるのですが、お客様の要望は「ドアのロック、アンロック、ルーフのOPEN,CLOSEも1個のリモコン出来る様に!!しかも、乗り込む前にドアをアンロック!ルーフOPEN!動作が終わる前に車に乗り込み、鍵を差し込んでE/Gスタート!そのままGO!!が出来る様にしたい!」
なかなか手強かったですが、終わってみれば楽しい作業でした
配線の確認の画像を撮り忘れたので、CPU本体の配線に信号を入れるための加工の画像がありません。最初にまず、信号を入れて動作するか確認しました。鍵を抜いた状態でCPUにIGONの電圧をかけて、OPENの信号を入れてもうんともすんとも言いません・・。次にエンジンをかけた状態で信号を入れると「うい〜んっ」とちゃんとルーフが動作します。やっぱり、エンジンをかけないまでもIGONまで持っていかないと動きません・・。 ってなわけで、回路図書いて、配線仕直しです。まずは鍵を回してIGONにして、信号ON「うい〜んっ!!」動きました!しかし、リモコンのボタンを終わるまで押し続けなければ行けません。指がつりそうです!さすがに、これはつらいのでワンショットで出来る様にタイマー回路を作って再チャレンジ、今度はOPENはAUXボタン3秒押し、CLOSEはロック、アンロックボタン同時押し(押した瞬間に作動します)で楽ちんです!しかし、終了までの時間設定が決まるまで何度もテストしたのでモーターが過熱してCPUにエラーメッセージが入力されてしまいました。ここで登場!コードリーダー!!!サクサクとエラーを解除して時間設定終了。次にリモコンでIGON出来る様に配線し、いざ、信号ON!!メーターの各ランプが点灯し準備OK!しかし、肝心のルーフがうんともすんとも言いません・・。純正ボタンを押して調べてみると、IGON後1秒ほど時間を置いて押さないと動かない事が判明!今一度回路図を書き直し、スイッチに入る信号に遅延回路を組み込んで、再度ボタンON「1,2,3」「うい〜んっ」、動きました!!バッチリです!!CLOSEも無事に動作します。ここで終了と思いきや!なんと!コードリーダーに異常あり!と出ます。コードを読んでみると「イモビとBCM間の位相相違」と出ます。終わったと思ったのに・・。バイパス回路を追加して、動作してみると、無事エラー表示は出なくなりました。やっと終了です。 ここまで来ると、立派なモジュールと化しています 今回は各セクションごとのバラックでしたが、製品化してモジュールを作ろうと思います。 |
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動画が見れれば一番いいのでしょうが、サーバーのメモリが食われるので、画像でご勘弁を! まずは、OPEN信号ON! |
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パワーウインドウが下がり、動作開始! 見てて、面白いです!しかし、決して動作中は手や足、頭などを入れないように! |
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ルーフが収納されて、トランクハッチが閉まっていきます。 | |
ハッチが閉まりきり、メーターから「ポーン」という音がするとインジケータの消灯と共に、パワーウインドウが上がってきます。 | |
フロントのパワーウインドウも上がりきり、動作終了!! | |
動作終了してから、IGONのマージンを取る為に10秒ほどONしたままにしてあります。同時に切れるようにしてもいいのですが、環境の変化により動作終了の前にタイマーが切れるとガラスが途中で止まってしまいます。後で、パワーウインドウスイッチで上げてもいいのですが、なんかかっこ悪いのでマージンを取りました。勿論、動作中でも鍵でエンジンかけてもOKです。回路が衝突しないように組んであるので、時間がくれば勝手に切れています。 | |
今度は、CLOSEボタンON!! | |
トランクが開いて、ルーフが閉まり始めます。 | |
うい〜んっと閉まっていきます。 | |
閉まりきると、パワーウインドウが上がってきます。 | |
フロントウインドウが上がりきって、動作終了です! | |
動作終了したら、ロックしてお出かけ下さい! ってな感じでバッチリミッション終了です!! |
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これで、ルーフの開閉に手間がかからず、お出かけする事が出来ますし、家に着いて車から離れても、ボタン操作で出来ますので楽ちんです。 |
画像にすると数枚の作業ですが、なかなか時間がかかりました。何度も回路図見ながら一つづつ確認してチェック、ダメならモジュールの回路図を書き直して、頭のなかで動作イメージをして再チェックの繰り返しでした。棚から牡丹餅ではないですが、立派なモジュールになりました(自分の中でです)。マイクラルーフモジュールはワンオフ製作の為当店での加工設置での販売になりますので、興味のある方はお問合せいただければと思います。総価格は使用するリモコンがエンジンスターターつきにするのか等にもより、変りますので、その都度ご相談下さい。
※3rdレンジローバー社外ナビ取り付け
東京方面でしか社外ナビの取り付けが出来ないとのことで、相談があり加工取り付けする事になりました。社外の取り付けキットが出ていたのですが部品だけは出せないとのことをオーナーから聞かされたので、「そうであれば、こちらで加工しましょう」ということで、気楽に引き受けたのですが
なんと、車のデーターが(配線図)ディーラーからもらえないという事になっていて(以前は気軽に応じてくれたのですが、会社が変わったらダメになったようです)、「著作権の問題があるので、絶対に出せません!」と終わってしまいました。しか〜し、ここで諦めるわけには行きません!データーが出ないなら、生きたデーターがあるではないか!!!ということで純正のアンプをばらして解析してみました
まずは、ばらしてみましょう! おぉっ、なにやらICがいっぱいありますな〜。これは大変そうだな〜。しかし、よく見てみるとADコンバーターが入っていて、音声信号をデジタルに変換してあります。真ん中より左下の白い文字が書いてあるICがそうです。その上がDAI(cs8412でした)。右がプロセッサーとデジタルボリュームなんかもあるようです。上がDACで6ch分あります。なんか凄いですね〜。一番左端が入力のバッファICです。調べていくと2ch入力でした。ここまで分かれば、こっちのもんです!もう分かりました!そこに社外ナビの音声を入れてあげればOKです。 |
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こちらが、パワーアンプ段!ICアンプでした | |
ADコンバーターのアップです!ボケてしまいましたね | |
順番が入れ替わってしまいましたが、純正アンプ、DVDナビを外して配線の確認です。結構遊んでいる配線が多く、ごちゃごちゃしています | |
純正のモニターは外してしまうと、プロセッサーが働かなくなってしまうみたいで、音が出なくなります。純正アンプ自体は、立ち上がっているみたいですが・・・ 今回は移動と言う形をとりましたが、時間がたっぷり取れる場合はモニター無しでもコントロール出来る様にしたいなと思います。グローブボックスも潰れないし、リヤに移動するのも、配線延長しなければいけないし、使えるのは時計位しかないわけだから、要らないような気もします。純正チェンジャーも使いたい場合はやっぱ要るか・・。純正の音声を社外ナビのAUXに入れれば、使えるもんな〜・・。じっくり考えよう。 |
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本体を加工して取り付けして動作確認OKです!社外ナビの音声を最大近く(この辺は波形を見ながら調整)にして、ボリュームはステアリングのスイッチでコントロール!純正の操作と一緒です。便利ですね。スピーカーも純正アンプを使っているので全て鳴ります!キットやさんのの謳い文句と一緒ですね(笑) パネルはオーナーさんが自分で作るということで、当店の仕事はここまで! |
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無事納車となりました。しかし、ここまで来るのに2週間かかってしまいました。他の仕事もあるので、かかれない時もあったので、仕方ありませんでした。いやはや、パターンの追いすぎで目が霞んでいます・・・。年ですかね〜 オーナーも大喜びで帰っていきました。東京まで行く必要がなくなったわけですからね、めでたしです。 |
コントロール方式が時代にしては高度?なので普通には手が出しにくくなっているようです。恐らく配線図を持っているところしか出来ないのでは?なにやら複雑な心境です。もう少しオープンにしていろんな遊びが出来る様にしたらいいのにな〜と思う次第です
※マークXジオ リヤモニター用映像取り出し
純正ナビからリヤモニター用に映像を取り出せないかとメールで相談があり、ばらしてみないと分からないのでナビのみ送ってもらいチャレンジしてみました
まずは、いつもの通り、ででんとばらしていきます | |
かなり、入り組んでいるようで、ハードディスクの下を通っているようです。う〜ん、かなりパターンを追うのが大変です。 | |
液晶画面の裏にNTSC信号のバッファアンプを見つけました。ここから、逆流のパターンで追って行きましょう。 写真3枚目ですがここまでくるのに、3ヶ月ちょっとかかっています。空いた時間に見ているのですが、それでも、ここまでかかったのは、初めてです。老眼ではないのですが、霞目が進んで、ぼやける日が多くなりました。 |
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無事信号を取り出し、結線をしているところです。がっ・・・・、パターンが細かすぎて同軸ケーブルが付けられません。秘蔵のOFC信号ケーブルでハンダ付けです。 写真4枚目ですが、ここまで来るのに4ヵ月半〜5ヶ月?(もうかかりすぎててよくわからなくなっております) |
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オシロスコープで信号チェック。無事出ております この信号を見たときの安堵感は何ともいえないものがありました。何度諦めようと思ったか。その度に、わらにもすがりたいお客様の事を思い出し、挫けそうな自分の心と闘ってきました。しばらく、オシロを眺めながら動けませんでしたね。 |
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画面にも再生していますよ〜という表示が出ています 単体でチェックしていたので、再度ブレーキ信号が入っていないため画像は表示していません |
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ナビも動きます。ここまではOK | |
やはり、信号だけでは、なんか安心出来ないので、モニターを繋げてみました。 | |
おぉーっ、映りました!!信号が出ているのを確認しているので、当たり前っていや当たり前ですけどね。 無事完成です!!!! 移転問題が重なり、お客様にはご迷惑おかけしましたがミッション終了です |
今回の作業は、言葉が適切かどうかは分かりませんが「継続は力なり」を実感した仕事でした。あくなき探究心をとめる事無くもっと先へと続けてきた事が、今回の成功につながったのかな?と思います
しかし、メーカーも何故車種によって信号が出ないようにしてあるのかな〜?このモデルは、純正リヤモニター付いてますよと擬似信号送っても、映像信号が出ません。あっても良さそうな車だと思うんですけどね〜。お客様から「バッチリです」とメールで連絡が来たのでめでたしめでたしです。
※ムラーノ ナビ取り付けと純正映像取り出し
純正にナビがなかったので、社外ナビの取り付けと同時に、純正モニターの位置に社外ナビのモニターをセットして、純正のメンテナンス映像をルームミラーモニターに写す事は出来ないか?との相談でしたのでチャレンジしてみました
まずは、いつものごとく信号が取り出せるものなのかチェックです! | |
おぉーっ、信号がでてますね〜 | |
画面を変えてみます | |
信号が切り替わります。ズバリ!間違いなく取り出せるということですね! | |
そして、いきなりですが取り付けに入ります。パネル加工です | |
そして、突然ですが完成です。もの凄く速い展開ですが、ここまで来るのに2週間ちょっとかかっています。作業中の画像を撮る暇がありませんでした・・・。申し訳ない・・ | |
無事、ルームミラーモニターに写っています。純正モニターに比べると質は落ちますが、十分に認識できますので、バッチリです。 | |
設定画面を切り替えると! | |
当然の如く、画面も切り替わります。無事作業終了です |
加工中の画像が無いのでわかりにくいかもしれませんね。使い方に少し制限が出てきますが、純正オーディオをそのまま生かし、社外ナビで地デジやDVOビデオやミュージックサーバー(HDD)で音楽を楽しめます。バックカメラ映像やサイドカメラ映像は社外ナビのモニターに写るようになっています(純正バックカメラのままです)。純正と社外製品のコラボ!これからの新しい世界かもしれませんね。作業は終わってみれば楽しかったです!!
※エルグランド 純正ポップアップモニターとリヤモニターに社外ナビ取り付け
ほとんど写真を撮っていなかったので改造箇所がわからないですが、「こんな感じになってます」ってのを紹介したいと思います。なにやら、ポップアップモニターを使って社外ナビを付けているのはあるようなのですが、純正リヤモニターも映るようになっている物はないということで、仕事の依頼があり、チャレンジしてみました
まずは、どういう動作をするのか、確認していきます。 「ふむふむ、なるほど」ってな感じで進んでいきます 「よ〜し、こいつはOKだな」 お客様に連絡して出来る事を伝えて、作業に取りかかります |
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いきなりですが、作業終了です! ほんと、画像が少なくてすみません、細かな改造をお伝えしたかったのですが、なにぶん作業は大変でして、撮る事を忘れてしまいました。写真には写っていませんが、運転席の純正スイッチの空きポートにポップアップモニターの開閉スイッチをつけて運転中でもモニターを収納、ポップアップできるようになっています。ETCもカードケース?の所をパネルを作って入れてあります。 |
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地デジ映像がリヤモニターにキチンと映っていますね!めでたし!!です。これで、社外ナビでナビ画像、純正モニターで地デジ、&DVD画像を見て聴きながら、楽しくドライブできますね。社外ナビをVTRモードにして、純正の外部入力にビデオやゲーム機など接続すれば写す事ができます |
年末も近いクリスマスの頃に、車を預かって、納車が年を越してオートサロンの開催週の頃に納車という、画像の数の割には仕事は大変でした。まぁ、お客様が喜んでくれたので、良かったです。
今後も、色んな事にトライして行こうと思います
※純正デッキ アンプレスに改造
最初の依頼は、デジタル出力を取り出し、外部DACでアナログ変換して、また、純正のプリアンプにもどしてボリュームコントロールするということでしたが、1チップICで制御されていてアナログ信号を戻す事が困難(ICデーターが手に入らず、端子配列がわからなかった、多分専用ICなのかな・・)な為、それなら、RCA出力を出して欲しいという事で、改造してみました。どうせなら、内臓アンプを外して「アンプレス」にしてみました。そうする事によって、待機電流もなくなりますし、ノイズも少なくなりますので「音質向上」になりますね。
料金の方は車によって変りますので、TELかメールにてお問い合わせ下さい
今回の改造で25000円(脱着、税別)でした(デッキを買うより安いですし、RCA変換のいい物を買うと1万円前後しますからね)
写真を撮ることを忘れていたので、内部基盤の写真は今回ありません・・・。申し訳ない・・。 改造が終わり、動作確認をしている所です。無事問題なく動作しています |
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お客様の要望により、フロントとリヤの4ch取り出しました。内臓アンプを外しているので、放熱板に穴を開け、そこから配線を出しています。ピンプラグは一般的な物を使っていますが、いい物を使いたいという場合は変更可能です。ケーブルはあまり太い物は厳しいかな?と思います。 本体の上に乗っかっているのが内蔵アンプのICです。見たことの無い人は、「こんなんで音が出るの?」と思うかもしれませんが、これでBTL出力で40W取り出せます(凄いですね〜) 元に戻したいときは、また、アンプを元の位置に戻せばいいだけですので、車を入れ替える時も安心です |
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なんとか、中を撮ろうと思ったのですが、僅かな隙間から配線しか見えませんね。面倒くさがりな店主ですので、また、ばらして撮る気にはなれませんでした。すみません・・。 | |
CDを入れて、波形チェックです。これは実際の音楽信号波形です。「ディープパープル」のハイウエイスターの波形の一部です。音楽は聴くのが普通ですがこうやって、見るのもなんか面白いですね。 |
純正デッキを外したくない!見た目を崩す事無く音質向上したい!純正の機能を潰す事が出来ない!というお客様には超お薦めの手法です!通常は内臓アンプ出力を使ってRCA変換(トランスを使って変換する物が一般的です。BTL出力がほとんどなので単純にプラスをホット側、マイナスを信号アースに繋ぐとデッキが壊れます)してアンプに繋ぐか、ハイレベルインプットつきのアンプにするか選択肢が狭まりますが(ハイエンドアンプには装備が無い物が多い)この手法ですと、純正デッキの中のコンデンサーや、オペアンプ等音響用に変えれば、ハイエンド機にちょっとは近づけるのでは?と思います。なによりも、内臓アンプを信号が通ってこない!アンプにダイレクトに繋げる!これだけで音質アップした気分になりますね!(実際なっている)もっとも、デッキを替えたいと思う人はそっちの方を選択すればいいでしょう。今後のカーオーディオの可能性が広がったと思う改造レポートでした。
※ローレル純正TV
純正TVに後付DVDの映像を映るようにして欲しいとのことでした。TVチューナーが付いていれば、入力があるのでRCAでつなげればOKなのですが、今更純正TVチューナーを買うのもなんだと言う事で改造する事になりました。
まずは、ばらして回路確認と動作確認をしなければいけませんね。どんどん進めていきましょう! | |
デッキとTVの関係はどうなっているのか調べていきます | |
続いて、TVもばらして行きます。黒いケーブルがTV音声とCD音声とナビ音声が出力されているケーブルです。 ナビ音声をDVH−540に入れるには割り込み回路を制作しなければいけなく(新品なのに保障も効かなくなる)、かなりお金がかかるので今回はパスしました。単独で音だしするにもアンプとスピーカーを追加しなければいけませんのでナビ音声の為だけにアンプを入れるのもなんだということで今回はパスしました。 |
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パネル左下に映像と音声入力のミニジャックがあるのですが、配線類は見えないようにと言うことで回路を追っていきます。 | |
このカプラーに信号が通っています | |
75Ωのマッチング抵抗が回路に入っていることを確認し配線を接続します。グラウンドのテスターで当たっていき良い位置にパターンを剥がしてハンダ付けしホット側を慎重に接続していきます。実際はかなり細かいので大変でした | |
仮組みして、動作確認です。バッチリ映ってますね〜、GOOGです | |
組み立てして完成です!!配線も見えなくスッキリしていて純正と代わり映えしない使い心地ですね。 |
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DVDを付けたのですから、やはり低音も強化しなければいけませんね!キッカーのウーハーをお持ちでしたので同じくキッカーのアンプを追加してセットしました。写真には無いですがリヤスピーカーも交換しました。 |
あちこちのお店で断られて当店に相談に来られ、見積もりをして施工する事になりました。写真を撮っていなかったので載せていませんがオシロスコープであれこれ信号を確認して施工してあります
※DENON DCT−1
外部DACにする為、デジタル出力取り出しと、アナログ信号をデッキのプリに戻す加工をしました。当店のDBAとの組み合わせ(アルパインの7990と組み合わせていた)でしたが、デッキメーカーが違うと信号インピーダンスやトランスポートの違いなんかでデジタル信号がロックかからなかったり、大変でした
DCT−1。なにげに、初いじりですね。まずは、ばらして行きましょう | |
このシリーズはいっぱい、ばらしてきたのでサクサクとばらけていきます。まずは、回路確認!意外にもあまりに久しぶりで回路を忘れている部分が多く、結構時間がかかりました | |
DAコンバータを外したところです。ここから、アナログ信号が、どう、通っているか確認していきます | |
見つけました!中央下あたりに見える茶色いコンデンサーがカップリングコンデンサーです。ここの足をカットして、外部DACの信号を入れてやりましょう!ケーブルは純正のリヤ用RCAを利用しましょう。そっちの方がスマートに見えます | |
デジタル信号を取り出します。DCT−1はオプティカル信号なのでそのままではDBAに入れられないためSPDIF信号を取り出します。 光信号で出力されている物は光でしか接続されないと思っている方も多いと思いますが、実は光信号はSPDIF信号を光に変換してから出力されているのが殆どです。 なもんで、受け側が光でない場合、今回のような取り出し方で同軸同士つなぐことができます |
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これが、オプティカル変換基盤です。外してしまいました。 | |
RCAを接続しました | |
もとの信号を開放しっぱなしでは、グラウンドが浮いて、動作ノイズが出る場合がほとんどなので、シャント抵抗をきちんと入れましょう | |
組み立てて、完成です | |
車に入れて音だしして、完成です!この流れで見ると簡単そうに見えますが、大変でした。 |
※レジェンド KA-9純正デッキ
純正ナビ、TVを生かして社外デッキをつけて欲しいとのお客様の要望でチャレンジしてみました。純正デッキを配線を延長して移動すればいいのでは?とも思いましたがスイッチのオンオフと音量の調整もわずらわしいですし,人と同じ事では改造魂がなんとなくゆるせませんので出来る限りやってみました。
まずはデッキを分解して回路の分析からですね。インスパイアとはずいぶん違いますね〜、ステアリングコントロールが無い分なのでしょうか?しかし、1DIN分小さいのであちこちにパターンが飛んでいそうです。 | |
テープデッキ部分はいらないので外してしまいましょう。動作するのって?単なるひとつのファクターでしかないので動作的には問題ありません!が音声信号部分がフリーになってしまうので抵抗でシャントすれば完璧ですが今回はここに重きを置いていないのでパスしました。 | |
う〜ん・・・。どうやらリヤ背面のパワーアンプ部のダイレクトにボリュームから信号が入ってはいなくメイン基盤を経由しているので小さくはまとめられないみたいですね〜。 | |
気持ちを切り替えて次の作業に行きましょう!アルパインのデッキに音声を入れるのでボリュームを通る前の信号を拾い出します。右に見える線はプリ部のON,OFFをするための配線です。ロジックコントロールなので外部にプッシュスイッチをつけることにしました。 | |
さてさて、動作確認です。無事すべての動作が上手くいきました。TVのチャンネルはタッチパネルで動作するので問題なしです。アルパインのデッキでソースコントロールするのでTV、ナビにDVDを追加すれば迫力ある音が聴けることでしょう。(今回は入れていない) | |
ハンドル脇にプッシュスイッチをつけました。一見いらないように見えますがバッテリーなど外したときなど手元でデッキをON,OFF出来るのでとても便利です。 |
デッキのON、OFFやら信号経路なども問題もあり純正のケースは使う事になりましたが使い勝手はただそのまま移動するより良いと思います。音声信号もダイレクトにとってありますので純正デッキのボリュームとのマッチングも気にすることなく楽しむ事が出来ます。納車までの日にちがあまり無かったので肝心の仕上がり写真を撮るのを忘れていました、自動車屋さんからのいらいでしたので来るかどうかわかりませんが機会があったら撮ろうと思います
※MCS DAコンバーター
マイクロコンポーネンツ製の#201DACをメーカーにIV変換部分を一番高いDACと同じものにグレードUPしてもらいいい感じに音質UP出来たのですがゲインが少し大きかったみたいで歪むソフトがありIV変換の抵抗を数値変更してみました
手前に外しておいてあるのが標準のカーボン抵抗です。写真には写ってないですが金皮抵抗を最初に試してみました、歪みはかなり改善されてきたのですがまだ若干歪みぎみでしたので以前特注で製作してもらった超精密抵抗が手持ちにあったので組み合わせて数値を合わせて組んでみました。結果、低域から高域まで再現性が上がりました!結構変りましたよ!!これは効果絶大でしょう。DAコンバーターをお持ちで何かスパイスを変えてみたいという方にはいいんではないでしょうか? ※お客様談 これはスパイスどころでは無いですね!!今までのはなんだったんだ(大げさかもしれませんが)!ていう感じです。 |
写真の抵抗値(わかりませんね)では後もう少し歪が取りきれなかったので思い切って小さい値にしてみました
小さい値にするので今回は1個です、取り付けしやすいので引き回しが楽ですが純正部品に比べると大きいのではみ出してしまいますね。デジタル部分でこの引き回しかたはご法度ですがアナログ部なので良し!としましょう。 | |
今回はついでなので負帰還部はどうなっているのか確認してもみました。入力部にローパスフィルターの帰還もかかっていたのですがIV変換後に(オペアンプの入力の直近)抵抗が入っていなかったので前回IV変換についていた抵抗を入れることにしました。 | |
パターンを切って半田で装着です | |
両チャンネル分はんだして完成です。オペアンプの入力段がトランジスターなはずなのでこれで全帯域に渡って安定して動作するはずです(特に電流帰還オペアンプに効く)。 結果!まるで別物!!細かい表現もでるようになりました、IV変換に良質の抵抗を入れるときよりも凄いかもしれないですね〜(店主談) ※実際の作業を目の前で見ていたのですが、基盤を見てパターンをカットしていくので「大丈夫なのかな〜?」と不安でしたが音が出て聴いた瞬間ビックリでした。なにか高級システムに変えてしまったのか!!というくらい激変です!!(お客様談) |
今回DAコンバータの楽しさを実感出来た作業でした。楽しかったですね〜!いろんな勉強して身につけた知識と技術が発揮できて嬉しかったです。お客様にももの凄く喜んでいただけたので感慨ひとしおでした。
※アルパインCDA-7990J
外部DACにする為にデジタル信号を取り出すと同時にデジタル信号をリクロックかけるのに純正のままの送り出しの回路ではCDプレーヤーとDBAのアースが共通でない為動作しません。インターフェースから直接出力をとらなければいけないので改造が必要となりました。しかし、なかなかどうして簡単にはいきませんでした、サウンドモニターは送り出しのICが1個だったのですがアルパインは複数個回路があって送り出しを強化してありはじめて見るICの形などもあり探すのに3日かかりました(さすがにテスター1丁ではたいへんですね)
O/Hからあがってきてまだ一度も電源を立ち上げていないそうです。マニアな世界へ入り込んできた「小○崎君」気合が入っています | |
まずはばらしていきましょう。メカ部がど〜んと出てきます。 | |
フェイスを外すとこんな感じです、よくまあこの大きさに入れ込んだものです。さすが高いだけありますね。 | |
メカを外したらプリ部を外します。 | |
デジタル出力が出ている基盤を外します。先に出力を取り出すのにピンは外してダイレクトに基盤から配線を取り出しています。チューナー部と配線の間にパルストランスがあるのですがまずこれがアースを絶縁していますので外してDBAに信号を入れたのですが「バチバチッ、ヒョ〜ン」とアースが浮いているときのノイズが盛大に出ました。サウンドモニターと同じで送り出しアンプがあるんだなと思い近辺を探すと3回路入りの04タイプのICがあったのでバイパスして音だししたら!!「バチバチッ、ヒョ〜ン」・・・、まだ出ます・・・。ということは」まだどこかにICが入っている可能性が・・・っていうかあるはずです。 | |
この近くにある筈なのか、インターフェイスの近くにあるのか探さなくてはいけません。基盤とにらめっこがしばらくつづきます。 | |
余談ですが→のICがデジタルボリュームです | |
これも余談ですが→がDACです。そのやや右下のあるのがデジタルフィルターです | |
GICフィルター部とプリ部です。小さくするのは大変ですね〜、4層基盤を使ってコストかけてますね。 | |
作業3日目、(他の作業もあったので)やっと見つけました!1回路入りのICが2段で入ってます!はじめて見るICです、これは私にはなかなか見つけられないです、なにせ想像もつまない形してましたから。デジタルテスターが「ピーっ」と反応する箇所があったからそこから回路を追っていきました | |
メカ部に繋がっているようです | |
インターフェイスに入っています!「間違いない」これでデジタル出力回路の全容が見えました。 | |
IC回路をパスして改造完了です!後は慎重に組み上げて音だしです。さあどうだ!っていうかもう心配は要らないと分かっていても最初の音だしは緊張しますね。無事ノイズも無く素晴らしいサウンドが流れています、めでたしですね。 ※丁度音だしが終わってくつろいでいるとお客様が見えてシステムの相談をしていると「これフルレンジなんですよね、こんな音が車の中で聴けるといいな〜」と率直な感想をいただきました(苦労した甲斐がありました) |
今回の作業でメーカーによる考えの違いなどがわかりおもしろかったですね!かけられるコストの問題もあり何処までやれるかは各メーカーでまちまちなのでしょうね、さすがに高級機は手が入っているのがよくわかりました。回路設計図よりも実装がいかに難しいかも身をもって体験したことは嬉しい限りです、この経験が普段のインストール技術いかせればと思います。(カスタムフィットスピーカーをセットするのも同じことが言えると思います)
※ステップワゴン(新型) メーカーオプションリヤエンターティメント無しモデルにアルパインの10.2をインストールしたのですが画像と音声(ヘッドホンでリヤシートの人が聴くためどうしても欲しい)が取り出せる配線が分からない為とりあえずディーラーに問い合わせてカプラー図と配線図をもらって作業開始です。すぐに画像信号と音声信号の配置がわかりまずは画像から開始です。RGB信号が出ているようなのでこれはコンポジット信号に変換しなくてはいけないのかな〜と思って色信号と同期信号を変換アンプに入力していざ、テスト!「し〜ん・・・」。最初のホンダの地球画像が出てその後何にも写りません?何故?どうも同期信号を拾えないみたいです、おかしいな〜と思いながらもう一度カプラー図を見てみると・・、同期しんごうのところが「複合同期信号」とあります。「なに〜、てことはコンポジット信号じゃん」RCAピンに変換して無事画像が映りました!ほっと一安心です。純正はRGBでより鮮明に映るようにしてるのかな〜?なんともはやって感じです。(映像信号はよく分からないのでなんともいえませんが)
さて、次に音声信号ですカプラー図を見ながらRCAに変換してアルパインのセレクターに入力していざ、音だしです。ヘッドホンを耳に当てて「どうだ!」「ブ〜ン」何にも音が聞こえません!!何故?配線をもう一度チェックしてみても間違っていません、どうしたことか・・・。ディーラーに聞いてもどうなのかわからないとのことだったのでこれは独自で解明するしかありません!まずはナビをバラバラに分解です。後は写真を見ながら解説です。
音声信号端子からパターンを追ってやっと見つけました、出力のバッファアンプです。 | |
このアンプと下に見えるアンプ2個がどうやら各ソースのバッファアンプのようです。この3つは正確にはパターンを追っていないので確かではないですが間違いないのではと思います。 | |
電子ボリュームがありました。4回路入力の切換えSWつきです。ていうことは切換えはロジックなのでしょうか?ガ−ン!まさしくコードで切り替えるタイプでした。こいつはやっかいです・・・。 | |
ありました。CPUですこれが各セクションに指令を出しているんですね。ということは純正のリヤエンターティメント以外音声は出てこない!ということですね。参りました・・・。 | |
ついでに要らんところもチェックです。出力のOPアンプです。結構いい部品使ってますね!ランクはチェックしませんでしたがそんな低いレベルの物では無いと思います。 | |
OPアンプへの入力のカップリングコンデンサーです。フロント、リヤLRの計4個あります。 | |
出力のカップリングコンデンサーです。おや?8個ついてますね、これもバランス伝送になっています。最近の外部アンプモデルはこの方式が多いのでしょうか、アテンザもそうでしたね。 | |
いろいろ悩んで考えた結果リヤ音声のOPアンプのロジック回路を組みなおそうと思ったのですがリスクと時間を考えてボリュームの前で信号を取り出すことにしました。オシロで各ソースの信号をチェックしてはんだ付けをして取り出します、かなり細い基盤なので大変です | |
送り出しのケーブルがかなり長くなるので万が一発振があっては困ります(無くても大丈夫だと思いますが)OPアンプを使ってバッファを組みました。こうすると出力電圧もある程度システムにあわせて設定することが出来ますね。 |
撮った写真が少ないので細かな解説は出来ませんでしたが実際の作業は極めて大変でした!!何層かになっている基盤をテスター1丁で追っていくのですから目は疲れるはぼやけて見えなくなるはで解明まで何日もかかってしまい(合間をみながらでしたので)到底元は取れる仕事ではなかったです。でも、2台目からはすんなり行くでしょう。これで、リヤモニターを純正より大きな画面で見れますね!運転している人は音量を下げて(もしくは0)もリヤシートの人はヘッドホンのボリュームで好きな音量で楽しむことが出来ます。システム的にリヤ専用のオーディオシステム(共通のソースで)なんかも組めますね!また、ナビをそのままでパワーアンプとスピーカーを高級品に替えてスーパーサウンドに仕上げたりアナログ入力の5.1chシステムなんかも面白いですね!この作業に関する作業料金や工事期間などはメールを頂ければ返信します。興味があるようでしたらご連絡ください。