入山峠

森久保盆掘林道

1999.06.17

八王子市上恩方森久保〜あきる野市盆掘、五日市

 久しぶりと言っても二年や三年では無く、28年ほどになるのではないでしょうか、記録と照合すると判りますが、兎に角とても長い間ツーリングに出かける事も無く過してきました。
 息子について野球の練習グランドへ毎週土日に片道15キロ程の道を走ったのも、もう4年も前ですし、今日は本当に走れるのでしょうか?八王子の下恩方に住む妹の家に車を置かせてもらい、走り出しました。
 再度始める事にした口切りの峠越えとして、記念すべき日になりますように川原宿を走り出し、陣馬街道も懐かしい雰囲気です。幸いにしてすらすらと森久保の林道入り口までは、なんの問題も無く着きました。


 地図を確かめたり、一休みして林道を登り始めましたが、勾配がここまでとは全く違って、ローギアに落してもペダルが踏めません。
 道は余り車も入らないようで日陰の処では苔が生えて滑りやすくなって押して歩いても不安になります。
 舗装されていたのには驚きましたが、いまの林道は殆ど舗装なのでしょうか。

 昔話は恐縮ですが林道の舗装は皆無だったので、浦島ですかね。 
トンネルは峠より少し手前になりますが標高としてはもうかなり近い所まで来ている。ここまでは押したり乗ったりのくり返しで、筋力の低下を隠せません。
林道開通以前の古い地図を見ると、五差路になっている現在の峠より南の尾根の鞍部が入山峠だったのでしょう、この辺りの少し西の尾根へあがった辺りでしょうか。登山道の標識を見過ごしてしまいました。
林道の峠はやはり歴史を積み重ねた生活本来の道ではなく、何処か空々しい所もあります、でも今日は久しぶりの峠越えで、何とかここまで登ってきた事だけでも良しとしなければ、峠は西側に展望が開けて檜原の山々はいつかきっと走破したいと思いを込めて眺めていました。
 市道山からの尾根線と先の山々が見えています。
 やはり峠はいいですね、きっちりと変化するので目的の達成感があります。
 下り始めは、かなり道が荒れていて4輪では腹を摺ってしまうでしょう、それも盆堀川の谷に出れば道は安定して緩やかに盆堀へと下って行きます。 
 ここを過ぎれば盆掘の集落へ出て、林道終点の沢渡橋に到着です。
 沢度橋の下を覗くと、綺麗な水の流れの中にいつものように何年も変わらずに岩があり、特別な岩ではありませんが、子供に何もしてくれなかった父が、唯一会社の日帰り旅行に連れてきた所がこの橋の下で、川遊びにきた思い出の場所なのです。
記憶では、岩の周囲は淵のように深くなっていて、近くの浅瀬で、手ぬぐいで魚の稚魚を掬って遊んでいたのですが、この淵に恐々近づいて覗きこむと、大きな魚が潜むようにじっとしていたのです。
 始めてみる大きな魚に胸をドキドキさせて、父親のところへ走って行き、魚を捕るから網を買って欲しいと頼んだのですが、だめでした。
 網は諦めましたが岩の側へ戻り、ずっと淵の魚を覗きこんでいたのです。以来ここを通る度に橋の上から眺めては、岩があるのをみて、ほっとしています。
 余り早く出発したので、まだ早い五日市から、さて如何したものか、時間があるが最後は車をデポした八王子へ行かなければならないので、近場で三上さんの紹介していた横沢入の峠まで足を伸ばすことにしました。
 ここでは散歩中の地元の初老の男性に、是非この先にある大悲願寺へ寄ってお参りしていって下さい、と言われるままに立ち寄ってみました。
 かなり古い感じの山門の奥は広い境内に幾つかの建物が並び静かな佇まいをしています。
 暫くしゃがみ込んで、今日の疲れを癒しながらアレコレと考えをめぐらして見たのですが、どのように考えてももう1つ峠を越さなければ八王子へ戻れません。小峰峠を含め都合初日から4つも峠を越えてしまいました。

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