湯ノ沢峠

2000.11.11


今年の2月の末に一度挑戦して、雨とアイスバーンに阻まれて
断念してしまい、枯れ葉の季節になって再びやってきました。
甲斐大和で中央線の列車を降り、田野の景徳院を過ぎて日川を登り、
天目山の下で嵯嶬塩鉱泉から先週反対側から登った上日川峠への路と別れ
右へ、廃屋が建ち並ぶ焼山集落を過ぎて登山道の入口までやってきました。

前回はここから登山道を上り、沢沿いに担ぎ上げていく途中、
凍り付いた斜面で、肩の自転車がちょっと木々に触れた程度でも
バランスを崩し沢に転落しそうで、おまけに冷たい雨も降り出して断念、
田野で温泉に入りお酒を飲んで帰りました。



湯の沢峠を西側から見た姿です

さて今回は、日が暮れるのが早い季節なので、行程を早め早めにして
行きたいと考え、登山道との分岐点から林道を上がって行きます。
路はここまでよりも勾配が緩くなって、比較的楽にペダルが踏めるのが嬉しい。

林道からの北は大菩薩の峰、南は富士



唐松の落ち葉の中を登っていくと先週上った大菩薩の峰が見えてきました。
路が尾根の南側に出ると今度は富士山も顔を出して、
眺めの良さにカメラを取り出して写真を取らなければいけないみたいです。
登山道の登りは、40分とありましたが、林道を走って湯ノ沢峠まで50分掛かってしまいました。
うねうねと遠回りする林道は距離が伸びてしまいます。
湯ノ沢峠は林道終点のすぐ先にあって、峠から先は路として湯ノ沢へ下る路がありますが、
今回は南に連なる曲沢峠までの尾根路を進みます。
峠から少し南へ草原を登ると見晴らしが良くなって、これから走る尾根が見えます。

南は大蔵高丸                          北は黒岳の峰


南西には甲府盆地の遙彼方に南アルプスの山並みが見えて、振り返れば黒岳の
急な南斜面が壁のように見え、真木側の谷の先には奥多摩の山々も見えてきます。

大蔵高丸からの富士と、その先ススキの尾根からの富士を眺める。


ここからややくだり気味に草原を進み、このコースで一番高い大蔵高丸を一気に上ると、
前方には富士の峰が再び姿をあらわして、眺めを愉しみながらゆっくりと休むことにしました。
後はゆっくりと下りに入り破魔射場丸、天下石、米背負峠、大谷ガ丸、などのいくつかの
アップダウンをくり返しながら標高を下げてきます。

破魔射場丸の頂と、           峰に突然置かれた天下石



下がってくると植生も変わり唐松林では、枯れ葉が絨毯のように降り積もったふわふわの
路をゆっくりと下ります。個人的には唐松が大好きです。自然林が伐採され唐松が
植林された時代がありましたが、唐松はヤニが多く建築などの資材には不適で、
使われないままに多くが残っているのです。

米背負峠                        唐松林の尾根路


唐松は春の芽吹きがいいです。柔らかく膨らんだ新芽に霧がかかり、
なんとも言えない春の息吹きを感じます。でも、枯れ葉の頃も更に好きです。
梢がゆれて音も無く矢のように降る唐松の葉は物悲しくもありますが、
派手に色づく木々よりもずっと静かに秋を感じさせてくれるから不思議です。

大谷ガ丸を過ぎて気分の良い長い下りが続くと曲沢峠に着きますが、
沢筋になるこの路を直ぐに下らないで、少し先の枝尾根を下るルートを
右に下りていくと、眺めのいい尾根を走れ、殆ど乗車のままで景徳院の山門の上に下りてきます。

曲がり沢峠と西へ下る枝尾根


景徳院の少し上に砥草庵という蕎麦屋があり、美味い蕎麦を食べさせ
てくれるので今日も仕上げに寄ってみることにしましたが、
店先まで来ると臨時休業の紙が張られています。
しかたありません諦めて、今日は温泉も蕎麦も無しで帰ることにしました。


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