セットアップ
新規インストール
JanusDGを運用する専用のフォルダを作成してください。My Documents以下が好ましいですが、他の場所でもかまいません。USBキーなどのリムーバブルメディア上でも構いません。
作成したフォルダ内でJanusDGの配布アーカイブを展開してください。
JanusDG.exeがJanusDGの本体になります。
初回起動
JanusDGは公開鍵暗号を使用します。このため、通常使用を始める前に、対になる公開鍵(データの暗号化に使用する鍵)と秘密鍵(データの復号に使用する鍵)を作成しておく必要があります。JanusDGは初回起動時に自動的にこれらの鍵を作成します。
公開鍵暗号では一般に、2進数で1000桁以上という長い鍵が使用されるため、鍵はファイル形式で受け渡しされます。
JanusDGを初めて起動すると次のような画面が現れます。
注)ここでは既に名前とメールアドレス、パスフレーズが入力されています
鍵の運用者を明示するため、名前(半角英数5文字以上)、メールアドレスの入力が必要となります。
このアドレスが実際のメール送信に使われることはありませんので、現実のメールアドレスである必要はありません。しかし、現実には、管理コストを考え、実際のメールアドレスを使用することをおすすめします。
また、パソコンを他の人と共有している場合などに備え、GnuPG(JanusDGの暗号エンジン)では秘密鍵にパスワードをかけることになっています。このためのパスワード(慣例でパスフレーズと呼ばれます)を8文字以上で、確認も含めて2度入力します。
これで、鍵ペアが作成されますが、この作成作業には最新のパソコンでも少々時間がかかります。参考までに、手元のDuron 1GHzのPCで十数秒から場合によっては1分近くが必要でした。
鍵が作成されると、今のうちに配布用の公開鍵をファイルに書き出しておくかどうか、確認するメッセージが表示されます。
ここでYesを選択すると、配布用の公開鍵を書き出すダイアログが表示されます(ここでNoを選択しても、後から必要なときに公開鍵を書き出すことは可能です)。
これは、ユーザーの公開鍵を元に、配布用に加工された公開鍵です。以後、ユーザーは、この配布用の公開鍵を相手に配ることになります。
初回起動の際もこれ以後も、JanusDGでは、ソフトが鍵ペアの管理をしますので、ユーザーが鍵ファイルを直に目にすることはありません。直接操作することもありません。