「Gさんの村」 安井清子
私たちが図書館を作ろうと思っている村は、ラオス東北部、
シェンクワン県のベトナム国境にほど近いモン族の村です。
私がはじめてこの村を訪れたのは、1997年でした。ラオスの山の村々で
どれだけたくさんの民話が語り継がれているのか?知りたかったのです。
そして、語り継がれているならば、その民話語りを聞いてみたい。
そして、録音して記録したいと思ったのでした。
ラオスで民族の文化などを調査、研究をしている、ラオス文化研究所の
ソムトン氏と共に一緒に、モンの民話を録音、記録する小さなプロジェクトを
はじめました。まずはじめに訪ねたのが、サイガウ爺さんの住む村
(略称:Gさんの村)でした。
サイガウ爺さんはソムトン氏の親戚でもあり、
ここはソムトン氏の故郷でもあるのです。
Gさんの村からはじめて、あちこちの村を訪ね廻り、
おじいさん、おばあさんに民話を語ってもらっては、録音して行きました。
はじめて訪ねた時、Gさんの村には桃と梨が同時に咲いていて、
なんとも美しい村だと思いました。桃は桃太郎ともつながるかもしれませんが、
魔よけの力を持っているとかでここらへんの地域では、
よく植えられているのです。
実は梅より少し大きいくらいで、あまり甘くはありませんが・・
さて、その後、私はGさんの村に、何度も通いました。
民話をよく語ってくれるおじいさん、おばあさんがいたこともあって、
私はGさんの村がとても好きになりました。




