(2)  組合理事について  

(T) 管理組合の理事の基本は四項目

   1) 管理会社との交渉  (=管理組合を代表して、管理貴社と折衝する)
       @ 決算や業務報告の確認、各契約の手続き
       A 管理会社への委託業務
   2) 住民からのクレーム処理
       @ 「共同の利益に反する行為」の公平な判断
       A 住民からのクレームの迅速で、適切な解決策
       B 住民間のトラブル、自己主張の解明
   3) マンションの現況、把握調査
       @ 事業計画の実施確認、事業計画の立案(長期修繕計画)
       A 管理規約、使用細則履行状況の確認、見直し
       B 重要事項説明の理解、委託契約書の各戸配布
   4) コミニケ-イションつくり
       @ 近隣関係の良好な関係の育成。
       A コミニュケーシオンを密にするための方策
         (趣味、同好クラブ、イベントの企画、子供会、団地広報誌の発行)
      

(U)  組合役員、理事の役割
   1) 理事長
     * 区分所有法で決められている「 管理者」
     * 管理組合の代表者、理事長印の保管
     * マンションの管理に必要な契約の締結
     * 組合員からの申請の承認、支払いの決済
     * 組合を代表する訴訟の申請人
     * 総会、理事会の招集、議事録の保険
     * 各事案の承認、各種書類の保管

2) 副理事長
  *理事長を補佐して、理事長に事故などがあったときはその仕事を代わりに行う

3) 会  計
  * 管理費等運営費の出納、修繕積立金の運用
  * 決算にかかわる事務処理、理事長、監査への報告
  * 支出を伴う契約事務、管理会社からの報告の検証
  * ペイオフ対策の検討

4) 広  報
  * 管理組合の状況などを居住者に知らせる。
  * 管理運営に必要な情報の収集、調査
  * 選挙公報、県・市のたようり、保健所、学校からの連絡

5) 修  繕
  * 共用部分の日常的な修繕箇所のチェック
  * 長期修繕計画の策定
  * 工事の立会い、完了の検収
  * 専用部分のリホームの審査、理事長への補佐
   

6) 企  画
  * 事業計画の立案(総会資料の検証、年間計画)
  * 防災計画訓練(防火管理者の補助)
  * 組合行事、イベントの企画運営
  

7) 渉  外
  * 官公庁、近隣自治会、町内会の交渉
  * 他のマンションの管理組合との情報交換

(V)  監  事

1) 管理組合法人は監事を置かなければならない。
2) 管理組合法人の財産状況の監査
3) 理事の事業報告の監査
4) 監査状況について、不正の事実を知ったとき、集会へ報告((区分所有法50条)
5) 必要により集会の召集することが出来る。(区分所有法34条、民法59条)
6) 理事長(他の理事も含む)と意見が対立するときは監事が管理組合を代表する。
7) 監査結果を総会にて報告しければならない。

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