犯罪軍事国家・北朝鮮の人権無視の実態                                                                 2014年3月


参考サイト:北朝鮮の強制収容所






     

        



国連総会、北朝鮮の人権侵害非難決議
2005年12月16日、国連総会の本会議において、北朝鮮の外国人拉致を含む
【長期間にわたる、組織的、広範で、重大な人権侵害】を非難する欧州連合(EU)や
日米両国などの共同提案の決議案を賛成88、反対21、棄権60で採択した。
中国とロシアは反対した。韓国の盧武鉉政権は棄権した。

国連総会の北朝鮮非難決議の要旨は次の通り。
@
国連総会は北朝鮮の組織的で広範囲かつ重大な人権侵害に深刻な懸念を表明。
これに含まれる具体例は次の通り。
(1)強制的失踪(しっそう)という形の外国人拉致に関連する未解決の諸問題。
(2)政治犯らを収容する多数の強制収容所の存在や強制労働、公開処刑など。
(3)外国から送還された脱出住民(脱北者)への虐待や死刑などの懲罰など。
(4)宗教、表現、平和的集会や結社の自由に対する厳しい制限など。
(5)売春や強制的な結婚のための女性の人身売買など。
(6)人権状況を調査する国連人権委員会特別報告者への協力拒否。
A
乳幼児の栄養不良がまん延し、危機的な人権状況となっていることを深く憂慮。
B
援助物資を行き渡らせるため、世界食糧計画(WFP)を中心とする
国連機関の完全で自由かつ円滑な活動を認めるよう要請。

Google News 2007年12月19日
国連総会、北朝鮮の人権侵害非難決議を過去最多支持で採択
国連総会は18日、北朝鮮の人権侵害に「非常に深刻な懸念」を示し、
拉致被害者の即時帰国の保証などを北朝鮮に強く求める決議案を
賛成101、反対22、棄権59で採択した。
北朝鮮の人権非難決議の採択は3年連続で、
賛成票は過去最多を記録した。

北朝鮮の核問題の一定の進展とは別に、国際社会が
北朝鮮の人権侵害に依然、厳しい視線を向けていることが示された。

韓国は昨年は賛成したが、
今年は南北関係への配慮から棄権した。
中露は反対票を投じた。

今年の決議は、
拉致被害者の即時帰国の保証など具体的行動を初めて要求し
北朝鮮が「透明な形で緊急にこの問題を解決する」ことを求めている。
また、北朝鮮での国民への拷問や非人道的な拘束、公開処刑、
人身売買など組織的、広範囲にわたる重大な人権侵害への懸念を
表明し、即時中止を要求している。


 出典:読売新聞(朝刊)2012年10月5日第7面



北朝鮮政府は、国外へ派遣した労働者の賃金の、
実に、
50パーセント以上を強奪(ピン撥ね)

北朝鮮の元軽工業省責任指導員で、2000年〜2003年の3年間、チェコで、
靴縫製の合弁会社を経営した元経営責任者は、「北朝鮮政府の強奪割合が
あまりにも大きいので、この会社で働いていた北朝鮮女性労働者で、貯金できたものは
1割もいなかった」と語っている。

この会社で働いていた北朝鮮女性労働者たちの平均月収は150ドル。うち、半分以上の
75〜80ドルを天引きして北朝鮮政府に送金した。

彼女たちの宿泊費は40ドルであった。強制的に購買させられていた北朝鮮労働党の
労働新聞の購読料は1ドル、ピョンヤンの金日成像に献花するための花かご代が2ドルである。
毎月、北朝鮮政府に、稼いだカネのほとんどを強奪される哀れな北朝鮮女性労働者たちは、
手元残るわずかな金で、安いマカロニを大量に買い、塩で味付けして食べていたとのことである。







          

北朝鮮人権状況は「極めて劣悪」 
米人権報告書、中国の脱北者送還も批判
(抜粋)
出典:東亜日報Online 2012年5月26日配信

米国務省が2012年5月24日発表した「2011年、国別の人権報告書」は、
北朝鮮を、「人権状況の極めて劣悪な国」とし、中国政府の脱北者の北朝鮮への
強制送還を批判した。

米人権報告書は、「北朝鮮は60数年間、金氏一家によって統治されてきた
独裁国家だ」とし、金日成、金正日、、金正恩へと継承された世襲体制を批判した。

特に、脱北者の証言を基に、北朝鮮内では、司法手続き無しの処刑や
無断拘禁、政治犯逮捕や拷問などが日常茶飯事化していると指摘。

政治犯、脱北者、反政府人物らは、公正な裁判を受けず、処刑されている指摘。
北朝鮮の刑務所や政治犯収容所の環境は、収監者の命を脅かすほど劣悪であり、
拷問や暴力など、非人間的な差別が行われていること明らかにした。

「中国政府は、北朝鮮から逃れてきた脱北者を、難民や亡命者ではなく、
『経済的移住民』とみなしている」と指摘。「国連難民高等弁務官も、
中国内の脱北者にアプローチできずにいる」と指摘。

さらに、「脱北者らは、強制結婚や労働、売春などにさらされている」と指摘。
「中国政府は、脱北者を支援する個人を逮捕、監禁する一方、
脱北者を強制送還させるケースもあった」と明らかにした。

米国務省のマイケル・ポズナー民主主義人権労働担当次官補は、
2012年5月24日、外国メディア記者協会でのブリーフィングで、
「北朝鮮から逃れ、強制送還された住民らやその家族らは、重刑に処され、
北朝鮮と中国との国境地帯では、女性の人身売買まで行われている」とし、
「北朝鮮当局は、不法的な越境者に対し、射殺命令を下したという報道もあった」と述べた。

毎日、ぶん殴るは、人権無視の最たるもの


【身代金稼ぎの海賊行為】?

拿捕された漁船と共に操業していて、身代金を払って戻ってきた「遼丹漁23537」号の
GPS航跡記録によると、「遼丹漁23537」号は、中朝間で海洋境界線の役割を
果たしている東経124度10分6秒の西側(中国側)で操業していた。

このGPS航跡記録の通りであれば、北朝鮮の軍艦は、中国の漁船を中国側で拿捕して、
身代金を要求したことになる。拿捕された3隻の漁船は、漁獲した魚全部の他、
船内にあった漁具、米、油、石けんなども強奪された。船員の靴下まで強奪された。

この行為は、ソマリアの海賊と何ら変わらない。

これについて、消息筋によると、「北朝鮮軍は、各部隊ごとに自活が求められている。
金に窮し、飢えに苦しむ、一部の部隊が、外貨を確保しようとして、
【身代金稼ぎの海賊行為】に出た可能性がある」と語った。

不埒なビラをばらまいた者は死刑、
その家族も重刑


北朝鮮北部の会寧などで、将軍様を批判するビラが2010年6月下旬にばらまかれた。
ビラには「将軍様は21世紀の輝かしい太陽ではなく、もたらしたのは暗闇だった」と
書かれていた。

治安当局は事態を重視し、「国家の安定を脅かす」として徹底的な捜査を始めた。
押収されたビラを焼却する一方、まだ持っている住民がいないか総動員で調査している。

不埒なビラをばらまいた者は死刑、その家族も、連帯処罰で、重刑が課せられる。

注:
家族連帯処罰制度:
日本でも、江戸時代以前には広く行われていた。家族連帯処罰より対象が広い、
一族連帯処罰、一村全部連帯処罰という制度もあった。
戦後、シベリア等へ拉致され、奴隷労働を強制された日本人捕虜の収容所では、
逃亡者が出ると、捕虜全員に5日間の食糧支給停止という罰が科せられた。
これは、家族連帯処罰より苛酷な、
全員連帯逃亡防止処罰であった。

将軍様の尊厳を傷つけると不敬罪で懲役刑

戦前の日本では【不敬罪】という罪名があり、旧大日本帝国陸軍を批判する
【不心得者】は、この罪名で逮捕され、拷問され、懲役刑を科せられた。

同様に、北朝鮮では、将軍様の尊厳を傷つけると懲役刑である。
批判すると、文句なしに死刑である。

2011年2月25日、「開かれた北韓放送」は、将軍様の写真が掲載された新聞で
タバコを巻いて吸ったため、吸った本人だけではなく、家族全員が天馬鉱山の
労働鍛練隊に送られ、きびしい重労働を課せられることになった
と報じた。

北朝鮮では、将軍様ご一家の写真が掲載されたパンフレットや新聞、宣伝物は、
大事に大事に保管しなければならないのである。

いささかでも将軍様に対して不敬の行為があれば、家族もろとも、
全員きびしく罰せられる。

中国では、文化大革命時代、毛沢東の写真が掲載された新聞を粗末に扱った
【不心得者】
【反革命分子】として紅衛兵に殺害された。
北朝鮮は、この故事を見習ったものと思われる。

後継者様「脱北者は射殺してもいい」と

2010年12月14日、中朝国境で、北朝鮮の恵山市から、北朝鮮住民7人が
凍結した鴨緑江を渡り、中国側に逃げてきた。ところが、住民を追ってきた
北朝鮮軍の集中射撃により5人が即死した。2人は負傷したまま、
越境した北朝鮮軍に連れ戻された。

北朝鮮軍は、これまで、脱北者が中国領に入った場合はそれ以上、
銃撃しなかったが、今回は中国領に入った脱北者を射殺し、
生存者を連れ戻したことから、衝撃を与えている。
中国側は、北朝鮮軍の銃撃や負傷生存者の連れ戻しに抗議していない。

今回の事態は、後継者様が、脱北を防ぐため、「国境全地域で、許可なしに
川を渡る者は射殺してもいい」と命令したためといわれる。この命令に従って、
北朝鮮軍はAK小銃に実弾を装てん、40発の予備弾薬、手投げ弾を常に携帯し、
国境警備に当たっているといわれる。

極悪非道なソ連のスターリンを超える恐怖政治を行い朝鮮戦争の惨禍を
引き起こした金日成、現にその金日成を更に超える恐怖政治を行っている
金正日が完全支配している北朝鮮は、架空の世界の存在ではなく、
現実に、日本の身近の存在である。北朝鮮から命がけで逃げ出す
【脱北者増大問題】は日ごと深刻さを増しつつある。社会主義政権下に
あったかっての東ドイツに似た状況である。怖ろしいことである。

世界に冠たる
わが北朝鮮国営紙幣印刷局


基軸通貨のドルを刷りまくって世界中にバラまいている
アメリカ政府と同じように、オカネが足りなくなれば、
ドルや円の紙幣をどんどん印刷すればよいのです!

世界最高の技術力を誇るわが北朝鮮国営紙幣印刷局は
どこの国の紙幣でも印刷できる!!  
どこの国のオカネでも、どんどん創り出せる。 
わが国民よ、経済が混乱しても心配するな!

米ワシントン・タイムズ紙は10年5月24日、アメリカ財務省当局者らの
話として、北朝鮮の金正日総書記側近の子息らのグループが、
偽札や麻薬の製造・密輸に関与していたと報じた。

このグループは「烽火(のろし)組」と呼ばれ、国防委員会の呉克烈副委員長の
息子オ・セウォン氏が主導。メンバーには金総書記側近の姜錫柱第1外務次官の
息子カン・テスン氏らが含まれている。同グループは精巧な偽百ドル札
「スーパーノート」の製造や流通、ヘロイン密輸といった違法活動に関与した。

読売新聞(朝刊)2005年12月17日第7面は、
「米国財務省は
【北朝鮮は大量破壊兵器やミサイルの拡散だけでなく、
通貨偽造、麻薬密売、偽造紙巻きたばこの生産・密売、それらの収益の
マネー・ロンダリングに関与している
ことで知られている】と指摘、
米金融機関に対し、【金融サービスが北朝鮮によって乱用されないよう
防衛的措置を取る】よう求めた。

また米国以外の世界各国の金融機関にも同様の措置を取るよう促している」と
報じている。

別の報道によると、北朝鮮は日本の円紙幣や、中国の人民元紙幣の偽造も
行っているとのこと。十分に有り得ることである。

2006年1月27日のグーグル・ニュースは、ブッシュ大統領はホワイトハウスで行った
27日の記者会見で、「北朝鮮の米国紙幣偽造問題に対して妥協はない」
米国政府の強い意思を表示したと報じている。

日本経済新聞(朝刊)2006年3月19日第5面は、「中国人民銀行は18日、精巧な
偽造100ドル札【スーパーノート】が中国に流入しているとして、国内の金融機関に
厳重に警戒するよう通知した」と報じている。

米国のウォール・ストリート・ジャーナル紙は、北朝鮮には政府直轄の精巧な
偽外国ブラントたばこ工場があり、年間製造能力は20億箱にのぼると報じている。
(2006年1月28日の北海道新聞のWeb News)

人民の生活が最悪の状態に

米RFA放送は、2011年6月2日、平安北道の消息筋が「貨幣改革以後、
人民の生活が最悪の状態になった」と語ったと報じた。

農村では履き物がなく、ほつれた靴をスリッパのように引きずっている人が多い。
人民学校に入学する日にはやっとパンツをはけると考える子どもたちも多い」と伝えた。

大部分の人民たちは、服や履き物など生活必需品を買う考えすらない。
人民の生活苦による国内の落ち着かない雰囲気のため、今年初めから、
集中的に施行していた後継者・金正恩の偶像化宣伝は中断された。
軍と党幹部の総入れ替え作業も止まってしまった。

「食べ物もないくせに、何で、建設がこんなに多いのか」という不満が高まっている。
最近になり、強盛大国完成のための多くの建設工事を後継者・金正恩が
陣頭指揮しているという宣伝もひっそりと取り止めたと伝えた。



これからも北朝鮮の人民は餓死者が続出した1990年代の【苦難の行軍】に次ぐ、
深刻な生活苦を体験することになる。

北朝鮮においては、「生活が苦しい」と一言(ひとこと)口(くちにすると、
それは、【国家に対する反逆罪】であるとして逮捕され【収容所】に入れられてしまう。

政府批判は【国家に対する重大な反逆罪】であるとして、逮捕され、問答無用で、
見せしめのため、公開処刑される。



北朝鮮では公開処刑が当たり前

2005年11月18日、日本時間の午後7時、米国のCNN衛星放送から
『UNDERCOVER in the SECRET STATE』と題する北朝鮮の現状を報じた番組が
正味40分間放送された。

番組の冒頭に、広場で、子供も見ている前で、連日、国外脱走犯や政治犯が
形式的に公開裁判され、即時公開処刑される場面が放映された。

北朝鮮においては、国外に出るということは重罪であり、
広場で裁判にかけられ、
子供を含めた市民多数が見ている前で銃殺する。

1945年8月〜9月、筆者が満州で見た、日本人警察官と、日本人憲兵と、
【中国人虐待企業】責任者と、いわゆる中国人売国奴に対する、
中国共産党八路軍の人民裁判と、即公開撲殺処刑の光景と同じである。
おそろしいことである。

北朝鮮の公開処刑も、満州の中国共産党八路軍による人民裁判も、
【裁判】という言葉は使っているが、実態は
【公開殺人ショー】である。

裁判長と称するものが被告に一方的に、罪状と死刑宣告を行い、
抗弁無用で、その場でぶっ殺すわけである。おそろしいことである。

市街地の路上に、餓死した人の遺体が放置されている映像がいくつか
放映されたが、これについて、北朝鮮のrefugeeは「it's a common site」と
言っていると報じられた。おそろしいことである。

読売新聞(朝刊)2006年4月11日第15面は「90年代後半、北朝鮮では
100万人を超えるとされた餓死者が出たが、当局は【苦難の行軍精神に
よって生きよう】と国民に命じた」と報じている。

北朝鮮においては、例外的に国外へ出たものが、見聞きしたことを
北朝鮮国内で話すことも重罪なのである。
鎖国していた江戸時代の日本と同じである。
日本経済新聞(朝刊)2006年2月18日第6面は
「韓国での国際競技大会応援のため訪韓した【美女軍団】の21人が
【韓国で見聞きした話は一切口外しないという誓約】を破ったため、
収容所に連行された」との朝鮮日報の記事を報じている。

You Tube: North Korea Public Execution




『北送在日拉致犠牲者の慟哭』

北政権の嘘に騙された悔しさを、
何処の誰が聞いてくれるのか、
海峡を飛び交うたちよ、野山を飛び交う山鳩よ、
別れた愛しい家族に伝えておくれ、
北朝鮮は
地上の地獄であることを。

在日に捨てられた辛さと慟哭を、
在日の誰がしてくれるのか、
天空にとどろく雷鳴よ、大海と大陸に渦巻く暴風雨よ、
在日と日本韓国に知らせておくれ、
家族が
残酷に虐殺されていることを

2007年3月13日、NHK総合テレビの『クローズアップ現代』で
『’北朝鮮脱出’日本人妻たちの訴え』が放送された。

40数年前の昭和30年代、朝鮮総連の【北朝鮮は地上の楽園】とする
【真っ赤な偽り】に欺されて(だまされて)北朝鮮へ帰国した
約9万3,000人の在日朝鮮人の中に約1,800人の日本人妻がいた。

北朝鮮へ帰国した日本人妻たちは北朝鮮で
【地上における地獄そのもの】の悲惨な境遇に陥った。

北朝鮮から命からがら脱出した70歳代の日本人妻たちの証言は、
金正日の犯罪軍事国家・北朝鮮の
【平気でウソをつく国家体質】・
【完全情報閉鎖の恐怖社会】・
【徹底した人権蹂躙国家】
をリアルに訴えている。

さらに、07年10月8日、NHK総合テレビから特別番組
『北朝鮮帰国船』が放送された。

1959年、欺されて(だまされて)北朝鮮へ帰国、50年ちかく悲惨な暮らしに耐え、
その後【脱北】、このほど日本に帰国したかっての在日朝鮮人の悲惨な物語と、
北朝鮮への帰国活動を積極的に勧誘し、教え子たちを奈落の底に突き落とした
元朝鮮大学副学長の「消すことのできない罪を犯してしまった」という
悲痛な告白が報道された。




以上

関連サイト:韓国従軍慰安婦問題−日本の誠実な謝罪と膨大な賠償金支払いの事実を
                       日韓両国国民に知らせよ