2006

九月〜十一月

実りの秋、野山、川、畑と美味しいものが豊富に味わえる季節です
ほんの少しだけおすそ分けです

9月、この時期の鮎は油が乗って美味しいのですが、骨が硬くなり川魚の匂いも出てきます

我が家では毎年、鮎を焼いて乾燥させて冬の間のお汁のダシにします

鮎の香りがほんのりとして、あっさりした上品なダシが出ます

10月末に自然薯ほりに行きました、この芋で130cmくらいあったでしょうか、掘るのに1時間かかりました、大体5年ものくらいです

自然薯はすりおろしたあとすり鉢ですります、鉢を持ち上げるほど粘りが出ます
ちなみにこの鉢、私が生まれる前からあるそうです、多分50年以上使っているのでしょう

半分は味噌汁で薄めてとろろにします
残りの半分は素揚げにしました、独特の香りがたまりません

我が家には柿ノ木が8本もあるので食べきれません、3本は甘柿、2本は干し柿、3本は渋抜きして近所などにばらまきます。

大釜にお湯を沸かします

桶に沸騰したお湯を入れ60度くらいまで自然に冷まします
そこへ柿をいっぱいになるまで入れます

桶に藁でふたをして回りも囲みます
さらにむしろで囲い保温します

最後に石の重石をして3日目にふたを開けます
うまく渋が抜けると、実がパリッとした甘ーぃ柿が出来上がります

文化の日、蔵王にきのことりに出掛けました
五合目からは上はもう冬の装いです

クリタケ、私の地方では「やまどりもだし」と呼んでいます、とても風味の良いダシが出ます。

我が家でも山桜の木に植菌したナメコが出始めました、身が分厚くてとても美味しかったです

11月、蒟蒻芋を収穫したので早速作ってみました

まず、きれいに皮を剥きます、これで約1kgありました

芋を細かく刻みます

水を半分くらい入れてミキサーをかけます

ミキサーをかけた蒟蒻生ジュースが出来上がります
これを3時間くらいさらしておきます

3時間後水が分離して蒟蒻糊ができます
これを火に掛け80度くらいになるまでかき回します

火が通ったら鍋をおろして、炭酸カルシュウム10gを水で溶いて入れ一気にかきまわします

カルシュウムが効いてくると灰色になってきます
よく混ざったら綺麗にならします
30分くらい放置しておくと固まります

包丁で切って、水を入れて煮立たせます
余分な炭酸カルシュウムが抜けたら出来上がりです

出来立ての蒟蒻は醤油をさっとかけていただくのが最高です

干し柿もだんだんいい色になってきました