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| 院長先生のコラム＞ |
禁煙のススメ |
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タバコの害として肺癌は良く知られています。 実は他にも口腔癌、膵臓癌、膀胱癌、食道癌など他の場所の癌の危険も上昇させます。 また、癌以外にも酸素を体内に取り入れる働きを担っている肺胞という肺の組織が壊れ、息切れなどが生じる肺気腫や、慢性気管支炎も引き起こしますし、全身の血管の動脈硬化を促進し、高血圧、脳梗塞、心筋梗塞につながることもあります。 健康上の問題以外にも経済的な問題もあります。 1日20本喫煙される方は1年でかかる費用はおよそ9万円、20年ではおよそ180万円で自動車が1台買えそうな費用です。 タバコを吸われる方からは口寂しくてすってしまう、いらいらするときにすうと落ち着くといったことが聞かれますが、このいらいらは実はニコチンの中毒によって起こっているのではないでしょうか？ タバコを定期的に吸う方は血液中のニコチンの濃度が上昇します。これが低下してくると、いらいらしてタバコがすいたくなる衝動が起こります。 これは一種の薬物依存です。禁煙がうまくいかない一因はこの薬物依存です。 そのため禁煙開始初期にガムやパッチ（貼り薬）でニコチンを少し補ってあげて禁煙に伴う苦痛を軽減する方法もあります。 クリニックでも処方可能なので一度ご相談ください。 ちなみに禁煙による利益は、経済的なものはその日から実感できるでしょうが、例えば肺がんのリスクに関して禁煙後5-9年で継続喫煙者のおよそ3分の1程度に減少します。 現在はインターネットを利用して禁煙を支援するシステムなども出てきています。是非禁煙にチャレンジしてみてはいかがでしょうか？ 参考ホームページ：インターネット禁煙マラソン http://kinen-marathon.jp/ |