院長先生のコラム>

うつ病について

春は心弾む季節ですが、、、

春は暖かくなってきて楽しい季節のはずですが、この時期うつ病の患者さんも増えてきます。

卒業、入学、就職、異動など生活環境が変化することが大きな原因です。
うつ病は一般の人から特別な病気としてみれられる事がありますが、一生のうちおよそ3%の人が一度はうつ病にかかっているという報告もあるくらい珍しい病気ではありません。

現在日本ではまだ精神科の敷居が高いため、なかなか病院にかかりづらい側面もあります。
最近気分が落ち込む、いままで興味を持ってやっていたことへの興味がなくなるなどの症状があるときは要注意です。それが数週にわたって続く場合には一度受診されることをお勧めします。

うつ病はこころの病気と考えられがちですが、いろいろな研究から脳内の情報伝達物質の一部が少なくなるために症状が起こることがわかってきています。
現在はうつ病の治療薬もどんどん開発され、副作用が少なく、飲みやすい薬も出てきています。
クリニックでも診療を受けることはできますが重症度に応じて心療内科に紹介させていただくこともあります。

身近にうつ病を疑われる、または落ち込んでいる人がいる場合に注意することがあります。
それは“はげまさない”ということです。
うつ病の人は何もしていないように見えるかもしれませんが、心の中はさまざまな葛藤で目に見えない努力を重ねています。
そこにはげましの言葉をもらっても、これ以上何をがんばれというのか?という気持ちになってしまうことがあります。

こういう方と接するには話を聞いてあげてつらい気持ちに共感してあげることが大切です。

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