院長先生のコラム>

寒い時期の外出にご用心


 冬季にはさまざまな風邪が流行し、インフルエンザも流行します。
 人ごみは風邪のウィルスをもらう絶好の機会です。
 なるべく人ごみを避ける、人ごみに出かける際はマスクをかけるなどの対策が考えられます。
 それとともに帰宅後の手洗いうがいも大切です。

 もう一つ寒い時期に注意することがあります。
 それは血圧です。
 寒いと交感神経が緊張し、血圧が高くなりやすいのです。
 あまり大きな温度差があると体へのストレスも強くなるため血圧が急激に上昇しやすく注意が必要です。

 また外出時だけではなく、この温度差の危険は室内にも潜んでいます。
 入浴前後の冷え切った脱衣所や夜間のトイレなど、極端な温度差ができないような工夫が必要です。
 もともと高血圧で通院されている方は冬季には血圧が高くなり、薬を増やすことが必要な方もみえます。

 高血圧の治療で大切なことは薬を飲むことではなく、その結果として血圧が下がることです。
 従って、その時期の血圧の傾向を見ながら内服薬を調節していくことが大切です。
 ただし、その日の朝の血圧によって薬を飲む、飲まないを決めるような飲み方はあまりお勧めできません。

 薬の調節は、自己判断ではなく主治医としっかり相談して行うほうが安全だと思います。

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