院長先生のコラム>

夏風邪にご用心


今回は夏に流行する疾患についてまとめてみました。

◇咽頭結膜熱(プール熱)◇

7月中旬をピークに夏に流行します。
のどの痛み、高熱、結膜の充血、めやにリンパ節腫大を認めます。
熱の期間はおよそ4,5日です。原因はアデノウィルスというウィルスです。
咽頭痛、熱、結膜の充血などの主な症状がなくなってから2日経つまでは学校、幼稚園、保育園はお休みしなければ行けません。

◇手足口病◇

7月上旬をピークに流行します。
熱はあまり出ないことが多いです。
口内炎、手足の水疱を伴う発疹が特徴的な症状です。
原因はコクサッキーウィルス、エンテロウィルスです。全身状態がよければ登校、登園の制限は必要ありません。

◇ヘルパンギーナ◇

7月上旬をピークに流行します。
急な発熱、咽頭痛で発症します。
熱は高熱になることが多く通常1-4日で解熱します。
嘔吐、腹痛を伴うこともあります。のどの奥に特徴的な口内炎ができます。
小さいお子さんではのどの痛みを訴えないこともあり、診察で明らかになることがあります。
原因はエンテロウィルス、コクサッキーウィルス、エコーウィルスです。全身状態がよければ登校、登園の制限は必要ありません。

上記の疾患はいずれもウィルスによって起こる疾患で特別の治療があるわけではありません。治療は主に対症療法になります。
咽頭痛で水分が十分取れない場合には点滴が必要となるケースもあります。
その他最近、暑くなるにしたがって、高熱を伴う下痢の患者さんで細菌性腸炎の頻度が増加しています。
食べ物の管理にも十分気をつけましょう。下痢の場合にも高熱や血便を伴う場合には早めに受診しましょう。

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