<ナナニイ or ナナロク?>

 ミニスケAFVをやってると、どうしても問題になってくるのがスケールの問題ですね。
最近同じ趣味の皆さんとお話する機会も多いのですが、やはりこの話題が出ないことは皆無といっても過言ではありません。(ちなみに私は一応「ナナニイ派」です)
 まあほとんどの方は許容範囲としてどちらも作るって人ばかりでしょうし、実際にキットが表示スケール通りではないケースも多いというのは重々承知の上で、敢えて72派である理由について私なりの考えをまとめてみました。

 まず76の長所ですが、インジェクションメーカー数、アイテム数ともに豊富である(あった)ことが挙げられます。
数年前まで、72のインジェクションメーカーはハセガワとエッシーのみ、入手しやすいレジンキットにしてもミリキャストやクロムウェル、オストモデルに様々なメタルキットと、76が圧倒的なラインナップを誇っていました。
しかし最近はどうやらヨーロッパのほうでは72が主流となりつつあるようで、ドイツレベルやロシア・東欧メーカーの参入と、新しい72のレジンキットが国内にも流通するようになり、この点での76の優位性は過去のものとなったようです。
 ただ、いまだに「日本戦車」に関しては圧倒的に76の独壇場であり、ハセガワあたりからチハ車がでてくれると有難いのですが。  逆に「現用戦車」のジャンルでは72のほうが圧倒的ですね。私にとってはこれが結構ポイント高かったりします。

 次に72の長所ですが、最初に思い浮かぶのは同スケールの飛行機と組み合わせられるということでしょう。
ただ、私は飛行機モデラーではない(というか、飛行機は144が好き)ので、あまりこの点は重要ではありませんでした。
 私が72派となったキッカケはなんといっても「T34ショック」ならぬ「エッシーショック」でした(笑)。
確か中学生の頃でしたでしょうか。初めてハセガワエッシーの箱を開けた時、その脅威的なモールド?には驚いたものです。(だってタ○ヤのパクリですもん。)
まあ今の目で見ると、元になったキットの欠点も受け継いでいることや、無理矢理なコピーで組みたててみるとあちこちで矛盾が出たりと決して良いキットではないのですが、それでもマチルダやT-34、KV-1など捨てがたい傑作も数多くあります。

 それぞれのスケールに「72にしかないアイテム」、「76にしかないアイテム」が存在します。
ここが頭を悩ます種なのですが、もしそれらのキットのサイズを変更しようとした場合を考えてみましょう。
 私が現在、72派である最大の理由はまさにこの点にあります。つまり「サイズを小さくするより、大きくする方が比較的簡単である」ということです。

 車体のサイズを小さくするにはどこかで「切断後、詰める」か「外側を削る」以外に方法がありません。いずれの場合もキットのモールドを生かしたまま実行するのは困難で、スクラッチしたほうが手っ取り早いかもしれません。
 大きくする場合「切断後スペーサーを挟む」方法と「外側に貼る・盛る」方法(これが楽)を上手く使い分ければキットのパーツやモールドを生かしつつサイズアップできます。(もちろん完全に一から作り直すのがベストですが。)

 また自作が困難な(面倒な)細かなモールドの類を狭い範囲に移植する場合、パーツが大きめよりは小さめな方が位置決めに際して矛盾が生じ難いはずです。(つまり76の出来の良いパーツを72に移植するほうが無理がないということ)

 それと35のキットや図面を参考にしてディティールアップやスクラッチするような場合、「72は35の約半分」(より気持ち小さめ)なので、ほとんどの場合いちいち計算機を持ち出さなくても済むというのも利点でしょう。(アバウトモデリング(^^))

 またフィギュアとの絡みで「大きめのフィギュア」が乗っているより「小さめのフィギュア」が乗っているほうが違和感がない(スケール効果?)ので、76のフィギュアを72の車両にそのまま乗っけても問題ない(むしろ丁度良い)のです。

とまあこんなところでしょうか。皆さん異論もございましょうが、また機会がありましたら是非このテーマで議論しましょう。(笑)
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