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硝子の時代考証ー5

「大正時代」・「昭和の時代」へ

 

 硝子の時代考証―14

「大正時代」

 明治後半期に入ってから急速にガラス窯が各地に作られて、ガラス製品の

 生産は急テンポに上昇した。

 大正2年(1913年)の調査では、ガラス窯のない県は全国で数県しかなく

 全国的にガラス工場があって、それぞれの地域の需要を満たしていた。

 製品を見ると、圧倒的に瓶類とランプのほやであって、ガラス食器や花瓶類は

 全生産高のわずか11%にしか満たなかった。

 

「製品」

 瓶(ビール瓶が大半)ほや、食器(コップ類が圧倒的で、次いで皿鉢類)

 板ガラス、その他。

 

「製法」

・一つのガラス器に異色のガラスで装飾されたガラス器は大正ガラスの特色である

・グラヴィールは明治期に行われていたが、ドイツ人技師の指導によって

 大正初年頃より満鉄窯業試験所で始められ、グラヴィール技法が再導入された

 やがてこれは昭和に入って、各務鑛三によって継承されていくことになる。

 

「素材」

・セレンが消色剤として用いられガラスの透明度が増した。

・乳白色ガラス(ランプの笠)/ 大正後期には骨灰を入れた、アラバスター色の

 半透明ガラスが使われるようになる。

・赤色ガラスには、銅で発色する銅赤ガラス、セレニュウムで発色するセレン赤ガラス

 そして金で発色する金赤ガラスの3種類であった。この中で、金赤ガラスは

 日本では薩摩ガラスを除いて、一般には知られることがなかった。

 欧米でも再認識され使われるようになるのは1890年代に入ってからで、日本では

 大正に入ってから使われたということになる。

 

「制作場所など」

 食器の生産は大阪で全国の約70%、東京で約23%であった。

(大正2年のデータ)







 

 硝子の時代考証―15

「昭和時代」

 昭和に入ると、本格的なガラス工芸の展開が始まる。

 東京高等工業学校窯業科を卒業して、満鉄窯業試験所(南満州鉄道(株)に

 入った各務鑛三は、その試験所の技師ドルフ・イーナ(ドイツ人)に師事して

 グラヴィール技法を習得する。イーナの勧めで、ドイツのシュトウィトガルトの

 工芸専門学校に留学して当時ヨーロッパで高名だった

 ウィルヘルム・フォン・アイフ教授の指導を受けて、昭和2年(1927年)に

 帰国する。カットとグラヴィールを中心にした創作活動を展開し、昭和5年には

 カガミクリスタル工芸ガラス研究所を設立した。

 同じ頃、岩田藤七は、石井拍亭などの助言を得て、当時フランスで展開していた

 アール・ヌウーヴォーのガラスやその後のアール・デコのガラスに注目して

 ガラスの創作活動を初め、昭和3年に新興硝子研究所を設立して

 アール・ヌウーヴォーの影響を受けた色ガラスによる作品を制作した。

 各務が無色のクリスタル素材を使って、アール・デコ様式の作品を発表したのとは

 対照的な活動であった。この両者に加えて、従来工芸ガラス制作に力を注いできた

 岩城硝子ではパート・ド・ヴェール技法を研究開発し、昭和7年(1932年)

 完成した。しかし、大2次世界大戦の勃発によってその後断絶してしまった。

 昭和のガラス工芸は、急速な発展を遂げたが、それでもガラス作品が、芸術と

 しての認識をうけて、公募展などに出品を受け入れられるようになったのは

 昭和7年の各務の作品が入選して以来の事であった。

 ガラス作品は、ガラス工場によって、デザイナーと工場技術者たちとによって

 共同制作されることが前提となっていたのが、昭和前半期までの

 クラフト製品や創作的作品の制作方法であった。

 

「製品」

 現在と同じ

 

「製法」

 明治時代よりの製法。〜現代に至る。

 

「素材」

 クリスタルガラス・ソーダガラス等。

・クリスタルガラス/ 一般的には透明度の高いガラスの総称で

 国際的な基準では酸化鉛が24%以上含まれているガラスの事を言う。

・クリスタルガラスは、1673年イギリスの研究家ジョージ・ラヴェンスクロフト

によって発明された。

・透明感・輝き・重量感・澄んだ音色に特徴があり、特に屈折率が高く

 軟らかく削り易いため、カットやグラヴィール加工に適している。

 

「制作場所など」

 日本各地。

 カガミクリスタル(株)1934年、日本で初めての本格的クリスタルガラスの

 専門工場として各務鑛三よって創立された、日本で最も伝統のあるクリスタルメーカー。

 













                                                  資料提供:カガミクリスタル(株)
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