selectshop   mistica「セレクトショップ・ミスティカ」・・・・・・いいものとの出逢い・・・・・・

■・ カガミクリスタル製造工程 ・■

 カガミクリスタルは1934年日本で初めてのクリスタルガラスの専門工場として
 各務 鑛三(かがみ こうぞう)によって創立されました。

トップページに戻る サイトご利用方法 特定商法に関する表示 代金引換について サイトマップ



高級細脚ライン:グラヴィール(ぶどう)の由来

創立者・各務鑛三による、初期のデザイン(昭和4〜5年)でお皿にこの「ぶどう」文様の
原型になるものを彫ったのが始まりといわれ、品目が増えるにしたがって
現在の定型になった、とつたえられています。

1934年(昭和9年)各務クリスタル創立以来ほぼ昔の形に忠実に作り続けている
定番商品で「葡萄ライン」と呼ばれ、今日に至っています。

半世紀以上にわたって今なお彫られているということは、バランスの取れたデザイン性は
もとより、それを彫る熟練のグラヴィーラーにとって、グラヴィール技法の特色を生かした
優れた紋様であるということがいえるでしょう。

  「ワイングラスが出来るまで」

 成形


1)下玉
2)リン吹き
3)脚・台座つけ


 火切

4)火切(口もとの切断)
5)口摺り、口焼き


 切子

6)脚・荒削り
7)脚・石掛け
8)脚・研磨仕上げ


 グラヴィール

9)表面にグラヴィール彫刻を施し、完成。


 クリスタルとは


 クリスタルガラス

 クリスタルとは、水晶のように透明なガラスという意味です。
 「ガラスの女王」と呼ばれる鉛クリスタルは、わが国では、酸化鉛を含んだ
 きわめて上質なガラスのことを言います。
 欧米をはじめとして、クリスタルガラスの一般的な定義は、酸化鉛(PbO)の
 含有率が24%以上のものとされ、この含有率の多少がクリスタルガラスの
 特色、価値のよしあしにつながります。
 カガミクリスタルの製品は、精選された高純度の原料(酸化鉛・硅石・カリなど)
 による最高級クリスタルガラスと、洗練された感覚のデザイン、熟達した
 技術とによって創り出されたものです。


 色被せクリスタル

 色被せクリスタルは、無色透明な鉛クリスタルガラス(24%PbO)の表面に
 更に薄く色クリスタルをかぶせる技法です。
 その上からカットまたは精緻なグラヴィール彫刻をほどこすことにより
 下層の無色透明なクリスタルが現れ、色クリスタルとの鮮やかなコントラストを
 つくります。
 色クリスタルの色調は大変重要で、カガミの赤は、純金を使うのが特徴です
 純金で作られた赤は「金赤色」と呼ばれ冴えた色調で、無色透明なクリスタルと
 ひときわ美しいコントラストを創り出しています。
 そのほか、紫色はマンガンから、青色はコバルト、金茶色はセレン、緑色は
 クロムからと、独自の製法で鮮やかな色被せクリスタルを制作しています。
 



 宙吹き成形

 型を一切使わず、宙空でガラスを吹きながら手によって様々な形に仕上げて
 行く技法で、クリスタル製法の根本となる技法といえるでしょう。
 文字通りのハンドメイドですから、形も装飾も自由自在で、つくり手のイメージが
 もっとも大きく盛り込めます。
 言い換えれば、最も芸術的センスを要求される技法でしょう。

 また、この技法によって製品を成形している間にほかの技法を加え
 色クリスタルで装飾して行くことも可能です。

 ガラスは数分間のうちに温度が下がってしまい固くなります。
 そのため、また火の中の入れ何回も焼き戻しを繰り返し、成形を続けます。
 数時間かけてひとつの製品を作ることもあり、熟達した技能の職人でなければ
 扱えぬ技法のひとつです。

 

 カット(切子)加工

 カットとは、ガラスの表面を各種のグラインダーで削って、幾科学的なパターンを
 彫り込む技法で、基本的には菱カット、カマボコカット、角山カットの3種類で
 構成されています。

 17世紀後半、イギリスで発明された鉛クリスタルの光沢とカット部分の反射の
 美しさを巧みに生かした製品を創り上げ、たちまちヨーロッパ全土を風靡しました
 以来、今日至るまで、カットは鉛クリスタルの最も主要な加工技術として
 不動の地位を占めています。

 カットグラスのクリスタルは、光線屈折率の大きいもの、つまり良質のもので
 なければせっかくの技術が引き立ちません。
 カガミのカットグラスの彫の深さ、精密さやシャープさ、デザインの格調の高さは
 戦前からすでに定評のあるところです。
 
 

 グラヴィール彫刻

 カガミクリスタルで行っているグラヴィール彫刻は、
 「カッパホイールエングレービング」と呼ばれる技法で、グラヴィール彫刻の中でも
 最高のものと位置ずけられています。


 この技法は回転軸にとりつけた銅の円盤に油で溶いた細かい混合砂をつけて
 グラスなどの表面に描いたデッサンを根気よく彫り込んでいくもので、更に
 艶出し、ボカシを施す事により、カット技法では得られない繊細で陰影に
 富んだ表情をもたせることができます。

 こうした技法は、ボヘミアンクリスタルの出現とともにボヘミア地方を中心に発達し、
 現代でも世界の一流メーカーの中には、この技法を採用しているところが
 ありますが技法の習得が非常に難しく、技能修得者には、クリスタル加工技術の中の
 最高の地位が与えられています。









大豆イソフラボン