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セレクトショップ・ミスティカ〜「やきもの用語集」 |
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※焼き物用語 焼き物には意味の分かりにくい用語がたくさんあります。 また、読みにくい用語もあります。ここでは、主に中国、朝鮮日本の焼き物に関する基本的な 用語を取り上げ、できるだけ分かりやすく説明します。 [あ行] :赤絵(あかえ) 赤、黄、青、緑などの上絵具を用いて絵付けした焼き物。三彩に用いた色釉の応用と、 発色の困難な赤を含めた多色による上絵付は中国で完成、発達した。 日本では1640年代に中国技術を導入した肥前の酒井田喜三右衛門(初代・柿右衛門)らに よるものが最初と伝えられる。 :井戸茶碗(いどちゃわん) 高麗茶碗の一種。朝鮮王朝時代初期から中期にかけて作られ室町時代以降、日本に 請来された高麗茶碗の代表的なもの。大井戸、小井戸、青井戸、井戸脇、子陥入などがあり、 それぞれに特徴がみられる。井戸の名の由来は、井戸若狭守が所持によるものの他、 産地説などがある。 共通する特色は井戸釉と言われる琵琶色を呈し、高台畳付以外は総釉であること、ロクロ目が 立っていること、竹の節の削り出し高台であることなどがあげられる。 :印花(いんか) 文様を彫った印を乾ききっていない素地に押し付けたり、紋様を彫りつけた型に器物を 押し付けて表した文様をいう。 印文、型押し文などとも呼ばれる。「花」はここでは文様の意味。 :糸底(いとぞこ) やきものの底をさす。本来は糸切の跡のある茶碗や皿の高台をいうが、 糸切がなくても一般に陶磁器の底を呼ぶようになった。 :印判手(いんばんで) 同一文様の器を量産するために、染付の絵付け技法で作られたもの。 初期の伊万里焼では、判を直接器に押して文様とするコンニャク印判や型紙擦りが行われた。 また明治時代には銅板転写や型紙擦りの技法でベロ藍と呼ばれる 化学コバルトの呉須を用い、文明開化をはじめとする当時の風俗を写したさまざまな図柄の 雑器が生産された。しかし、この技法は現在ではあまり使われていない。 :釉薬(うわぐすり・ゆうやく) 陶磁器の表面をおおうガラス質の被膜のことで、装飾や防水の目的で 施されるものである。釉薬を掛けることを施薬といい、流し掛け、塗り掛け などの技法がある。 :織部焼(おりべやき) 桃山時代に美濃国(岐阜県)で茶人・古田織部の指導で焼かれたといわれる 陶器、およびその流れをくむものをいう。茶碗以外にも香合、水指、向付などの器種が多く、 その作風は華やかで変化に富む白化粧地に鉄釉による絵文様を施し、 緑釉を掛け分けた斬新な意匠が中心となる。様式によって織部黒、黒織部、青織部、 赤織部、鳴海織部、志野織部、唐津織部などに分類される。 また緑釉を俗に織部釉と呼ぶ。 [か行] :カオリン(かおりん)kaolin カオリナイトを主成分とする白い粘土(磁器土)で長石を含む岩石が風化・分解 してできたもの。耐火度が高く、高級な磁器を作る素地の主要原料になる。 :柿右衛門洋式(かきえもんようしき) 古伊万里と呼ばれる江戸時代に有田で焼かれた磁器のうち、特に輸出向けに作られた 一群の作品の様式名。 濁し手、と呼ばれる乳白色の素地に、大きく余白を残して鮮やかに映える 明るい赤を多用した上等な色絵磁器である。 従来は柿右衛門窯が占有する技術によるものと考えられ、 柿右衛門手と呼ばれていたが、これらが18世紀初期にかけて有田で広く大量に生産された 主に輸出用製品であることが近年の調査研究により判明したため、今日ではこれを 古伊万里の中の一様式として扱うようになった。 :額鉢(がくばち) 扁額に似た長四方の形態の鉢。 近世以降の焼き物にみられ、志野や備前に多い。 :掛け流し(かけながし) 施釉法の一種。柄杓などを使って、器物の表面になだれ状に釉を掛けること 飴釉の上に白釉、さらに緑釉を掛け流す。流し掛け、掛け塗り、勺掛けともいう 高取、小石原、龍門司、益子、笠間などに多く見られる。 :掛け分け(かけわけ) 二種類以上の色釉を片身替わり風に分けて掛ける施釉方法。 織部陶などによく見られる。 :片口(かたくち) 片方に注ぎ口を付けた鉢。 把手はなく、瀬戸や唐津に多い。懐石で香物鉢に用いたり、唐津の小振りの物は、 茶碗にも転用する。もともとは酒やしょうゆなどを口の小さい容器に 移す台所用具の一つ。また茶の湯で水指や釜に水をつぐ水次の一種の 円筒形で把手と注ぎ口がついている形も片口と呼ぶ。 :片身替わり(かたみがわり) 装飾技法のひとつ。器物が半分ずつ異なる釉調を呈しているもの。 焼成中の自然降灰や、酸化と還元の炎のぐあいで偶然にできた窯変の 一種の片身替わりとしたものがある。 :型物伊万里(かたものいまり) 染錦手の伊万里のうち元禄(1688〜1704年)頃に焼かれた上手の物の呼称。 染付の上に黄、緑、赤、紫などの上絵、および金彩を施した、主に鉢。 図柄としては、「琴高仙人」「五艘船」「赤玉」「荒磯」「玉取獅子」「寿字」「赤玉」 「荒磯」「玉取獅子」「寿字」「花籠」などがある。 型物とは、型作りではなく、あるパターンを持ったものという意味。 :窯印(かまじるし) 共同窯で焼成する際、作者や注文者を識別するために製品や窯道具に 刻された簡単な印。瀬戸、美濃、伊賀、信楽、なかでも備前によくみられる。 江戸時代には名款に変わった。 :窯割れ(かまわれ) 焼成中もしくは冷却中に窯の中で作品が破損し、大きく疵の生じること。 茶陶では、景色となり鑑賞のポイントとなる場合がある。 :唐草文(からくさもん) つる草状の連続文様の総称。 アラベスクから発展したものと思われる。牡丹唐草、蓮華唐草、忍冬唐草、 葡萄唐草、宝相唐草、など中国伝来の物の他、伊万里によく見られる蛸唐草 花唐草、みじん唐草などがある。 :還元炎焼成(かんげんえんしょうせい) 陶磁器焼成法のひとつ。酸素の供給を少なくして焼くと、器物の中の酸素が 奪われ、含有する金属酸化物は還元されて特有の色を呈する。 たとえば、青磁は釉中の酸化鉄が、辰砂は酸化銅が還元され、それぞれ 青、紅に発色する。逆は酸化炎焼成。 :鉋目(かんなめ) 装飾技術のひとつ。ロクロ上の素地をカンナで削って仕上げたときにできる 削り跡を言う。意識的につけることもある。 :貫入(かんにゅう) 器物の地肌に現れた罅(ヒビ)の事。貫乳とも書く。 中国宋代官窯の青磁にヒビが入ったものが多いところから 官窯が転訛してかんにゅうとなり、貫入と当て字されたともいわれる。 亀裂釉、罅釉、釉罅、単にヒビとも言い、中国では開片と呼ぶ。 貫入は釉と素地の膨張率の違いから生じるもので、焼成時にできたヒビを 直接貫入、素地が少しずつ水分を吸収し、そのため何年かたってから生じる 罅(ヒビ)を経年貫入という。 :菊皿(きくざら) 皿の周囲を輪花状にし、あたかも菊花のように見える造形の皿。 瀬戸、美濃地方で江戸時代を通じて焼かれていた。 特に黄瀬戸の菊花形皿は、大量に生産された。 :菊鉢(きくばち) 口縁と側面が菊の花弁を思わせる形状の鉢を、俗に菊鉢と呼んでいる。 :素地(きじ) やきものを焼成する前の器胎、地肌の事。また絵付け前の素焼した白地の事 :黄瀬戸(きせと) 桃山時代以降、美濃で志野、織部とともに焼かれた黄釉のやきもの。 鉄、胆攀(たんはん)彫文などで加飾し、皿、鉢、向付などが作られた。 ぐいのみ手、菖蒲手(あやめで)菊皿手の三種に分けられるが 中でも菖蒲手は油揚のような肌合いをしていて、胆樊と鉄釉の焦げが美しい :砧青磁(きぬたせいじ) 中国南宋時代に浙江省(せつこうしょう)の龍泉窯で焼かれた青磁で 日本に伝わった青磁をを茶人が分類したうちの一種。 粉青色、最上質の美しい青磁釉の掛かったものをさし、茶人に珍重されている 砧の名は、その代表的な品である足利義政所持の青磁花入が、布を打つ 砧に形が似ていることから、とも。また青磁花入には貫入(ひび)があり それを砧で布を打つ音のひびきに通わせて名ずけられた、ともいわれる 〔「きぬいた(衣板)」の転〕 麻・楮(こうぞ)・葛(くず)などで織った布や 絹を槌(つち)で打って柔らかくし,つやを出すのに用いる木または石の台。 また,それを打つことや打つ音。 :清水焼(きよみずやき) 京焼のひとつ。東山の清水五条坂付近で焼かれた陶磁器の総称。 古清水と言われる江戸時代初期の京焼(音羽・清閑寺など)を さす場合と、江戸時代中期以降に磁器を量産して生産地として発展を遂げ 現在に至る。いわば京都を代表するやきものとしての京焼の代名詞的な 意味をいう場合とがある。 :金襴手(きんらんで) 錦手のひとつ。磁器に金彩で文様を描いたものの総称。 金襴の織物のように豪華であるところから名称。 中国では宋時代からあるが、明時代(1522〜1566)に景徳鎮をはじめとする 民窯で盛んに焼かれた。色絵の上に金彩を施した赤絵金襴手が華麗で 喜ばれる。また色無地の上に金彩を施したものは下地の色によって 萌黄地金襴手、琉璃地金襴手などと呼ばれ珍重される。 江戸時代にこの技法が日本に伝わり、伊万里や京焼に多用された。 永楽保全や和全が金襴手写しの名手として知られる。 :沓形(くつがた) 茶碗や鉢などの形のひとつ。不規則に歪んだ楕円形で、あまり深くはない 口縁の下に一段くびれがあるものが多い。 平安貴族の蹴鞠の沓の形に似ているところからの名称である。 特に、織部焼・志野焼・唐津焼などにみられる。 :景徳鎮(けいとくちん) 中国江西省浮梁県にある都市で、世界でも代表的な窯場がある。 開窯は唐代の末で青磁などを焼き、宋代には青青磁、元代には 青花磁器を焼成し、中国の代表的な窯場となり、「磁都」の名で呼ばれる 明、清代には官窯が設置され、五彩磁や粉彩磁など常に技術的な先駆となり 中国陶磁の柱となってきた。 :化粧掛け(けしょうがけ) 器の肌のほぼ全面を別種の土で覆い、下地を整えることをいう。 白い化粧土を用いることが多いので、白化粧などとも呼ばれる。 掛け方には浸し掛け、勺掛け、刷毛塗りなどがある。 :古伊万里(こいまり)) 初期古伊万里の後、江戸時代後期の前に焼かれた伊万里焼をさして呼ぶ といわれるが、年代も様式も不明確であいまいな名称である。 また、元禄年間(1688〜1704)以降、江戸時代中期までに焼かれた 染錦手に対して、古伊万里様式という意味でこの名称を用いる場合がある なお創始期の作品は初期伊万里、初期の輸出用色絵は柿右衛門洋式等と 呼び分けられる。近年は、明治以降の有田・伊万里焼に対して 江戸時代の伊万里焼という広義に使われる例もみられるが、初期・幕末以外 の伊万里焼全般ととらえる傾向が強い。 :高台(こうだい) 器物の部分名称、茶碗や鉢、皿などの底についた台。 作り方によって付け高台と削り出し高台の大別される。 前者は本体とは別に粘度紐の輪を作ってあとからつける高台で 作り高台とも言い、後者はロクロの回転を利用して鉋で削り出す高台である。 :高麗青磁(こうらいせいじ) 朝鮮の高麗時代、十〜十三世紀にかけて焼かれた青磁。 中国の影響を受けた初期の青磁から翡色(ひしょく)青磁、そして最も 代表的な象嵌(ぞうがん)青磁へと発展した。 高麗末期には鉄砂で絵付けした青磁も作られ、のちの彫三島や 暦手(こよみで)に象嵌の技法が伝わった。 :高麗茶碗(こうらいちゃわん) 高麗時代末期から朝鮮王朝時代、十三〜十八世紀にかけて朝鮮半島で 焼かれた喫茶用の茶碗の総称。もともとは雑器として焼かれたものが 日本に舶載されて茶の湯の茶碗に見立てられ、侘び茶の広まりとともに 唐物茶碗に変わって用いられた、という説が一般的だが確証はない。 種類としては、古雲鶴、狂言袴、三島、刷毛目、粉引、堅手、雨漏り、 井戸、熊川(こもがい)、蕎麦、柿の蔕、斗々屋などがある。 桃山後期には日本からの注文茶碗があり、御所丸、金海、割高台 伊羅保、彫三島などが焼かれたと推測されている。 江戸期には、さらに注文が盛んになり、対馬藩宗家が釜山の和館窯で 御本茶碗を焼かせている。 :古九谷(こくたに) 石川県江沼郡山中町九谷で、江戸時代の明暦から元禄にかけて焼造された磁器。 江戸後期の吉田屋窯、宮本屋窯などの再興九谷諸窯に対し、古九谷と呼ばれる。 九谷の生命は絵付けにあると言われるほどで闊達な五彩手九谷や、 濃彩に描き詰められた青手古九谷など、わが国の色絵を代表するものとして声価が高い。 昭和45年から四次にわたって窯跡の調査が行われたが、伝来の 古九谷について窯場でも確証は得られず、有田磁器との関連について 議論が高まっている。 :焦げ(こげ) 焼成によって部分的に器物に現れた黒褐色や黒緑色の火跡。 窯変の一種で、火のかげんや降灰によって起こる。 備前などb器系の焼き物に多いが、古伊賀、古信楽にもみられる。 一つの景色として喜ばれる。 :五彩(ごさい) 白磁に上絵付する技術、またはその製品をさし、主に中国で使われる用語 日本でいう、赤絵、色絵に同じ。 :呉須(ごす) コバルト化合物を含む天然鉱物で染付顔料。還元炎で藍色に発色する。 呉須で磁器の素面に絵付けしたものを染付、青絵、青花などという。 :古染付(こそめつけ) 中国明時代末期の景徳鎮民窯で焼かれた染付磁器。 粗製で、虫喰いと呼ぶ口縁部の釉禿があるが、これがかえって茶人に 喜ばれる特徴になっている。厚手と薄手があり、厚手の作品は 日本の茶人の好みを反映した注文品が多い。 :コバルト(こばると)cobait コバルト化合物は高温においても安定した青色を呈するため、 着色剤として窯業に広く利用される。 染付に用いる呉須は天然の酸化コバルトである。⇒呉須⇒ベロ藍 :粉引(こびき) 白化粧土の泥漿に器物全体を浸して化粧掛けし、透明釉を施して白く見せる技法。 粉吹きともいう。 :胡麻(ごま) 焼成中に器表に自然灰が降り掛かって、あたかも胡麻を散らしたような様子を呈する状態。 黄胡麻、青胡麻、などと言い備前焼によく見られる。 また、藁などによってできた線状の胡麻を糸胡麻という。 [さ行] :銹絵(さびえ) 鉄絵のこと。京焼などでの呼び名。⇒鉄絵、酸化炎焼成(さんかえんしょうせい) 陶磁器焼製法のひとつ。酸素を十分に供給して焼くと、器物中の金属が 酸化され、特有の色を呈する。還元炎焼成では青くなる青磁釉も 酸化炎焼成では含有鉄分が酸化されて黄褐色となる。 黄瀬戸、青織部、も同様にそれぞれ鉄、銅が酸化されたことによる呈色である。 :桟切(さんぎり) 備前焼で、ふつうは赤褐色の肌色に発色するが、窯床に置いた作品が 灰に埋もれ、直接火が当たらないためと、空気の流れが悪いために 部分的に還元炎焼成されて灰青色、暗灰色になるものをいう。 :三彩(さんさい) 緑、藍、白、褐色などの色釉を素地に掛けて焼いた陶器。 三色とは限らない。 中国で唐代に盛んに作られ、これは唐三彩として有名である。 遼・宋時代のものもあり、日本ではこれらの影響を受けて奈良時代に作られた 奈良三彩がある。交趾・法花・素三彩などもこのうちの一種といえる。 :磁器(じき) 陶器と呼ばれる石の粉に粘土類や石英、長石などを混ぜ合わせた磁土を 原料として高温焼成したもの。 陶器、石器を土物と呼ぶのに対して、石ものとも呼ばれる。 素地が白く、透明性があり、吸水率は低く、硬くて耐久性に富んでいる。 やきものの中で質的には最も優れているといえる。 有田焼、砥部焼などが有名。 :自然釉(しぜんゆう) 焼成中、無釉の器物に薪の灰などが降りかかり、素地と溶け合って 淡い青緑色のガラス状となり、釉薬のような外観を呈するもの。 灰釉と同質だが、人工施釉ではないため、こう呼ばれる。 :下絵付け(したえつけ) 素地に直接絵付けを施す事。 その上に釉薬をかけて焼く、コバルトによる染付、酸化銅による釉裏紅、 鉄砂による鉄絵などがその代表。 :志野(しの) 美濃焼の一種で、土味は軟らかく、釉薬は長石を含んだ白釉で厚く掛かっている。 口縁は火色と呼ばれる赤味が見られる。 鉄絵の具の用法によって絵志野、鼠志野、紅志野などがある。 志野はもっぱら茶道具や懐石道具として焼かれた。 :祥瑞(しょんずい) 中国明時代末期の崇禎年間(1628〜1645)に景徳鎮で焼かれた 染付磁器の最上のものをいう。 器の底に「五良大甫呉祥瑞造」の銘があるところからこの名がある。 器面いっぱいに描きこまれた緻密な幾何文様が特徴。 :素焼(すやき) 器物を本焼きする前に、(普通700〜800度)で一度焼き固めること。 強度を高め、吸水性をよくし、彩色や施釉を容易にすることが目的。 土器はそのまま施釉しないで完成品とした。 :青花(せいか) 染付の中国の名称。 「花」は文様の意味。青花の技法は元代十四世紀初めに景徳鎮で始まった。 :青磁(せいじ) 微量の鉄分を含む釉が還元炎焼成により青緑色に発色したやきもの。 日本では磁器質の物をさすが、中国では「青瓷(じ)」の字を当て 胎土は有色の石器質の物が多い。 中国で後漢代末に越州窯(えっしゅうよう)焼成された始め、宋時代に 最高潮に達する。汝窯(じょよう)、鈞窯(きんよう)、修内司窯(しゅうないじよう) 郊壇窯(こうだんよう)、龍泉窯(りゅうせんよう)、などで優れた青磁が 作られ、その技法が近隣国にも伝わり、高麗青磁、安南青磁、 宋胡録(すんころく)青磁が生まれた。 日本の青磁は、17世紀初めに、磁器の誕生とほぼ同時に有田で焼かれた :青白磁(せいはくじ) 淡く青みを帯びた、透明釉の掛かった白磁。 宋代に中国の景徳鎮で焼成された青白磁は影青(いんちん)と呼ばれ、 代表的なものである。 :b器(せっき) 陶器と磁器の中間の焼き物。 素地が緻密で吸水性がない。備前、常滑、萬古など。 :瀬戸物(せともの) 近畿以東の地域でのやきものの通称。 瀬戸産のやきものが広く流通するにつれ、その消費地域に於いて陶磁器の総称になった。 九州、中国地方では唐津物と呼ばれ、その流通経路の違いがここからもわかる。 :瀬戸焼(せとやき) 愛知県瀬戸市一帯で、中世から現代まで焼き続けられてきた施釉陶磁器。 中世に高級施釉陶器を焼いた瀬戸窯、桃山時代に生産の中心が美濃に移り 衰退する。江戸時代に尾張藩主:徳川義直が美濃に移った陶工を呼び寄せ 瀬戸の赤津、品野(しなの)に築窯し、御深井(おふけ)風のものや 絵瀬戸などの日用品を焼いて復興をはかり、江戸中期ごろまでは順調に発展した、 中期以降は有田の磁器が進出して瀬戸の窯業は苦境に陥ったが、文化4年(1807) 有田で磁器の製法を習得した加藤民吉が染付磁器の焼成に成功、 瀬戸焼は再び活況を呈した。 従来の陶器(本業)とは異なり、民吉の染付磁器(瀬戸新製)は、中国明末の古染付や 祥瑞の影響を濃く受けている。 明治以降は海外にも輸出され、大量生産されるようになって 今日の瀬戸焼隆盛の基礎が築かれた。 :象嵌(ぞうがん) 装飾技法のひとつ。素地に線刻または印刻し、そこへ白土など 異なる色の泥を埋め込んで文様を表す手法。 高麗青磁の雲鶴青磁の雲鶴文、三島の暦手(こよみで)などがよく知られている 日本では八代焼きにみられる。 :そば猪口(そばちょこ) そば汁用の猪口という意味だが、本来は庶民用の食器だったと思われる 伊万里焼の染付猪口にはさまざまな文様のものがあり、江戸時代中期から 後期にかけて大量に作られた。 :染錦(そめにしき) 釉下の染付と上絵を併用したもの。 染付の青と上絵の赤、黄、緑、紫、などの多色により構成された文様を 描いた華麗なやきもの。 金彩を加えた物もあり、これらは金襴手とも呼ばれる。 元禄年間(1688〜1704)に伊万里焼で盛んに作られるようになり 以後、色絵の主流となる。 鍋島焼もこの技法を採っている。 [た行] :蛸唐草(たこからくさ) 先端の丸まった蔓上の曲線文様の一方に小突起が連続してついている 唐草文様の俗称。蛸の足の吸盤を連想させるところからの名称。 輪郭線を描き、その中を塗るという描き方から、時代が下がるにつれ線描きの渦巻きに 線状の突起を付ける簡略な描き方が多くなった。 伊万里焼のものがよく知られるが、瀬戸焼、切込焼にもみられる。 :叩き(たたき) やきものの成形法のひとつ。器の内側に当て板を当て 外側から叩き板で銅を叩き締めながら成形する。 古くは、須恵器や珠洲焼にみられ、また叩き唐津はよく知られている。 :胆礬(たんぱん) 硫酸第二銅を呈色剤として用いた銅緑釉。 酸化炎焼成によって緑色に発色する。 また、この釉を部分掛けすることによって発色した黄瀬戸の緑色の斑点も胆礬と呼ぶ。 :筒向(つつむこう) 円筒形の深めの向付、茶の湯では冬に使われることが多い。 また夜咄の茶事では、これを用いるのが約束となっている。 深向、覗き、覗き向ともいう。 :手塩皿(てしおざら) 小皿の事。手塩とは、つけ塩のことで、かって膳に塩を添えて出すときに 小皿を使ったところからの名称。この塩は膳部の不浄をはらうため、とも。 食する人の好みで料理の塩加減してもらうため、ともいわれる。手塩、御手塩ともいう。 :鉄絵(てつえ) 紅柄や鬼板などの鉄分を鉄泥を使って絵付けしたもの。 鉄砂ともいう。絵志野、絵瀬戸、絵唐津などはその例である。釉上、釉下ともに用いる。 :鉄釉(てつぐすり) 鉄を含有する釉の総称で、「てつゆう」ともいう。 含有率が10%前後の物に飴釉、柿釉、黒楽、瀬戸黒、蕎麦釉天目釉などがあり、 黒もしくは褐色。少ないものに伊羅保、黄瀬戸釉青磁釉などがある。 :手捏ね(てづくね) ロクロや型による成形ではなく、手先だけで陶土から形づくっていく方法 楽茶碗はその好例。手捻り(てひねり)ともいう。 :手鉢(てばち) 手のついた鉢。多くは菓子器、肴鉢に用いられる。 織部、乾山によく見られる。 :天目(てんもく) 黒色あるいは褐色の釉が掛かり、天目形と呼ばれる特色のある形状をしている茶碗。 中国宋代、日本の鎌倉時代に中国浙江省の天目山の寺院で修業した 禅僧が、喫茶の法とともに茶碗を持ち帰り、それを天目と呼んだことに始まる 産地や窯変で様々な種類があり、曜変(ようへん)、油滴、禾目(のぎめ) 玳玻盞(たいひさん)、灰被り、などがある。 もとは建盞(けんさん)以外の灰被りの呼称であったが、現在ではそれらの総称として用いる。 日本でも鎌倉期以降、瀬戸や美濃を中心に瀬戸天目、菊花天目など また特殊な白天目も焼造された。 :陶器(とうき) 粘土を成形し、焼成した吸水性のある素地に、ガラス質の釉を掛けた焼き物 釉を掛けず焼しめたb器を含めて呼ぶ場合もある。 また、焼き物全般の総称にも用いられる。 :土器(どき) 粘土を形成し、1000度以下の低温で焼成した吸水性の大きい無釉のやきもの。 もっとも原始的な焼製法、野焼きによって得られる。 石器時代以降、世界の各地でみられるが、日本には縄文土器、弥生土器 土師器(はじき)などがある。 :飛鉋(とびかんな) 装飾技法のひとつ。生乾きの素地に鉋(かんな)で削りを入れる際 ロクロ回転によって鉋がはねあげられて生じる。 手斧(ちょうな)を掛けたような連続した削り目をいう。 はじめは偶然に生じたものと思われるが、後に技法として行われるようになった 中国磁州窯(じしゅうよう)飛白手(ひはくで)に見られ、日本の小鹿田焼き(おんたやき) でも取り入れている。 踊箆、(おどりべら)、撥箆(なねべら)、飛(かすり)、白文、トチリともいう :鉦鉢(どらばち) 縁が切り立った浅めの丸鉢。銅鑼(どら)、を横にした形に似ているところからの 名称。黄瀬戸の菖蒲手(あやめで)鉦鉢がよく知られている。 [な行] :鍋島焼(なべしまやき) 肥前(佐賀県)鍋島藩が直接経営した藩窯で、その製品は市販されず もっぱら皇族、貴族、諸大名への献上品とされた。 開窯は寛永年間(1624〜1644)と伝えられ、その盛期の鍋島は 大川内(おおかわち)山麓に築かれた御用窯で、染付、色絵、青磁瑠璃釉などが 焼かれていた。 :生掛け(なまがけ) 成形後の器物を日陰干しの後、素焼せず、直接施釉し本焼すること。 厚手の磁器や有色b器に使われる。草創期の伊万里焼も生掛けである。 :濁し手(にごしで) 乳白手、米汁手ともいう。 有田の柿右衛門様式の色絵磁器に見られる乳白色の白生地をいう。 焼き上がりが青味がかる染付の素地に対して、赤や黄色が美しく映えるように 創り出された色絵用の素地である。 17世紀中頃に輸出用製品のために開発され、今日でいう柿右衛門様式の 特徴となった。濁し手は、元禄年間(1688〜1704)以降の染錦の 流行に押されて途絶えるが、昭和になって再現された。 :錦手(にしきで) 釉上に赤、緑、黄、紫、青、などの上絵具を施した磁器。 多くは金彩も施された華やかなものである。色絵と同義だが、主に染錦手の古伊万里に 対して用いる言葉。 :入(にゅう) 貫入の略語だが、焼成の結果、釉表面に生じた貫入と異なる後天的に 生じた傷の一種で、胎土にまで入ったひびをさして呼ぶ場合が多い。 (英語でヘアークラック。) :抜け(ぬけ) 焼成中の窯変で、器胎の一部分が丸味を帯びた形に抜けたように、そこだけ 赤く焦げた土肌を見せるもの。 備前焼に見られる牡丹餅はこれを装飾に利用したもので、ひとつの器物に 2つ3つの抜けが出来ることもある。 :練り込み(ねりこみ) 色の異なる土を練り合わせて縞模様などの抽象的な文様を表す技法。 練り上げとも言い、鶉手(うずらで)とも言う。 :覗き(のぞき) 筒向の事。覗かないと中が見えないことから、こう呼ばれる。覗き向、深向とも言う。 [は行] :白磁(はくじ) カオリン(白い粘土)を主要原料とした白い素地に透明釉を掛け、1300度以上の 高火度で焼成した白い焼き物。ふつう磁器質のものをさす。 中国で六朝時代の末から隋代にかけて創始され、唐代にはこれに色鉛釉を掛けた 三彩とともに盛んになった。 宋代には青磁とともに最高潮に達し、白磁の窯として定窯、景徳鎮窯が 世に知られた。朝鮮では高麗時代に焼かれ、日本では江戸時代初期に 伊万里焼で初めて焼造された。 :刷毛目(はけめ) 陶器の装飾技法のひとつ。白化粧土を刷毛で胎土にさっと塗り付ける手法。 刷毛目の濃淡やかすれが景色として喜ばれる。 古刷毛目、筋刷毛目などがあり、器胎一面に白化粧したものは無地刷毛目と呼ばれる。 白化粧土の節約のために用いられたと思われ、朝鮮王朝時代の陶器に多く見られる。 :馬上盃(ばじょうはい) 高台部分が高い、腰高の盃、その高台部分を握って馬上で飲むのに 適するからとも、また腰高の姿が馬上にまたがっているように見えるからとも言われる。 中国の青磁、染付、釉裏紅(ゆうりこう)、色絵、朝鮮半島の三島手や白磁に多く見られる。 :ビードロ釉(びーどろゆう) 松灰に少量の長石が入った青緑釉。 ビードロとは、ポルトガル語で青緑色のガラスを意味し、そのビードロに似ている釉ということ。 また焼成中に窯の中で自然に降灰し、青緑色に発色したものもビードロ釉と呼んでいる。 代表的な作例は古伊賀の花入や水指など。「ビードロぐすり」とも言う。 :火(緋)襷(ひだすき) 窯の中で器物同士の溶着を防ぐために、器物に藁をまいて酸化炎焼成した 結果得られる赤褐色条線文様を言う。藁のアルカリ分と胎土に含まれる鉄分とが 反応して無釉の陶器の表面に生じたものだが、近年は人為的に作り出している。 備 前焼の火襷が名高い。 :紐作り(ひもつくり) 初歩的な成形法のひとつ。粘土を平らにして底を作り、次に粘土を紐状にして 底から順に周囲に巻き上げて積み、表面を滑らかに整える方法。 一本の紐をらせん状に積み上げる方法を巻き上げ、輪状の紐を積み重ねる方法を 輪積みと言う。 :ピンホール(ぴんほーる)pinhole ホツとも言う。釉の表面に現れた、針でつついたような微小な穴。 焼成によって素地や釉から発生した気泡が、釉表面ではじけて跡になったもの 釉の溶解の過不足などで生じる。 :吹墨(ふきずみ) 墨を吹きつけるように彩料を霧状に吹き付ける絵付け方法。 中国明時代の古染付の影響を受けて、日本では肥前の初期伊万里の 窯で焼成された。文様の型紙を置いて呉須を吹き付け、文様部分を 白く抜く、染付吹墨の方法を用い、のちに瀬戸などにも伝わった。 :舟徳利(ふなどっくり) 下部が広がり、底が平らな三角フラスコのような形の徳利。 船が揺れても倒れないように安定性をよくするための形である。備前焼、丹波焼、 唐津焼などに見られる。 :粉青沙器(ふんせいさき) 三島手に対する韓国での呼称で、粉粧灰青沙器の略。 白化粧を施して、透明性のある灰青色釉を掛けた陶磁器を言う。 :ベロ藍(べろあい) 合成呉須の一種。青味が強く、上手のものにはあまり使われない。 :牡丹餅(ぼたもち) 備前焼の装飾技法のひとつ。 皿や手鉢などの表面に円形や楕円形の火色が二つ三つ現れたもの。 牡丹餅を乗せたように見えるところからの名称。 焼成時、上に小振りの器物や陶土をのせておくと、その部分には灰がかぶらず、 牡丹餅が現れる。はじめは偶然に生じたものだが景色として賞美され、のちには 技法として用いられるようになった。饅頭抜けとも言う。 :蛍手(ほたるで) 磁器の装飾技法のひとつ。 透かし彫りをした部分に、素焼後、釉を埋め込んで焼成したもの。 埋め込んだ釉は半透明となり、文様が浮き出す。中国の景徳鎮のものがよく知られる。 :本焼き(ほんやき) 施釉後の器物を高温で焼成すること。 器胎を焼き締め、釉を溶融させるための作業で、陶磁器制作中もっとも重要。 このための窯を本窯と言う。 [ま行] :豆皿(まめざら) 径4〜5cmぐらいの小さい皿。伊万里の染付に多く見られる。 :見込(みこみ) 器物、特に茶碗の内側全体ないし内底中央を言う。 :三島手(みしまで) 象嵌技法を用いた焼き物の一種で朝鮮王朝時代初期に焼かれたものが始まりで、 連続文様を木型で押してその上に白化粧をし、刷いて拭き取ると文様だけが 象嵌のように浮き出す。その点線文様が静岡県三島神社の三島暦に似ていることから この名があり、暦手とも呼ばれる。 :美濃焼(みのやき) 岐阜県土岐市、多治見市、瑞浪市周辺で焼かれる陶磁器。 奈良時代の須恵器から始まる。無釉陶器から室町時代には施釉陶器に 桃山時代から江戸時代初期にかけては、黄瀬戸、瀬戸黒、志野、織部などの 優れた茶陶を産した。江戸後期にはほとんど磁器専門となった。 :麦藁手(むぎわらで) 茶碗や鉢、向付などで、細めの縦の線状文様があるもの。線状を麦藁にたとえての名称。 染付一色のものや鉄釉で描かれたもの、黄、赤の混じったものなどがある。 :向付(むこうづけ) 懐石に用いる小鉢の類。折敷(おしき)膳の向う側につけることからこの名がある。 平向付け、筒向付け(深向付)などの形がある。 :目跡(めあと) 器物の見込みと畳付部分にできる重ね焼きの目の跡を言う。 目跡の数は3〜5個ぐらいが多い。目、五得目、五得跡とも言う。 :面取り(めんとり) ロクロ成形した器物の表面を縦の削り多角形にすることを言う。 その面数により六角面取りとか、八角面取りなどと呼ぶ。 [や行] :焼き締め(やきしめ) 器物に釉薬を掛けずに高温で焼き締めること。締め焼きとも言う。 備前焼、信楽焼など。 :釉裏紅(ゆうりこう) 釉下に銅で文様を描き、還元炎で焼成したもの。 銅は酸化炎では緑色に発色するが還元炎では紅くなる。 中国清代に鮮やかな色の物が作られた。 :窯変(ようへん) 焼成中に器物の一部あるいは全体に偶然に現れる色の変化。 胎土や釉に含まれる鉱物と、焼成中の炎の性質によって複雑な変化を示す。 :瓔珞文(ようらくもん) 瓔珞とは、インドの貴族が身に着けた珠玉や貴金属を紐でつないだ 装身具で、この瓔珞のような文様を言う。 仁清作の「色絵瓔珞文花入」(重要文化財)が知られている。 :寄せ向(よせむこう) 一組揃いの向付ではなく、形や種類の違った向付を寄せ集めて一組とし、 客の一人ずつに別々の物を出したりする。交ぜ向とも言う。 名残の茶事などで用いられる。 [ら行] :楽焼(らくやき) 手捏ね成形で内窯による低火度焼成の軟陶を楽焼と言い 各地の窯で焼かれているが、本流は京都の陶家:楽家歴代によって 焼き継がれた、楽茶碗である。 楽 代々の本窯に対し、脇窯として、大樋(おおひ)焼、玉水(たまみず)焼、 光悦らの手捏ねがある。 :輪花(りんか) 器物の形のひとつ。皿や鉢などの口縁に規則的に切り込みや窪みが入っているもの。 花弁を広げた花に見立てての名称。 :琉璃釉(るりゆう) 酸化コバルトによる青い呈色の釉。器物全体に掛けて使う場合に呼ぶ。 :轆轤(ろくろ) 陶磁器を成形するときに使われる回転台。 ロクロ成形はこの回転を利用して土を引き延ばしていく方法で、水挽き、 ぬた挽きなどとも言う。 手で回す手ロクロ、足で蹴りながら回す、蹴ロクロ、ミシンのように 踏みロクロ、電気で回す、電動ロクロ、などがある。 輪車、陶車、車、とも言う。 :六古窯(ろっこよう) 鎌倉から室町時代にかけて盛んに焼造された窯場の瀬戸、常滑、越前、 丹波、備前、信楽を、中世の代表的窯業地として、かって六古窯と呼んだ。 しかし実際には他にもいくつかの中世の窯場が確認されたため 現在は中世古窯と総称するのが定説となっている。 [わ行] :藁灰釉(わらばいゆう) 禾本(かほん)科植物の灰を主な原料とする釉薬。焼成すると白濁色に発色する。 斑(まだら)唐津に多く使われ、朝鮮唐津も黒飴釉掛け分けている。 :割山椒(わりさんしょう) 三つ葉を上方に反らせたような三方に深い切り込みのある小鉢。 山椒の実がはぜた形に見立てての名称。 上野焼(あがのやき)や唐津焼、楽焼の物が知られる。 参考資料:やきもの辞典 |
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