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2017年 鑑賞リスト

終末のイゼッタ  [☆☆☆]
    主演:茜屋 日海夏、早見 沙織
2016年10月〜12月に放送されたアニメ作品。
二次大戦を模した世界設定で、侵略される小国の趨勢が描かれる作品。
父を失い、国の存亡を背負うことになった姫と、窮地の姫を救わんとする最後の魔女の2人の関係が主題。
決断を示して臣民を導く姫の凛とした姿。大砲に跨って戦闘機と空戦をする魔女の活躍。
2人の魅力がオリジナルの脚本によって、起承転結よくまとまっていて楽しめる。
早見 沙織の代表作と言って過言ではない。

Re:ゼロから始める異世界生活  [☆☆☆]
    主演:小林 裕介、高橋 李依
2016年4月〜9月に放送されたアニメ作品。
現代の少年が異世界に送還される。死ぬと特定の時点に戻される定めを負い、課せられた使命を乗り越えて生き延びると、新たな使命が課せられる物語。
自分自身の呪いのことを他人に話すことが出来ない制約があり、苦難を乗り越えた過程の記憶が自身にしか残らない葛藤に苛まれる演出は秀逸。
現代で引きこもりだったという主人公の言動の癖が強い事と、いかにもラノベという舞台設定、タイムリープにより物語が進まない点が欠点か。

スター・ウォーズ フォースの覚醒  [☆☆☆]
    主演:デイジー・リドリー、ジョン・ボイエガ




聲の形  [★★★★]
    主演:入野 自由、早見 沙織
転校してきた耳の聞こえない少女をいじめたことによって孤立し、心を閉ざしてしまう主人公の話。
自分の罪を責めて生きる主人公と、耳が聞こえないことで他者に負担をかけていることを責める少女の関係が主軸の脚本だが、周囲に登場する人物たちも、それぞれ問題を抱えて生きている。
彼らが心にかかえた闇をさらす姿が痛々しく、高校生にそこまでさせるのかと感じる。
しかし、本音をぶつけて互いに傷つけあう様が心に刺さり、羨ましく感じた。
一方で、若くして命を絶つ人の心の中では、このような葛藤があるのだと考えさせられる。

BLAME!  [★★★★]
    主演:櫻井 孝宏、雨宮 天
機械に支配され、発見されると殺されてしまう人間が細々と暮らしている世界。
かつて機械を制御する力のあった人間が持っていた遺伝子を探す主人公の話。
二瓶氏らしい世界観の表現と、CGによるアクションシーンが楽しめる。
ただの娯楽アクション作品であるが、だがそこが良い。
花澤さんと早見さんの配役も好きな点である。

亜人  [☆☆☆]
    主演:宮野 真守、大塚 芳忠
2016年1月〜4月と、10月〜12月に放送されたアニメ作品。
死ぬと生き返る人間が存在する現代、交通事故で死んだ主人公は、生き返ったことで自分が亜人だと認識し、政府に追われる話。
平穏に暮らしたい主人公は、政府に復讐を企てる亜人「佐藤」のやりかたに反発し、対決することになる。
徐々に明らかになる亜人の特性と、戦闘場面の演出は楽しめる。
しかし、陰鬱な主人公や、魅力の薄い登場人物と、やや間延びした脚本が惜しいところ。

君の名は。  [★★★★★]
    主演:神木 隆之介、上白石 萌音
しばしば互いの体が入れ替わる体験をした高校生の男女が、相手の存在を確かめるために動き出す物語。
相手のことを忘れていく喪失感、だが確かに存在していた事は忘れない。すべてを知る視聴者は、もどかしい気持ちになる。
物語の構成と帰結、それを2時間で表現する脚本は最高の一言。
現代を舞台にした青年の脚本であるが、彗星をからませる規模感は、これまでの新海監督らしいSFを感じさせる。
これまでの監督作品を知っているとニヤリとする演出が見つかるのも楽しみのひとつ。

彼らが本気で編むときは、  [☆☆☆]
    主演:生田 斗真、桐谷 健太
男性の体に女性の心を持つ主人公の日常が描かれる。
トランスジェンダーである主人公は女性として生きている。同棲している男性の姪と一緒に暮らすことになり、母性を感じるものの、親子にはなれない現実がつきつけられる。
娘を放置して家出してしまう母親と、女性以上に母親らしいトランスジェンダーの主人公が対比して描かれ、母子関係の大切さを主張している。
主人公の優しさが物語全体を包みこみ、穏やかな気持ちになれる。

虐殺器官  [☆☆☆]
    主演:中村 悠一、櫻井 孝宏
人に虐殺の衝動を起こされられる男と、その男を追う軍人の話。
恒に平静でいられるよう訓練を受けた軍人が、近未来の兵器で颯爽と任務をこなす演出が楽しめる。
任務中に出会った女性に惹かれ、虐殺魔を追ううちに、抑圧された自分の感情に疑問を持つ。
虐殺魔を追い詰めて、虐殺を起こす動機を知った軍人は、人間性を取り戻す。
平穏な環境にいる日本人が、世界の紛争から目を背けている事実への訴えを感じる。